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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×West Ham】逆転ゴールはマルティネッリ!前線が躍動したアーセナルが3発快勝!

プレミアリーグの再開はボクシングデー。首位アーセナルは、ウェストハムとのロンドンダービーです。先に開催された6試合は、アウェイチームが5勝1分。エミレーツに難敵を迎えるアルテタ監督にとっては、嫌なデータです。

さっそく、ホームチームの布陣をチェックしましょう。GKラムズデール、DFベン・ホワイト、ウィリアム・サリバ、ガブリエウ、ティアニー。2センターはトーマス&ジャカ、2列めにサカ、ウーデゴーア、マルティネッリ、最前線にエンケティア。ジェズスのポジション以外は、ガチガチのベストメンバーです。

開始4分、ボックス右に流れたエンケティアの落としを右足で決めたサカは、オフサイド。ハマーズのプレスを最終ラインで冷静にかわし、サイドに展開するガナーズが優勢です。10分にウーデゴーアが出した縦の高速スルーパスは、ラインの裏に走ったジャカに通りませんでした。

ウーデゴーアのパスが中央に絞ったジャカに入ったのは13分。右足のミドルは、ファビアンスキがキャッチしています。21分のCKからベンラーマが放ったミドルはラムズデールが押さえ、ジャカが仕掛けた速攻は、エンケティアのシュートがブロックされました。

23分、トーマスの浮き球が右のサカへ。GKの前に頭で落としたボールに走り込んだウーデゴーアは、右足のシュートがうまく当たりません。直後、ドリブルで突破を図ったボーウェンをサリバが引っかけ、ジャッジはPK。ブーイングを背中に受けたベンラーマは、ど真ん中に蹴り込みました。

プレミアリーグでガナーズが先制されたのは、9月のマンチェスター・ユナイテッド戦以来9試合ぶりです。再三の波状攻撃は、ティアニーやサカのクロスが通らず。38分のエンケティアの強引な左足シュートも、GKの前でブロックされています。

追加タイム1分、ウーデゴーアが左から蹴ったFKをエンケティアが右に送ると、サリバのワンタッチは右にアウト。前半の終了間際に、ウーデゴーアのシュートをブロックしたクレスウェルは、VARによってハンドの疑惑を晴らしました。最初の45分はシュート数6対3、オンターゲット1対2。「アーセナルは持たされていた」というべきでしょうか。

後半開始直後、スルーパスで右から抜けたマイケル・アントニオは、ニアを狙ったシュートをラムズデールに阻まれます。48分にサカが右から仕掛け、ニアでもらったウーデゴーアがトーマスに落とすと、ダイレクトショットはファビアンスキが左に弾き出しました。

ガナーズが追いついたのは53分。右からカットインしたウーデゴーアが左足を振り抜くと、ボールはボックスに入っていたサカの足元へ。逆サイドのツォウフェルが残っており、フラッグは上がりません。7番とGKが1対1。今季プレミアリーグ5発めとなる左足シュートは、左隅に収まるきれいな弾道でした。

さらに58分、ウーデゴーア、ジャカ、マルティネッリと左につながり、11番がドリブルで勝負。ボックス左からニアを突いた左足シュートは、ポストとGKの足の間を抜くピンポイントの一撃でした。エミレーツは、「Who Are Ya?」の大合唱。2-1とされたハマーズは、自陣で失うシーンが増えています。

66分のケーラーのミドルは、クロスバーの上。ベン・ホワイトが起点となった70分の3点めは、ウーデゴーアのラストパスをボックス右で受けたエンケティアが完璧でした。左からのターンでケーラーをあっさりかわし、迷わずクロスにフィニッシュ。左のサイドネットが揺れた瞬間、エミレーツは歓喜の叫びに包まれました。

73分にティアニーが下がり、ジンチェンコ。77分にサカとパス交換したウーデゴーアのシュートは、左に外れました。ガナーズのキャプテンは、82分にも敵陣ボックス右でベンラーマから奪取し、カットインからシュート。この一撃も、5分前と同じコースを辿ってしまいました。

なおも攻め続けるアーセナル。マルティネッリに代わってファビオ・ヴィエイラが入ったのは88分です。94分のフォルナルスのコントロールショットをラムズデールが左に弾き、トーマスがエルネニーに後を譲ると、間もなくタイムアップの笛が鳴り響きました。

前線が全員決めて、ウーデゴーアは2アシスト。終わってみれば、グーナー大満足の一戦でした。前半は4-1-4-1で、中央で囲まれるシーンが多かったキャプテンは、4-3-3の右のインサイドとなった後半のカットインが冴えまくりました。ジェズス不在の初戦で、エンケティアが今季プレミアリーグ初ゴールを決めたのも、チームにとって大きかったのではないでしょうか。

直近9試合は8勝1分。快進撃を続けるガナーズは、ブライトン、ニューカッスルと難しいゲームが続きます。強いて課題を挙げるなら、サイドに展開されたときのSBの守り方とカバーリングでしょう。三笘、アルミロン、サン=マクシマンらとSBが1対1になるシーンをいかに避けるかが、年末年始を無敗で終えるためのポイントのひとつとなりそうです。

未だ興奮冷めやらぬ鮮やかな逆転劇。サカ、マルティネッリ、エンケティア、ウーデゴーア…素晴らしい!


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