2023.01.02 プレミアリーグ観戦記2022-23プレミアリーグ観戦記
【Tottenham×Aston Villa】ロリス痛恨のファンブル…7戦連続で複数失点を喫したスパーズ、完敗!
年末年始のプレミアリーグ18節は、ビッグ6の明暗が分かれる3日間となりました。ブライトンに主導権を握られたアーセナルは、決定機を逃さず2-4で勝利。敵地モリニューに乗り込んだマンチェスター・ユナイテッドも、ウルヴスに苦戦を強いられながらもラシュフォードの決勝ゴールで0-1で逃げ切りました。
アンフィールドにレスターを迎えたリヴァプ―ルは、先制されながらもフォエスのオウンゴール2発で2-1辛勝。プレミアリーグ4連勝と、一時の不振から脱却しています。何とか3ポイントをゲットした赤いシャツに対して、青と白は勝ち点を落としてしまいました。
17位エヴァートンをエティハドに迎えたマンチェスター・シティは、まさかの1-1ドロー。ハーランドが先制して楽勝かと思いきや、デマライ・グレイのスーパーショットで追いつかれ、終盤の猛攻は必死の守備で止められてしまいました。チェルシーも、19位ノッティンガム・フォレストに1-1。後半はピンチの連続で、逆転負けを喫してもおかしくないゲームでした。
さて、この稿はニューイヤーズデーのアップセットにフォーカスしたいと思います。トッテナム0-2アストン・ヴィラ。シュート数13対6は、7対12だったチェルシーと同様に下位のチームに本数で負けています。プレミアリーグ再開初戦はブレントフォードに2-2。ヴィラ戦は完敗という表現がふさわしい展開で、ワールドカップが終わってから未だ勝利がありません。
2023年の最初のゲームは、リシャルリソン、クルゼフスキ、ベンタンクールを欠く苦しい布陣でした。ヴィラの最初のチャンスは9分。ディーニュのロングフィードで左サイドを突破したオリー・ワトキンスがカットインからニアにシュート。ボールはポストの外を抜けていきました。
12分に右から仕掛けたドハーティーは、タイロン・ミングスを股抜きで置き去りにした後、右足のシュートをブバカリ・カマラにブロックされました。ビルドアップに時間がかかり、縦パスを入れても戻すしかないシーンが目立つスパーズは、持たされているという表現がぴったりです。
前線に張るハリー・ケインには複数のマークがついており、時折スプリントするペリシッチは、有利な体勢でもらえるシーンがありません。シュートがない時間が続き、ようやくスパーズがチャンスをつかんだのは39分。静かなビルドアップからラングレがボックスに浮かした縦1本で、ペリシッチがGKオルセンと1対1になりました。
ドリブルで右に逃げた14番は、オルセンがゴールマウスに戻る前にクロスをフィード。コンサに競り勝ったハリー・ケインのヘッドは、ゴールライン上にいたアシュリー・ヤングがクリアしました。イヴ・ビスマ、ホイビュルク、ソン・フンミンとつながった42分の中央突破は、7番がエースに出したラストパスが長く、オルセンに先着されています。
44分、ソン・フンミンが左から蹴ったFKはGKがキャッチ。追加タイムのヴィラのショートカウンターは、ドゥグラス・ライスのパスを受けたブエンディアのミドルが右に外れました。0-0で折り返した試合が動いたのは、後半開始から間もない50分。プレミアリーグ屈指のショットストッパーが犯した痛恨のファンブルが失点に直結しました。
ドゥグラス・ルイスのロングシュートはほぼ正面で、悠々と捕れるボールに見えました。ロリスが胸に当てて前にこぼした理由が未だにわかりません。さらったオリー・ワトキンスが後ろに落とすと、ブエンディアのシュートがニアポスト際に決まって0-1。スパーズは、公式戦10試合連続で失点を喫しています。
57分のFKの流れから、イヴ・ビスマが左に浮き球を入れると、前が空いたペリシッチの左足ボレーはクロスバー越え。ドゥグラス・ルイス、ブエンディア、オリー・ワトキンスと縦につながった63分のショートカウンターは、ドハーティーが足元に滑り込んで失点を回避しました。
73分のヴィラの追加点も、ハリー・ケインを敵陣でつぶした短距離のカウンターでした。ドゥグラス・ルイスがドリブルで上がってマッギンに預けると、絶妙な浮き球のリターンがゴール前に届きます。右足でトラップしたドゥグラス・ルイスの巧みなチップキックがロリスの右を抜け、勝負は決しました。
直近のホームゲーム4試合で3敗。プレミアリーグで7戦連続の複数失点は、8試合まで続いた1988年11月以来の屈辱です。7試合連続の先制ゴール献上は2010年11月以来、12年ぶり。失点に直接つながるミス5回は、他クラブより2つ多いリーグワーストです。
「正直でいたい。はっきりいおう。クラブには意見を伝えてある。ファンはベストという言葉にふさわしい。しかしチームは5位に留まるのがベストだろう。6位、7位、5位、あるいは4位がベストかもしれない」
コンテ監督は、戦力が足りないといいたいのでしょう。しかしこのコメントには、うなずけません。昨季プレミアリーグ4位のチームには、リシャルリソン、ペリシッチ、イヴ・ビスマ、ラングレ、フォースターら7人が加わっており、完全移籍で手離したのはベルフワインとキャメロン・カーター=ヴィッカースのみです。
4位マンチェスター・ユナイテッドと2ポイント差というポジションで、5位が精一杯などと口走るのは、ファンと選手たちのテンションを下げるだけでしょう。最終ラインを強化すべきではあるのかもしれませんが、ピッチとプレスルームでは現有戦力が前を向けるようなコメントに徹するべきだと思います。
次節のクリスタル・パレスは、ビッグ6に1分3敗。これを落とすと、ノースロンドンダービー、マン・シティ、フラム、マン・シティという難敵との連戦を厳しい状況で迎えることになります。コンテ監督は、短期間で守備を立て直すことができるでしょうか。2年めの突入した指揮官は、スカッドのポテンシャルを最大限引き出さなければならない正念場を迎えています。
アンフィールドにレスターを迎えたリヴァプ―ルは、先制されながらもフォエスのオウンゴール2発で2-1辛勝。プレミアリーグ4連勝と、一時の不振から脱却しています。何とか3ポイントをゲットした赤いシャツに対して、青と白は勝ち点を落としてしまいました。
17位エヴァートンをエティハドに迎えたマンチェスター・シティは、まさかの1-1ドロー。ハーランドが先制して楽勝かと思いきや、デマライ・グレイのスーパーショットで追いつかれ、終盤の猛攻は必死の守備で止められてしまいました。チェルシーも、19位ノッティンガム・フォレストに1-1。後半はピンチの連続で、逆転負けを喫してもおかしくないゲームでした。
さて、この稿はニューイヤーズデーのアップセットにフォーカスしたいと思います。トッテナム0-2アストン・ヴィラ。シュート数13対6は、7対12だったチェルシーと同様に下位のチームに本数で負けています。プレミアリーグ再開初戦はブレントフォードに2-2。ヴィラ戦は完敗という表現がふさわしい展開で、ワールドカップが終わってから未だ勝利がありません。
2023年の最初のゲームは、リシャルリソン、クルゼフスキ、ベンタンクールを欠く苦しい布陣でした。ヴィラの最初のチャンスは9分。ディーニュのロングフィードで左サイドを突破したオリー・ワトキンスがカットインからニアにシュート。ボールはポストの外を抜けていきました。
12分に右から仕掛けたドハーティーは、タイロン・ミングスを股抜きで置き去りにした後、右足のシュートをブバカリ・カマラにブロックされました。ビルドアップに時間がかかり、縦パスを入れても戻すしかないシーンが目立つスパーズは、持たされているという表現がぴったりです。
前線に張るハリー・ケインには複数のマークがついており、時折スプリントするペリシッチは、有利な体勢でもらえるシーンがありません。シュートがない時間が続き、ようやくスパーズがチャンスをつかんだのは39分。静かなビルドアップからラングレがボックスに浮かした縦1本で、ペリシッチがGKオルセンと1対1になりました。
ドリブルで右に逃げた14番は、オルセンがゴールマウスに戻る前にクロスをフィード。コンサに競り勝ったハリー・ケインのヘッドは、ゴールライン上にいたアシュリー・ヤングがクリアしました。イヴ・ビスマ、ホイビュルク、ソン・フンミンとつながった42分の中央突破は、7番がエースに出したラストパスが長く、オルセンに先着されています。
44分、ソン・フンミンが左から蹴ったFKはGKがキャッチ。追加タイムのヴィラのショートカウンターは、ドゥグラス・ライスのパスを受けたブエンディアのミドルが右に外れました。0-0で折り返した試合が動いたのは、後半開始から間もない50分。プレミアリーグ屈指のショットストッパーが犯した痛恨のファンブルが失点に直結しました。
ドゥグラス・ルイスのロングシュートはほぼ正面で、悠々と捕れるボールに見えました。ロリスが胸に当てて前にこぼした理由が未だにわかりません。さらったオリー・ワトキンスが後ろに落とすと、ブエンディアのシュートがニアポスト際に決まって0-1。スパーズは、公式戦10試合連続で失点を喫しています。
57分のFKの流れから、イヴ・ビスマが左に浮き球を入れると、前が空いたペリシッチの左足ボレーはクロスバー越え。ドゥグラス・ルイス、ブエンディア、オリー・ワトキンスと縦につながった63分のショートカウンターは、ドハーティーが足元に滑り込んで失点を回避しました。
73分のヴィラの追加点も、ハリー・ケインを敵陣でつぶした短距離のカウンターでした。ドゥグラス・ルイスがドリブルで上がってマッギンに預けると、絶妙な浮き球のリターンがゴール前に届きます。右足でトラップしたドゥグラス・ルイスの巧みなチップキックがロリスの右を抜け、勝負は決しました。
直近のホームゲーム4試合で3敗。プレミアリーグで7戦連続の複数失点は、8試合まで続いた1988年11月以来の屈辱です。7試合連続の先制ゴール献上は2010年11月以来、12年ぶり。失点に直接つながるミス5回は、他クラブより2つ多いリーグワーストです。
「正直でいたい。はっきりいおう。クラブには意見を伝えてある。ファンはベストという言葉にふさわしい。しかしチームは5位に留まるのがベストだろう。6位、7位、5位、あるいは4位がベストかもしれない」
コンテ監督は、戦力が足りないといいたいのでしょう。しかしこのコメントには、うなずけません。昨季プレミアリーグ4位のチームには、リシャルリソン、ペリシッチ、イヴ・ビスマ、ラングレ、フォースターら7人が加わっており、完全移籍で手離したのはベルフワインとキャメロン・カーター=ヴィッカースのみです。
4位マンチェスター・ユナイテッドと2ポイント差というポジションで、5位が精一杯などと口走るのは、ファンと選手たちのテンションを下げるだけでしょう。最終ラインを強化すべきではあるのかもしれませんが、ピッチとプレスルームでは現有戦力が前を向けるようなコメントに徹するべきだと思います。
次節のクリスタル・パレスは、ビッグ6に1分3敗。これを落とすと、ノースロンドンダービー、マン・シティ、フラム、マン・シティという難敵との連戦を厳しい状況で迎えることになります。コンテ監督は、短期間で守備を立て直すことができるでしょうか。2年めの突入した指揮官は、スカッドのポテンシャルを最大限引き出さなければならない正念場を迎えています。
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