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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ジェズスの穴を埋めてほしい…後半戦はスミス・ロウの復活とファビオ・ヴィエイラの覚醒に期待!

「フットボールロンドン」が、アーセナルの冬の補強について、「最高」「最低」をシミュレーションしています。彼らのターゲットは、夏に獲り逃したポジションです。ワイドのフォワードとセントラルMF。8月に契約に至らなかったのは、リーズにいたハフィーニャと、ヴィラのドゥグラス・ルイスでした。

ロンドンのメディアが想定する最高バージョンでは、ウインガーにミハイロ・ムドリクかジョアン・フェリックス。シャフタール・ドネツクは、ムドリクの移籍金を8500万ポンド(約136億円)に設定しているといわれており、ガナーズがどこまで下げられるかで成否が決まります。

シャフタールのセルゲイ・パルキン会長は、「イングランドから関心があった」と認め、「冬のトランスファーマーケットはフィフティ・フィフティ」とコメントしています。公式戦19試合11ゴール8アシストのアタッカ―を首尾よく押さえられれば、8割成功といえるのではないでしょうか。

ムドリクが破談になった場合は、ジョアン・フェリックスをローンで獲得。こちらは、800万ポンドで決着するといわれています。セントラルMFのほうは、ユーリ・ティーレマンス、アレクシス・マック・アリスター、エンソ・フェルナンデスの名前が挙がっていますが、冬に決まる可能性があるのはブライトンのアルゼンチン代表だけでしょう。

ウインガーを引き入れた場合は、19歳のマルキーニョスはローン移籍となる可能性大。フラムからの関心が伝えられるセドリク・ソアレスは、すんなり決まるのではないでしょうか。ジェズスの負傷リタイアで、センターフォワードを狙っているという噂もあるものの、ウインガーを取り損ねた際の押さえと考えるのが妥当でしょう。

「最低」のシミュレーションはシンプルで、テイシャン・ダニラン=アライン記者の言葉を借りれば「12ヵ月前の過ちの繰り返し」です。2021-22シーズンのプレミアリーグで、TOP4争いを繰り広げていたアーセナルは、オーバメヤンの後釜も中盤センターのバックアッパーも獲らずに後半戦に突入。最終盤にトーマスが負傷し、スパーズにまくられてしまいました。

マンチェスター・シティと優勝を争うこの冬は、補強ゼロで終わるとは思えないのですが、確実に獲得できる選手がいるわけではありません。ムドリクの値段が下がらず、ジョアン・フェリックスは他クラブに持っていかれ、エンソ・フェルナンデスとマック・アリスターはクラブの引き留めによって残留という着地は充分にありえます。

それでもガナーズは、夏にフリーでいけるティーレマンスを前倒しにはしないのではないでしょうか。ゼロの悪夢も、極めてリアルです。エドゥSDがすべてを先送りにしたら、グーナーのため息が聞こえてきそうですが、それでも頂点に立つ可能性までゼロとはいえないでしょう。期待したいのは、スミス・ロウの復活とファビオ・ヴィエイラのブレイクです。

鼠径部の手術で前半戦を棒に振ったイングランド代表は、昨季プレミアリーグで33試合10ゴール2アシスト。夏に加わったヴィエイラは、ポルトのラストシーズンに公式戦39試合7ゴール16アシストというスタッツを残しています。最前線にマルティネッリ、2列めにヴィエイラ、ウーデゴーア、スミス・ロウ…ジェズスが不在でサカを休ませても、彼らが機能すれば戦えるでしょう。

トーマスのリタイアだけは、どこをどういじっても激痛ですが、ジンチェンコ、ファビオ・ヴィエイラ、ベン・ホワイトらが中盤センターにはまれば、クリアできる可能性が高まります。ムドリクが獲れなくても…いや、ムドリクが来ても、スミス・ロウとファビオ・ヴィエイラの本領発揮は楽しみなプラス材料です。

ボクシングデーの再開初戦は、ハマーズとのロンドンダービー。スミス・ロウの復帰は先の話ですが、ワールドカップ期間中のフレンドリーマッチでレギュラーだったファビオ・ヴィエイラは、先発で起用されるのではないでしょうか。中断前のウルヴス戦でアシストを決めたプレーメイカーの覚醒に期待しましょう。


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