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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Leeds×MAN.CITY】圧巻マン・シティ!グリーリッシュ2アシスト、ハーランドは早くも今季20発!

アーセナル、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、チェルシーは快勝。プレミアリーグの再開初戦は、アップセットを見られるのではないかと思いきや、上位でポイントを落としたのはトッテナムだけです。

最後に登場するのは、王者マンチェスター・シティ。リーズとのアウェイゲームのスタメンを見ると、中盤から前は盤石で、最終ラインはフレッシュです。ジョアン・カンセロ、カイル・ウォーカー、ラポルテがベンチで、ルベン・ディアスは負傷欠場。リコ・ルイス、ジョン・ストーンズ、アカンジ、ナタン・アケという並びは初めてでしょう。

中盤はデブライネ、ギュンドアン、ロドリ、前線はグリーリッシュ、ハーランド、マフレズ。U-20を2人起用しているリーズを攻めつぶすから、DFは誰でもOKと宣言しているかのような布陣です。開始40秒、ナタン・アケの縦へのフィードでハーランドが抜け出し、メリエと1対1。左足のシュートは、コースを切ったGKが左手に当てて事なきをえました。

マフレズが右から浮かした4分のFKは、胸トラップしたハーランドが振り向きざまのボレーをミス。7分にはマフレズが右のリコ・ルイスに預け、落としを受けたデブライネがダイレクトで狙いますが、ボールはニアポストの外を抜けていきました。目下の興味は、「リーズがどこまでイーブンで耐えられるか」です。

13分のデブライネの鋭い縦パスも、ハーランドの前でメリエがクリア。20分のギュンドアンのミドルは、左に切れていきました。デュエルは互角ながら、リーズは奪った後に前に送るパスがつながりません。30分のデブライネのCKは、直接狙ったのでしょうか。ニアに誰かが走り込んでいたら、メリエは押さえられなかったかもしれません。

30分、マン・シティに久々の決定機。ギュンドアンが前にいたデブライネに預け、ラストパスがボックス右手前に転がると、ハーランドの前が空きました。左足のシュートは、守護神が腿に当てるビッグセーブ。直後にマフレズのクロスはファーに入ると、左から走り込んだグリーリッシュはボレーを浮かしてしまいました。

メリエの3度めのビッグセーブは35分。右でキープしたマフレズが縦に転がすと、ボックス右に入ってきたギュンドアンはノーマーク。ラストパスを中に送ると読んだGKはコースを遮り、スコアは依然として0-0です。40分、右サイドからのFKはデブライネ。中央に鋭いグラウンダーを入れると、グリーリッシュのタッチは明らかにミスでした。

45分、デブライネの絶妙な右足アウトのパスで、リコ・ルイスがボックスの右を突破。グラウンダーをもらったグリーリッシュは、またも打ち上げてしまいました。マン・シティの先制ゴールは前半の追加タイム。左からデブライネが仕掛けた速攻です。

中央に上がったロドリがグラウンダーを右に流し、マフレズのシュートをメリエが弾くと、詰めたロドリのフィニッシュがGKのグローブを叩いてネットへ。1点を追う展開となったリーズは、後半に入っても左右のサイドを制圧され、51分に痛恨のミスで追加点を奪われてしまいました。

ハーフライン手前のクーパーが、脇のコッホに出した横パスをグリーリッシュがインターセプト。ドリブルで持ち込んだ10番は、メリエを引きつけて左にラストパスを流しました。無人のゴールに流し込んだのは、もちろんハーランドです。

0-2とされ、目が覚めたように攻めるリーズ。しかしニョント、クリステンエン、アーロンソンのミドルは、いずれも枠にいきません。60分にデブライネ、ハーランド、ギュンドアンとつないだ中央突破は、フリーになりかけた8番のシュートをクリステンセンがブロックしました。

勝負を決める3点めは、64分でした。右からカットインしたデブライネがハーランドに預け、エースはグリーリッシュとワンツー。リターンをダイレクトで蹴り込むと、メリエは触るのが精一杯です。プレミアリーグ14試合めで、早くも20ゴール!68分にリコ・ルイスがジョアン・カンセロに代わり、2アシストの10番は、73分にフォーデンに後を譲っています。

交代の直後、パスカル・ストライクがCKをヘッドで決めて1-3。77分にギュンドアンのスルーパスで裏を取ったハーランドは、飛び出したメリエに右足のシュートを阻止されます。アーロンソンの縦パスで、グリーンウッドがボックス左に出た79分の決定機は、グラウンダーを中央で競ったゲルハルトのワンタッチが右ポストの脇をすり抜けていきました。

88分、マフレズに代わってコール・パルマー。エランド・ロードのサポーターに煽られ、最後まで必死に攻めたリーズは、2点めを決められずにタイムアップとなりました。攻撃時はリコ・ルイスが中盤に加勢する3-4-3。グリーリッシュとマフレズは縦にいかず、ボックスの左右を攻略するべく斜めに入ってくるのが印象的でした。

デブライネは相変わらず脅威ですが、ハーランドにラストパスを通したのはプレーメイカーだけでなく、ナタン・アケ、グリーリッシュ、ギュンドアンと自在です。偽TOPを配して全員がゴールゲッターだった昨季とガラッと変わり、エースにボールを集める攻撃で、15節までの得点数を32から43に引き上げています。

若いコール・パルマーとリコ・ルイスにも戦術がインプットされており、ベテランが出場する試合と変わらずパスがまわっています。ハーランドがいなければ、1年前の図面を引っ張り出し、デブライネやマフレズ、フォーデンが決めてあっさり勝っちゃうんでしょうね…。とんでもない強者の上にいるアーセナルを、あらためてリスペクトしたいと思います。


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