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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Brighton】トロサール3発、三笘は同点のクロス!右サイドを崩されたレッズは何とかドロー!

チェルシーの誘いを断れなかったグレアム・ポッターの後を継いだのは、7月までシャフタール・ドネツクを率いていたロベルト・ゼ・デルビ。プレミアリーグデビューとなったリヴァプール戦は、幸先のいいスタートとなりました。

開始4分、ソリー・マーチのクロスをアーノルドが頭に当てると、高く浮いたボールをヘンダーソンがうまく処理できず。マック・アリスターが縦に入れたボールをウェルベックがヒールで左に流すと、アーノルドをかわしたトロサールの左足シュートがファーのサイドネットに収まりました。

アンフィールドでブライトンに先制されたリヴァプールは、すかさず反撃に転じます。GKアリソン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ツィミカス、中盤にはファビーニョ、ヘンダーソン、チアゴ・アルカンタラ、フロントスリーにサラー、フィルミーノ、ファビオ・カルヴァーリョ。10分にGKロベルト・サンチェスのキックをファビオ・カルヴァーリョがカットするも、ボールはゴールの左に切れていきました。

13分のブライトンの決定機は、アリソンのキックをカットして始まったショートカウンター。右から上がったパスカル・グロスが中央に転がし、ウェルベックがマティプをかわすと、ストライカーの後ろから走り込んだトロサールはフリーでした。右足のシュートは、飛び出したアリソンが足でブロックし、追加点を回避しました。

この直後、フィルミーノが右に出した長いパスからカットインしたサラーは、ファーに蹴ったコントロールショットをロベルト・サンチェスにキャッチされます。17分にエストゥピニャンの縦パスが通り、左サイドを上がったのはウェルベック。グラウンダーを受けたソリー・マーチがダイレクトで前につなぐと、ファン・ダイクが残っていたため、トロサールはオフサイドを取られません。

先制点と同じような左足の強烈な一撃が決まり、0-2。アンフィールドは騒然としています。前からのプレスがかからないと、高いポジションを取るアーノルドの裏を狙われ、マティプが引っ張りだされてしまいます。26分、CKのこぼれ球を叩いたサラーのシュートは、カイセドが冷静にブロックしました。

30分、アーノルドが斜めに入れたボールを、ファビオ・カルヴァーリョが中央のフィルミーノへ。相手に当たったボールが右にこぼれ、サラーがロベルト・サンチェスと1対1になりますが、右足のシュートはGKの足に当たってしまいました。

しかし33分、ヘンダーソンが裏に浮かしたボールに走り込んだサラーが、飛び出したGKを無力にする絶妙なラストパス。右から上がったフィルミーノが、無人のゴールに蹴り込みました。中央でボールを呼び込むフィルミーノと、ラインの裏を狙うサラーの動きは悪くありません。

前半終了間際、ブライトンの波状攻撃。エストゥピニャンがボックス左に入れたボールをパスカル・グロスが折り返すと、前線に残っていたルイス・ダンクはスリップしてしまいました。前半は1-2。プレミアリーグ4位の伏兵がリード。クロップ監督はハーフタイムにファビオ・カルヴァーリョを下げ、ルイス・ディアスを投入しています。

後半が始まって1分、CKで競り勝ったファン・ダイクのヘッドはGKの正面。レッズが追いついたのは54分でした。自陣からのカウンター。チアゴにパスをもらい、左からスプリントしたルイス・ディアスが中央に転がすと、巧みなタッチでルイス・ダンクをかわしたフィルミーノが左足で右隅に決めました。

57分、右から縦に抜けたヘンダーソンが絶妙なクロス。ハットトリックを狙ったフィルミーノのヘッドは、ロベルト・サンチェスの正面です。クロップ監督は、ここでツィミカスとヘンダーソンに代えて、エリオットとミルナー。63分、アーノルドのCKに反応したロベルト・サンチェスのパンチは空振りとなり、ウェブスターに当たったボールがネットを揺らしました。

65分、パスカル・グロスに変わって三笘薫。5試合めのプレミアリーグ出場となる日本代表FWは、鋭いドリブルでアーノルドを翻弄しています。74分、三笘の縦パスでエストゥピニャンがゴールラインまで抉り、クロスをもらったウェルベックがヘッド。決定的な一撃は、アリソンのビッグセーブに阻まれました。

フィルミーノに代わってジョッタが入ったのは75分。ブライトンの同点ゴールは83分です。ウェブスターがウェルベックに楔を入れ、左サイドで落としをもらったソリー・マーチがダイレクトで三笘にパス。素晴らしいクロスがファーに通り、左足で合わせたトロサールの3発めがアリソンのグローブを弾きました。

91分のアーノルドのFKは、右に飛んだロベルト・サンチェスがビッグセーブ。最終盤に起用されたダルウィン・ヌニェスは不発でした。プレミアリーグを制した2019-20シーズンは、前半戦の18勝のうち9つが1点差と勝負強かったチームは、既に4つもドローを記録しています。

ユルゲン・クロップがエリオットを入れた後、ロベルト・ゼ・デルビは三笘薫。2つの交代カードが、3-2と3-3の分かれめだったように思います。ヘンダーソンに守備力とポジショニングが劣るヤングスターは、アーノルドが孤立する要因になってしまいました。

74分のピンチは、エリオットが中央に絞りすぎ、同点ゴールのシーンは詰めるか引くかが曖昧でした。前線からのプレスの強度が落ち、最終ラインが下がるシーンが増えたレッズは、アーノルドとマティプの間がウィークポイントになっています。立て直しには、時間がかかるのではないでしょうか。次節は首位アーセナル、その次は王者マン・シティですが…!(レアンドロ・トロサール 写真著作者/jamesboyes)


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