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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×MAN.CITY】グリーリッシュからマフレズ!交代策的中のマン・シティ、悠々と逃げ切り!

プレミアリーグ19節、チェルシーVSマンチェスター・シティ。TOP4をめざすポッター監督にとっても、アーセナルとの差を詰めたいペップにとっても、ポイントを落とせない一戦です。19位のノッティンガム・フォレスト戦をドローで終わらせてしまったブルーズに、メイソン・マウントの姿がありません。

スタートのフォーメーションは4-2-3-1でしょう。GKケパ、DFアスピリクエタ、クリバリ、チアゴ・シウヴァ、ククレジャ、セントラルMFはザカリアとコヴァチッチ、2列めはツィエク、プリシッチ、スターリング、最前線にカイ・ハヴェルツ。直近のプレミアリーグ5試合で4ゴールのチームは、先制点が最初の目標です。

一方のペップは、いつもの4-3-3です。エデルソン、カイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、ナタン・アケ、ジョアン・カンセロ、ロドリ、デブライネ、ギュンドアン、ベルナルド・シウヴァ、フォーデン、ハーランド。キックオフから2分、スターリングがピッチに座り込んでいます。痛めたのはハムストリング。急いでアップを終え、5分に入ったのはオーバメヤンです。

9分にザカリアのパスでオーバーラップしたククレジャのキックは、アーリークロスか、ニアを狙ったロングシュートか。主導権を握るマン・シティに対して、チェルシーはカウンター狙いという展開になろうとしています。14分に右から上がったギュンドアンのクロスは、ケパが落ち着いてキャッチしました。

16分に敵陣でククレジャがインターセプトし、ショートカウンターが発動。ボールをもらったカイ・ハヴェルツが、ボックス左への縦パスでプリシッチをフリーにしますが、必死に戻ったジョン・ストーンズがシュートを足に当てました。20分にプリシッチも負傷リタイア。ハーランドのファーストタッチは、21分になってからです。

22分に投入されたのはチュクエメカ。ツィエクの縦パスで、カイ・ハヴェルツが右から勝負したのは24分でした。グラウンダーに反応したザカリアはシュートをブロックされ、拾ったツィエクの高速クロスはエデルソンがセーブしています。30分を過ぎても、マン・シティのシュートはゼロ。左右にまわしているだけの時間が多く、いい形でデブライネが持つシーンがありません。

33分に右に浮かしたギュンドアンが、デブライネのヘッドでのリターンを持ち込んでボックスの入り口へ。右足のコントロールショットは、ファーポストの外に流れていきました。37分、中央のギュンドアンが右に出したラストパスに、ハーランドがスプリント。打つ体勢に入った瞬間、クリバリがカットしてゴールキックです。

43分、チェルシーの速攻。カイ・ハヴェルツがボックス右手前にパスを通すと、ザカリアの鋭いシュートはカイル・ウォーカーの足に触れてポストにヒットしました。逆襲からのデブライネの左足ミドルは、ケパの正面。45分にボックス右でククレジャを抜いたジョアン・カンセロのシュートは、ニアポスト際にいたクリバリがブロックしています。

前半のポゼッションは46%対54%、シュートは4対5、オンターゲットは1対1。形勢は互角といっていいでしょう。ハーランドのタッチは11回、オーバメヤンは8回。両者ともに、GKに届くショットは1本もありません。ハーフタイムに動いたのはペップ。カイル・ウォーカーとジョアン・カンセロを諦め、アカンジとリコ・ルイスです。

リコ・ルイスはロドリの脇で中盤をフォローし、ナタン・アケは左サイド。48分にオーバメヤンのミスパスをカットしたハーランドはドリブルで上がり、左足のシュートを右に外しました。51分の左からのショートコーナーをデブライネがファーに浮かすと、ナタン・アケのヘッドはクロスバーに阻まれました。

52分にデブライネが右から打った鋭い一撃は、ケパが落ち着いてセーブ。マン・シティのプレーメイカーにボールが集まり始めています。56分、左のチュクエメカがファーにクロスをフィード。カイ・ハヴェルツの落としを叩いたチアゴ・シウヴァのキックは、惜しくも左に外れました。

59分にククレジャをかわしたベルナルド・シウヴァは、ゴールライン際からニアのデブライネにラストパス。右ポスト際を狙ったフィニッシュは、ポストの外を抜けていきます。60分にベルナルド・シウヴァとフォーデンが下がり、グリーリッシュとマフレズ。クリバリが必死にクリアする姿が目立っています。

63分、デブライネが左のグリーリッシュを使うと、アーリーのグラウンダーがゴール前へ。ケパが躊躇し、見送ったボールはククレジャの外から上がったマフレズの足元に届きました。今季プレミアリーグ2発めは、無人のゴールへのイージーなワンタッチ。ポッター監督の手元にある攻撃のカードは、コナー・ギャラガ―とハッチンソンだけです。

68分、ククレジャ、ツィエク、オーバメヤンが下がり、コナー・ギャラガ―、ハッチンソン、ルイス・ホール。途中出場&交代のオーバメヤンはシュートゼロで、パス成功10本とデュエル1勝しかポジティブな数字がありません。73分、マフレズの斜めのパスで右から抜けたデブライネが、ダイレクトでグラウンダー。走り込んだハーランドは、触るのが精一杯でした。

残り時間は10分、シュートレンジに持ち込めないチェルシー。ペップの最後のカードは、86分にロドリをカルヴァン・フィリップスです。プレスをかけ続けるマン・シティ。91分にチュクエメカが仕掛けた速攻は、左でパスをもらったルイス・ホールがニアポストの外に蹴ってしまいました。0-1で勝ったマン・シティが、アーセナルとの差を5ポイントに詰めました。

ハーランドはボックス内でまともに打てず、デブライネの決定的な仕事は73分のラストパスのみ。チアゴ・シウヴァとクリバリが中央を抑えていたチェルシーは、途中出場のウインガー2人にやられてしまいました。スターリングとプリシッチを失ったポッター監督は、リードされたケースを想定したゲームプランを持っておらず、0-1は必然の敗戦でしょう。

後半のジョン・ストーンズ、アカンジ、ナタン・アケはシュートを打てるエリアを完璧にカバー。リコ・ルイスは、中盤で主導権を握るキーマンとなりました。SBのチェンジによって中盤のパスワークとサイドアタックを改善し、ウインガーを代えて先制。ペップの打ち手が見事に当たった一戦でした。

次節のチェルシーは、プレミアリーグ3連勝のフラムとのロンドンダービー。マン・シティは4連勝の宿敵とのマンチェスターダービーです。両者ともに難しい試合ですが、より心配なのはポッター監督でしょう。メイソン・マウント、プリシッチ、スターリングは早期に復帰できるのでしょうか。10位に落ちたチームは、最終ラインと中盤に加えて前線の補強も急務になりそうです。


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