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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Leicester】オウンゴール2発で逆転!前線が外しまくったリヴァプールは何とか勝利!

リヴァプールは6位、レスターは13位。プレミアリーグ18節の一戦は、不本意なポジションに甘んじているチーム同士の対戦です。ルイス・ディアス、ジョッタ、フィルミーノを欠くクロップ監督に対して、ロジャース監督のチームはジャスティン、ジェームズ・マディソン、ジョニー・エヴァンスらが負傷リタイア。ユーリ・ティーレマンスはベンチスタートです。

ホームのリヴァプールのスタメンを紹介しましょう。GKアリソン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン、MFエリオット、ヘンダーソン、チアゴ。フロントスリーはサラー、ダルウィン・ヌニェス、チェンバレンです。開始3分、左に流れたエリオットが、ロバートソンとのワンツーから左足シュート。ボールはGKウォードの頭上を越えていきました。

この直後、ウォードのキックから、レスターが速攻。ハーフラインを越えたあたりで、パトソン・ダカの落としを受けたデューズバリー=ホールがドリブルで中央を切り裂きました。アリソンと1対1になり、落ち着いて左のポスト際にフィニッシュ。いきなりビハインドを背負ったリヴァプールは、右サイドから攻勢を強めています。

13分、パトソン・ダカがハムストリングを痛めてピッチの外へ。16分のアーノルドのFKは壁にヒットし、リバウンドを思い切り蹴ったミドルもブロックされました。ダカに代わって入ったのは、ジェイミー・ヴァーディー。19分のカウンターで右から抜け出しかけたベテランストライカーは、ハーヴィー・バーンズへのラストパスをアーノルドにカットされました。

22分に左サイドを突破したのは、ダルウィン・ヌニェス。折り返しがニアに転がると、サラーのフィニッシュは左のポストの脇を抜けていきました。ロバートソン、ヘンダーソンと、横に出したパスを奪われるシーンが目立つリヴァプール。ピンチをしのいだ35分過ぎから、サイドを制圧して波状攻撃を仕掛けると、37分に幸運なゴールで同点に追いつきました。

右から高速クロスを入れたのはアーノルド。GKウォードの前でスライディングしたファエスはうまくクリアできず、ボールはファーに浮いています。青も赤も反応できず、落下点を見守るしかない数秒。ポストの内側に触れたボールがネットに届くと、アンフィールドに歓声が鳴り響きました。

44分にアーノルドが放った左足ミドルは、左にアウト。直後、レッズの逆転ゴールはまたも3番です。ウォードのキックをマティプが跳ね返し、チェンバレンが触ったボールに反応したダルウィン・ヌニェスが最終ラインを突破します。GKと1対1から左足シュート。右のポストに当たったボールが戻ったファエスの足元に入り、絶望的なクリアがネットに突き刺さりました。

ウォードがキャッチしようとした瞬間、レスターのDFが前でクリアするシーンが多いのは、コーチングが遅いのか、GKの信頼が薄いのか。前半だけでオウンゴール2発のファエスにとって、ハーフタイムはつらい時間です。

後半もレッズのポゼッション。レスターの攻撃陣は、ハーフライン付近で奪ってショートカウンターを仕掛けようとしています。50分にアーノルドのスローインをボックス右で受けたヘンダーソンが、左隅にダイレクトショット。決定的な一撃は、ポストぎりぎりを抜けていきました。

53分、ドリブルで速攻を仕掛けたダルウィン・ヌニェスが、右のサラーをフリーにする美しいスルーパス。GKの前に出たエースは、左に外してしまいました。直後、左サイドでルーク・トーマスのスルーパスがハーヴィー・バーンズに通り、カットインからアリソンと1対1。シュートコースを切ったGKが腿に当てると、ゴール前に戻ったロバートソンが冷静にクリアしました。

59分のエンディディをティーレマンスは、攻めるぞというメッセージ。61分のクロスに走り込んだデューズバリー=ホールのヘッドは、明らかにミスタッチです。ピッチに座り込んだロバートソンは、大丈夫でしょうか。SBとチェンバレンが62分に下がり、ツィミカスとナビ・ケイタがピッチに入っています。

66分、マティプの縦パスをラインの前で収めたダルウィン・ヌニェスは、サラーとのワンツーでボックス右に流れると、右足のシュートを浮かしてしまいました。78分には、チアゴの高速パスが中央のサラーへ。ナビ・ケイタが落としをもらい、左のダルウィン・ヌニェスに展開しますが、切り返しからの右足のシュートはバーを越えていきました。

82分、ファエスから奪ったダルウィン・ヌニェスが、ボックスの右に持ち込んでラストパス。カットされたボールを拾ったサラーの左足は、ウォードが右に弾き出しました。86分、エリオットとアーノルドに代わってバイチェティッチとジョー・ゴメス。レスターのパスの出どころを抑えたリヴァプールが、リードを守ってタイムアップを迎えました。

レッズのシュート21本のうち、ダルウィン・ヌネスが7本、サラーは4本。後半は2トップとなり、シュートチャンスを増やした2人が決めてくれれば、もっとすんなり勝てた試合でした。MVPを選ぶなら、デューズバリー=ホールかチアゴ・アルカンタラ。勝者に敬意を表して、レッズの6番の奮闘を称えたいと思います。

81本のパスを通したMFは、チャンスクリエイトとドリブル成功はそれぞれ2回、タックルとインターセプトは3回ずつ、デュエル12勝と攻守ともに素晴らしい出来でした。最終ラインはアリソンに助けられるシーンが目立ち、自ら決めたゴールなしという幸運な勝ち方でしたが、負傷者続出の今は、戦い方云々よりもとにかく3ポイントでしょう。

4位スパーズとの差は2ポイント。次節はやっかいなブレントフォードですが、イヴァン・トニーが負傷リタイアしたチームに対して、こちらはフィルミーノが復帰する予定です。ロバートソンとエリオットが無理なら、ツィミカスとナビ・ケイタにがんばってもらいましょう。そしてダルウィン・ヌニェス…打てるエリアに入る動きはオッケー、次は決めよう!


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