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【MAN.UTD×Arsenal】ブルーノ、エリクセン、ラシュフォード!速攻炸裂のホームチームが3発快勝!

プレミアリーグ開幕5連勝のアーセナルが初めて迎えるビッグ6との直接対決。連敗スタートのマンチェスター・ユナイテッドは、苦戦続きではありながらも3連勝と持ち直しています。残留を強いられたロナウドは、モチベーションを高められるのか。カゼミーロとアントニーは、早期にフィットするのか。オールド・トラフォードの一戦は、アーセナルの底力とマン・ユナイテッドの進化の度合いを測る格好のゲームです。

さっそくホームチームから、先発メンバーを確認しましょう。アントニーはいきなりプレミアリーグデビューで、ロナウドとカゼミーロはベンチです。GKデ・ヘア、DFダロト、ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、タイレル・マラシア。中盤センターはエリクセンとマクトミネイ、2列めはアントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ジェイドン・サンチョ。最前線にはラシュフォードが入っています。

対するガナーズは、前節のヴィラ戦と10人が同じメンバー。左SBにジンチェンコが復帰しています。ラムズデール、ベン・ホワイト、ウィリアム・サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ、サンビ・ロコンガ、ジャカ、サカ、ウーデゴーア、マルティネッリ、ガブリエウ・ジェズス。キックオフから3分、右サイドでジェズスがもらったFKは、ウーデゴーアのキックが味方に合いませんでした。

8分に右から仕掛けたのはアントニー。2人を引き付け、ヒールでダロトに預けると、ファーからクロスに走り込んだエリクセンの左足ボレーはニアに外れました。直後、ガナーズはFKから左サイドを突破。ジャカのクロスのクリアに反応したサリバのシュートは、右に逸れていきました。11分には、ブルーノから左でもらったサンチョが、ボックスに入って迷わずシュート。ニアを締めていたラムズデールが冷静にセーブしています。

ブカヨ・サカのスルーパスから、マルティネッリが決めた12分のシーンは、VARがウーデゴーアのファールを映し出しておりノーゴール。19分に下がって受けたマルティネッリが右に展開し、サカがドリブルでゴールライン際を抉りますが、折り返しは中央でカットされました。22分にカットインから左足で打ったアントニーのミドルは、うまく曲がりません。

30分、中央に絞っていたジンチェンコの速いパスが、左のマルティネッリへ。ダロトと対峙した11番がニアにきわどいボールを蹴ると、デ・ヘアは足でブロックしました。ウーデゴーアの素晴らしいクロスが、ボックス左のマルティネッリに届いたのは32分。右隅を狙ったヘディングは、プレミアリーグ屈指のショットストッパーが落ち着いてセーブしています。

オールド・トラフォードが歓喜に包まれたのは35分。ドリブルで上がったブルーノがサンチョに預け、中央のラシュフォードにボールが渡ると、右から上がってスルーパスをもらったアントニーはノーマークでした。ラムズデールのポジションを確認した21番は、プレミアリーグデビュー戦ゴールを左隅に流し込みました。

44分のサカのミドルは、クロスバー越え。追加タイムにアントニーが放ったロングシュートは、前に出ていたラムズデールが下がって処理しました。ハーフタイムは1-0。今季プレミアリーグでガナーズが前半に失点を喫したのは初めてで、失点から10分以内にゴールを決められなかったこともありません。

後半開始から攻めているのはアウェイチーム。サイドから中央を窺うサカとマルティネッリは、SBがしっかりケアしています。52分、右に流れたジェズスがリサンドロ・マルティネスをかわして折り返すと、ウーデゴーアのボレーはタッチミス。左サイドで拾ったマルティネッリのクロスをボックス右で収めたサカは、縦に持って打ったシュートを左に外しました。

デン・ハフ監督は58分にアントニーを下げ、最前線にクリスティアーノ・ロナウド。ガナーズの同点ゴールは、この直後でした。敵陣で奪ったショートカウンター。ジェズスに出したウーデゴーアの縦パスをダロトがカットすると、こぼれ球がサカの足元に転がりました。無人のゴールに流し込んだ7番は、今季プレミアリーグ初ゴールです。

依然として押されていたマンチェスター・ユナイテッドは、65分に鮮やかなカウンターを決めました。エリクセンがセンターサークルに出した縦パスがトリガー。CBの間を切り裂くブルーノ・フェルナンデスの絶品スルーパスで、ラシュフォードがラインの裏に抜け出しました。冷静だった10番のシュートは、ラムズデールの脇を抜けて左隅へ。テン・ハフ監督の2枚めは、67分にサンチョをフレッジです。

68分、ラムズデールの不用意なキックをカットしたフレッジが、前にいたブルーノにパスを通すと、飛び出したGKがシュートを腕に当てて責任を取りました。71分にボックス左から放ったジェズスのシュートは、ファーポストすれすれ。アルテタ監督は、ウーデゴーア、サンビ・ロコンガ、ジンチェンコを一気に下げ、ファビオ・ヴィエイラ、スミス・ロウ、エンケティアをピッチに送り出しました。

ここからアーセナルの猛攻スタートかと思いきや、75分に2度めのカウンターが炸裂。自陣右サイドから斜めに出したブルーノのパスで、ラインの裏を狙ったエリクセンとラシュフォードが完全に抜け出しました。プレーメイカーは自分で打たず、10番にラストパス。右足のフィニッシュは、枠に入れるだけでOKです。

ラシュフォードとリサンドロ・マルティネスは足が痙攣し、80分にマグワイアとカゼミーロ。ベン・ホワイトもここで下がり、冨安健洋が右サイドに入りました。86分、左に出たガブリエウの速いボールを中央のジェズスが脇に落とすと、ヴィエイラの左足ボレーは枠の上。追加タイムは4分しかありません。

スミス・ロウは打ち上げ、ヴィエイラはデ・ヘアの正面。ガナーズのアタックを抑えたマンチェスター・ユナイテッドが3-1快勝で、プレミアリーグ4連勝となりました。MVPは、まっすぐ選べば2ゴール1アシストのラシュフォードですが、3つのゴールすべてのスイッチとなったブルーノ&エリクセンを称えたくなります。

先制ゴールは、エリクセンの高速パスがフリーのブルーノに入り、ドリブルで上がった8番がサンチョに預けてからラシュフォード、アントニー。2点めもエリクセン、ブルーノと縦につながり、完璧なスルーパスが10番に通りました。勝負を決める3点めは、エリクセンの飛び出しをブルーノがよく見ていました。両者ともに前を向けるポジションを取り、お互いを意識していたからこそ成立した3ゴールでした。

開幕からの連勝が止まったアーセナルは、下を向かなくてもいいでしょう。ウーデゴーアはチャンスクリエイト4本、ジェズスは5本。積極的にゴールを狙ったサカと、アグレッシブに動き回ったマルティネッリも脅威でした。

左サイドは、負傷明けのジンチェンコよりティアニーのほうがよかったのではないでしょうか。前半の失点シーンは、アントニーを捨ててラシュフォードに寄せたSBがパスをカットできなかったのが致命傷となりました。中盤センターでパスを散らす彼らしいプレイはあったものの、判断も含めて実戦の感覚を取り戻せていなかった感がありました。

連敗スタートだったテン・ハフのチームは、勝ち点12で首位と3ポイント差となりました。ガナーズとスパーズが進化を遂げた今季は、ビッグ6が全員参加の混戦となるかもしれません。ワールドカップが始まる前に、順位テーブルの頂点に立つのはどこでしょうか。

大方の予想はマン・シティだと思われますが、アーセナルもわれわれも充分チャンスはあるでしょう。マンチェスターダービーは10月2日、ガナーズは20日ですね。ハーランドを擁するチームとの直接対決が楽しみです。


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“【MAN.UTD×Arsenal】ブルーノ、エリクセン、ラシュフォード!速攻炸裂のホームチームが3発快勝!” への4件のフィードバック

  1. のこ より:

    今一番勢いのある相手に勝てたのは非常に嬉しかったです。エリクセンが来たことでラッシュフォードの受ける恩恵は大きいなと改めて思ったゲームでした。

  2. ルーニー より:

    こういうパッションに溢れたユナイテッドを待っていました。全員最高でした

  3. こいぐ より:

    12分のシーンでスルーパスを出したのは、ロコンガでは無くサカです。

    • makoto より:

      確認しました。そうでしたね。
      興奮しすぎてたようです。
      訂正させていただきました。
      ご指摘ありがとうございました。

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