2022.11.07 プレミアリーグ観戦記2022-23プレミアリーグ観戦記
【Chelsea×Arsenal】ジェズス、サリバ、トーマス…最高の守備を見せたアーセナル、0-1完勝!
プレミアリーグ15節で最注目のカードが、キックオフの時間を迎えています。勝てば4位のニューカッスルと24ポイントで並ぶチェルシーと、首位をキープしたいアーセナルが激突するロンドンダービー。ほぼベストメンバーで戦えるアルテタ監督に対して、ポッター監督は後方のキーマンを欠いています。
今季プレミアリーグのチェルシーは、前半が6ゴールで後半は11ゴール。前半は3失点に抑えているアーセナルは、後半は8失点を喫しています。ハーフタイムをイーブンで終えれば、ホームチームが有利か。最初の45分のスコアがどうあれ、勝負は終盤の攻防で決まるのではないでしょうか。
まずは、8人を負傷で欠いているブルーズの11人を紹介しましょう。GKメンディ、DFアスピリクエタ、トレヴォ・チャロバー、チアゴ・シウヴァ、ククレジャ、センターにジョルジーニョ、とロフタス=チーク、2列めはメイソン・マウント、カイ・ハヴェルツ、スターリング、最前線にオーバメヤン。4-3-3、3-5-2、あるいは4-2-3-1…布陣は、始まればすぐにわかるでしょう。
対するガナーズは、いつものメンバー。左SBにジンチェンコが復帰しています。ラムズデール、ベン・ホワイト、ウィリアム・サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ、トーマス、ジャカ、サカ、ウーデゴーア、マルティネッリ、ガブリエウ・ジェズス。この試合で勝てば、敵地スタンフォード・ブリッジで3連勝となります。
キックオフからしばらくは、ガナーズのポゼッション。ブルーズの布陣は、4-2-3-1のようです。ホームチームが、プレミアリーグ首位チームの厳しいプレスをかいくぐったのは9分。縦パスでボックス右を突破したカイ・ハヴェルツのクロスは、オーバメヤンに合いませんでした。
11分に左から上がったジェズスは、逆サイドのベン・ホワイトにラストパス。右足でクロスに打ったシュートは、ポストの外に切れていきます。チェルシーの2列めはさほど詰めず、トーマスやジンチェンコへのパスコースを切ろうとしています。17分にベン・ホワイトのサイドチェンジを受けたマルティネッリは、右足のミドルをうまく落とせません。
20分、敵陣左でロフタス=チークから奪ったジェズスが一気にカットイン。2人かわして放ったシュートは、チアゴ・シウヴァが足に当てています。マルティネッリが左から仕掛けた29分のチャンスは、ゴールに向かうクロスに飛び込んだジェズスのヘッドが右にアウト。32分のブルーズのCKは、チアゴ・シウヴァのヘディングがバーを越えていきました。
34分、ウーデゴーアが左に流したパスを収めたジャカは、左足のシュートをDFに当ててCK。左サイドに張る時間が長いカイ・ハヴェルツは、サリバのチェックに封じられています。前半終了間際にゴールライン際までえぐったマルティネッリは、ラストパスを中央に通せず。ハーフタイムのシュート数は3対7、オンターゲットはカイ・ハヴェルツの1本のみというシブい展開です。
前半のジェズスのボールタッチは27回、オーバメヤンはわずか4回。守備重視の姿勢を崩さなかったチェルシーは、戦い方を変えるのでしょうか。立ち上がりのガナーズのFKとCKは、青い壁がクリア。49分にゴール前でこぼれ球を空振りしたサリバは、オーバメヤンの左足シュートをブロックしました。
55分のショートコーナーから、ウーデゴーアがきわどいクロスを入れると、トーマスのヘッドは左にアウト。後ろにいたマルティネッリが打っていたら、メンディの反応が問われるシーンになっていたでしょう。残り時間は30分。展開は変わりませんが、チェルシーのプレスは明確に厳しくなっています。
62分、チアゴ・シウヴァから奪取したジェズスがサカからもらい、ボックス右を突破したチャンスは、角度のないところからの一撃をメンディが体を張ってセーブ。先制ゴールは、サカのCKが決め手でした。ニアのカイ・ハヴェルツとチアゴ・シウヴァは触れず、ゴール前でガブリエウがプッシュ。リードされたポッター監督は、このタイミングで最初のカードを切りました。
オーバメヤンとカイ・ハヴェルツを下げ、アルマンド・ブロヤとコナー・ギャラガ―。67分にジンチェンコが速いクロスを入れると、トレヴォ・チャロバーのクリアをトラップしたサカは、右足で打ち上げてしまいました。ラインを上げるブルーズ。ガナーズは、引きすぎずに戦えるでしょうか。
74分にボックス左を突破したアルマンド・ブロヤは、グラウンダーを通せず。直後、カウンターからドリブルで中央を切り裂いたジェズスは、右から上がったウーデゴーアにきれいなスルーパスを滑らせました。GKと1対1になったプレーメイカーは、追いついたトレヴォ・チャロバーをかわして放ったシュートを枠に入れられませんでした。
アルテタ監督は、78分にジンチェンコをティアニーにスイッチ。ポッター監督の2回めは、メイソン・マウントとロフタス=チークをプリシッチとコヴァチッチです。87分、ウーデゴーアが下がってエルネニー。追加タイムは5分あります。ジャカVSトレヴォ・チャロバー&コヴァチッチの小競り合いは、トーマスとジェズスが引き離しました。
94分、マルティネッリに代わってホールディング。スタンフォード・ブリッジに鳴り響くのは、最高の守備を続けているアウェイチームのチャントです。チャンスを創れなかったチェルシー、後半のオンターゲットはゼロ。セットピースを活かしたガナーズが、クリーンシートでプレミアリーグ首位をキープしました。
唯一のゴールはサカのお手柄ですが、MVPを選べといわれれば、守備が素晴らしかったジェズス、トーマス、サリバで迷います。勝利を決めるCKを生んだのは、チアゴ・シウヴァから奪ったジェズスとサカのショートカウンター。中央でプレッシャーを受け続けたトーマスは、パス成功率93%&デュエル勝率83%という安定のパフォーマンスでチェルシーの攻撃の芽を摘みました。
1対1に滅法強いサリバは、カイ・ハヴェルツやアルマンド・ブロヤを完封。アーセナルの寄せが速かったため、スターリングはゴールの近くで前を向けず、孤立したオーバメヤンはタッチ8回とパス3本に終わりました。シュート数5対14、オンターゲット1対2、ポゼッション43%対57%、パス成功率73%対82%…勝者にふさわしかったのは、背骨が強靭なアウェイチームでした。
連勝の首位アーセナルは、7戦連続負けなし。連敗の7位チェルシーは、4戦連続勝利なし。両者の差は、13ポイントに開きました。ポッター監督は、ワールドカップ前に勝って希望をつなぐことができるでしょうか。次戦のカラバオカップ3回戦はマンチェスター・シティ、プレミアリーグの前半戦ラストゲームは、最少失点の難敵ニューカッスルです。
今季プレミアリーグのチェルシーは、前半が6ゴールで後半は11ゴール。前半は3失点に抑えているアーセナルは、後半は8失点を喫しています。ハーフタイムをイーブンで終えれば、ホームチームが有利か。最初の45分のスコアがどうあれ、勝負は終盤の攻防で決まるのではないでしょうか。
まずは、8人を負傷で欠いているブルーズの11人を紹介しましょう。GKメンディ、DFアスピリクエタ、トレヴォ・チャロバー、チアゴ・シウヴァ、ククレジャ、センターにジョルジーニョ、とロフタス=チーク、2列めはメイソン・マウント、カイ・ハヴェルツ、スターリング、最前線にオーバメヤン。4-3-3、3-5-2、あるいは4-2-3-1…布陣は、始まればすぐにわかるでしょう。
対するガナーズは、いつものメンバー。左SBにジンチェンコが復帰しています。ラムズデール、ベン・ホワイト、ウィリアム・サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ、トーマス、ジャカ、サカ、ウーデゴーア、マルティネッリ、ガブリエウ・ジェズス。この試合で勝てば、敵地スタンフォード・ブリッジで3連勝となります。
キックオフからしばらくは、ガナーズのポゼッション。ブルーズの布陣は、4-2-3-1のようです。ホームチームが、プレミアリーグ首位チームの厳しいプレスをかいくぐったのは9分。縦パスでボックス右を突破したカイ・ハヴェルツのクロスは、オーバメヤンに合いませんでした。
11分に左から上がったジェズスは、逆サイドのベン・ホワイトにラストパス。右足でクロスに打ったシュートは、ポストの外に切れていきます。チェルシーの2列めはさほど詰めず、トーマスやジンチェンコへのパスコースを切ろうとしています。17分にベン・ホワイトのサイドチェンジを受けたマルティネッリは、右足のミドルをうまく落とせません。
20分、敵陣左でロフタス=チークから奪ったジェズスが一気にカットイン。2人かわして放ったシュートは、チアゴ・シウヴァが足に当てています。マルティネッリが左から仕掛けた29分のチャンスは、ゴールに向かうクロスに飛び込んだジェズスのヘッドが右にアウト。32分のブルーズのCKは、チアゴ・シウヴァのヘディングがバーを越えていきました。
34分、ウーデゴーアが左に流したパスを収めたジャカは、左足のシュートをDFに当ててCK。左サイドに張る時間が長いカイ・ハヴェルツは、サリバのチェックに封じられています。前半終了間際にゴールライン際までえぐったマルティネッリは、ラストパスを中央に通せず。ハーフタイムのシュート数は3対7、オンターゲットはカイ・ハヴェルツの1本のみというシブい展開です。
前半のジェズスのボールタッチは27回、オーバメヤンはわずか4回。守備重視の姿勢を崩さなかったチェルシーは、戦い方を変えるのでしょうか。立ち上がりのガナーズのFKとCKは、青い壁がクリア。49分にゴール前でこぼれ球を空振りしたサリバは、オーバメヤンの左足シュートをブロックしました。
55分のショートコーナーから、ウーデゴーアがきわどいクロスを入れると、トーマスのヘッドは左にアウト。後ろにいたマルティネッリが打っていたら、メンディの反応が問われるシーンになっていたでしょう。残り時間は30分。展開は変わりませんが、チェルシーのプレスは明確に厳しくなっています。
62分、チアゴ・シウヴァから奪取したジェズスがサカからもらい、ボックス右を突破したチャンスは、角度のないところからの一撃をメンディが体を張ってセーブ。先制ゴールは、サカのCKが決め手でした。ニアのカイ・ハヴェルツとチアゴ・シウヴァは触れず、ゴール前でガブリエウがプッシュ。リードされたポッター監督は、このタイミングで最初のカードを切りました。
オーバメヤンとカイ・ハヴェルツを下げ、アルマンド・ブロヤとコナー・ギャラガ―。67分にジンチェンコが速いクロスを入れると、トレヴォ・チャロバーのクリアをトラップしたサカは、右足で打ち上げてしまいました。ラインを上げるブルーズ。ガナーズは、引きすぎずに戦えるでしょうか。
74分にボックス左を突破したアルマンド・ブロヤは、グラウンダーを通せず。直後、カウンターからドリブルで中央を切り裂いたジェズスは、右から上がったウーデゴーアにきれいなスルーパスを滑らせました。GKと1対1になったプレーメイカーは、追いついたトレヴォ・チャロバーをかわして放ったシュートを枠に入れられませんでした。
アルテタ監督は、78分にジンチェンコをティアニーにスイッチ。ポッター監督の2回めは、メイソン・マウントとロフタス=チークをプリシッチとコヴァチッチです。87分、ウーデゴーアが下がってエルネニー。追加タイムは5分あります。ジャカVSトレヴォ・チャロバー&コヴァチッチの小競り合いは、トーマスとジェズスが引き離しました。
94分、マルティネッリに代わってホールディング。スタンフォード・ブリッジに鳴り響くのは、最高の守備を続けているアウェイチームのチャントです。チャンスを創れなかったチェルシー、後半のオンターゲットはゼロ。セットピースを活かしたガナーズが、クリーンシートでプレミアリーグ首位をキープしました。
唯一のゴールはサカのお手柄ですが、MVPを選べといわれれば、守備が素晴らしかったジェズス、トーマス、サリバで迷います。勝利を決めるCKを生んだのは、チアゴ・シウヴァから奪ったジェズスとサカのショートカウンター。中央でプレッシャーを受け続けたトーマスは、パス成功率93%&デュエル勝率83%という安定のパフォーマンスでチェルシーの攻撃の芽を摘みました。
1対1に滅法強いサリバは、カイ・ハヴェルツやアルマンド・ブロヤを完封。アーセナルの寄せが速かったため、スターリングはゴールの近くで前を向けず、孤立したオーバメヤンはタッチ8回とパス3本に終わりました。シュート数5対14、オンターゲット1対2、ポゼッション43%対57%、パス成功率73%対82%…勝者にふさわしかったのは、背骨が強靭なアウェイチームでした。
連勝の首位アーセナルは、7戦連続負けなし。連敗の7位チェルシーは、4戦連続勝利なし。両者の差は、13ポイントに開きました。ポッター監督は、ワールドカップ前に勝って希望をつなぐことができるでしょうか。次戦のカラバオカップ3回戦はマンチェスター・シティ、プレミアリーグの前半戦ラストゲームは、最少失点の難敵ニューカッスルです。
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