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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×West Ham】出ました、デ・ヘア無双!監督が代わっても変わらない伝統芸を堪能!

ヴァラン、アントニー、マルシアルが負傷リタイアで、リンデロフは発熱。復調ウェストハムと戦うマンチェスター・ユナイテッドは、前線と最終ラインのキーマンを欠く苦しい布陣です。今季プレミアリーグにおけるハリー・マグワイアの先発は、連敗スタートだった2試合のみ。右サイドのエランガも、7週間ぶりのスターターです。

テン・ハフ監督は、ワントップにクリスティアーノ・ロナウドを起用しています。GKデ・ヘア、DFダロト、マグワイア、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー。セントラルMFはカゼミーロとエリクセン、2列めはエランガ、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォードという布陣です。

2分のハマーズのカウンターは、ドリブルで突進したベンラーマのシュートを、リサンドロ・マルティネスがブロック。4分にカゼミーロの素晴らしいロングフィードがダロトに届き、高速グラウンダーが中央のラシュフォードに通りますが、右足のフィニッシュはうまく当たりません。

ホームチームの7分の決定機は、ラインの裏に出したエリクセンのフィードが秀逸でした。ボックスに持ち込んだエランガはズマのチェックをかわせず、弱いシュートは右にアウト。14分にカゼミーロが敵陣で奪い、7番に預けると、遠めからのシュートはファビアンスキの正面です。

1分後、ドーソンのパスをインターセプトしたラシュフォードが、カットインから右足を振り抜くと、ソーチェクが必死に足を出してCK。直後、ダロトのクロスに反応した10番のヘッドは、GKの正面です。両者ともに敵陣で奪うシーンが目立つものの、ラストパスが通らず、強引なシュートはあっさりブロックされています。

26分にベンラーマを走らせたのは、クレスウェル。通ればビッグチャンスでしたが、ボックスの外に飛び出したデ・ヘアがクリアしました。36分のショートコーナーは、ルーク・ショーのクロスのクリアがファーに流れ、フリーだったエランガがボレーを放つも左に大きく逸れていきました。

マンチェスター・ユナイテッドの先制ゴールは38分。右にいたエリクセンのクロスは、走り込んだラシュフォードの頭にぴったりでした。ゴールの右上に決まった打点の高い一撃は、記念すべき公式戦100発めです。ハーフタイムは1-0。49分にベンラーマの折り返しを叩いたスカマッカは、リサンドロ・マルティネスに当ててしまいました。

51分にボックスの左脇で切り返しを入れたラシュフォードは、ファーを狙った強烈なシュートが惜しくも外。61分、ルーク・ショーのクロスに競り勝ったロナウドは、ヘディングをコントロールできません。1分後、ラシュフォードの縦パスで左に流れた7番は、左足のシュートをニアに外しました。

63分、カゼミーロが縦パスを入れると、エランガと代わったばかりのマクトミネイが右に流し、ロナウドが強引なシュート。クレスウェルの足に当たったボールは浮き上がり、またしても枠にいきません。CR7のバースデーは、2月ですよね?みんなでゴールをプレゼントしようとしているような時間が過ぎると、お待ちかねの「マン・ユナイテッドあるある」が始まりました。

残り20分が近づくとともに、ハマーズの猛攻がスタート。スカマッカと代わったマイケル・アントニオ、ベンラーマ、ボーウェンが獰猛にゴールに迫り、赤いシャツは守勢にまわっています。テン・ハフ監督は、79分にエリクセンを下げてフレッジ。守りを固めて逃げ切ろうというメッセージでしょうか。

82分にマクトミネイをかわしたマイケル・アントニオの強烈なミドルは、デ・ヘアが上に弾き出すビッグセーブ。1分後のCKからの二次攻撃は、クレスウェルのクロスを叩いたズマの決定的なヘッドを、守護神が右に弾き出しました。86分、マクトミネイのクロスがフレッジに通り、GKアレオラが見送ったヘディングは、右のポストにヒットしました。

追加タイムは3分。残り10秒で放ったデクラン・ライスのミドルは、プレミアリーグ屈指のショットストッパーが左に飛んでセーブ。最後のCKのこぼれ球を、マイケル・アントニオの前でデ・ヘアがパンチすると、タイムアップの笛が鳴り響きました。

殊勲のGKは、ゴール裏に向かってガッツポーズ。感極まったリサンドロ・マルティネスが後ろから抱きつくと、ダロトも続いて熱いハグをかわしました。マンチェスター・ユナイテッド、貴重な3ポイント。チェルシーをかわして5位に上がったチームは、3位スパーズが視界に入っています

ロナウドが入ると、スパーズ戦と別なチームのようにプレスがスローになり、ブルーノ・フェルナンデスが舎弟のようになってしまうのが気になりますが、さておき。サー・アレックス・ファーガソ去りし後、監督がどれだけ代わっても、デ・ヘア無双で守り切るという伝統芸は脈々と受け継がれています。

ペップのチームを応援していたら、絶対に味わえないゾワゾワ感。うらやましいですか?うらやましいですよね!とはいえ、ワールドカップ前のヴィラ戦とフラム戦は、ぜひ快勝でお願いいたします。


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