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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Crystal Palace×MAN.UTD】悪夢のようなオリーセのFK…マン・ユナイテッド、逃げ切れずドロー!

マンチェスターダービーに勝ち、「次はアーセナルだ!」とテンションが上がっていたのですが…そうですよね。プレミアリーグ7節の延期試合、アウェイのクリスタル・パレス戦がはさまっていたのでした。なるほど、こちらは中3日、アルテタ監督のチームは中6日。なかなかのハンディキャップです。

とはいえ、ここはテン・ハフ采配に期待しましょう。公式戦9連勝、ウルヴス戦を除く全試合で複数ゴール。ラシュフォード無双が続くチームは、ファン・デ・ベーク以外に負傷者もなく、攻守ともに好調です。セルハースト・パークのゲームは、最前線にバーンリーからローンで引き入れたヴェグホルストが入っています。

GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー。センターにカゼミーロとエリクセン、2列めにアントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線はヴェグホルスト。立ち上がりから押しているマンチェスター・ユナイテッドは、クリアされた後の寄せの速さが目立っています。

4分にエリクセンが仕掛けたカウンターは、左からのラストパスが通らず。7分の速攻は、ボックス左手前で受けたラシュフォードが縦に持って放ったシュートをブロックされました。9分に左サイドを突破したブルーノは、アウトにかけたグラウンダーが曲がり切らず、アントニーに届く前にGKグアイタに触られています。

クリスタル・パレスの武器は、オリーセとザハが左右で軸となるサイドアタック。14分にオリーセのクロスは、ファーにいたザハに合いません。16分のアウェイチームの波状攻撃は、見応えがありました。左からのクロスが流れ、アントニーがワン=ビサカにつなぐと、逆サイドへのクロスを叩いたルーク・ショーの左足ボレーは、惜しくも右のポストの外を抜けていきました。

22分、前線に浮き球をフィードしたのはカゼミーロ。タイリック・ミッチェルの裏を取ったアントニーのループシュートは、ニアのサイドネットに落下しています。31分、ルーク・ショーのクロスを叩いたヴェグホルストのヘッドはクロスバーの上。1分後、ヴェグホルストの落としを受けたカゼミーロのミドルは、ウィル・ヒューズが体を張ってブロックしています。

34分には、リサンドロ・マルティネスの鋭い縦パスがブルーノへ。中に持って打ったコントロールショットは、右ポストの外です。39分にラシュフォードが直接狙ったFKは、左にアウト。40分、オリーセが中央に入れたパスがオドソンヌ・エドゥアールの足元に入り、右足のシュートが左隅を襲いますが、デ・ヘアが指先で弾いたボールがバーを叩きました。

押していたマンチェスター・ユナイテッドの先制は44分。ラシュフォードがボックス左に通したスルーパスが決め手でした。フリーのエリクセンが中央に折り返すと、余裕があったブルーノ・フェルナンデスのシュートがグアイタの左に決まりました。調子が上がってきたキャプテンは、今季プレミアリーグ4発めです。

後半開始直後、ワン=ビサカのクロスがクリアされ、ニアでこぼれ球に先着したブルーノが直接打つと、ウィル・ヒューズにヒット。50分のCKが跳ね返され、左からのボールをインサイドで合わせたアントニーのダイレクトショットは浮いてしまいました。

60分、クロスのクリアに左足で合わせたウィル・ヒューズのボレーは、カゼミーロがカット。こぼれ球に反応した途中出場のエゼは、うまくミートできません。64分のラシュフォードのミドルは、アウトにかかってクロスバー越え。前線でつながらなくなったマンチェスター・ユナイテッドは、CBの前で奪ってくれるカゼミーロが光っています。

69分、ヴェフホルストとアントニーが下がり、ガルナチョとマクトミネイ。 エリクセンが上がり、ブルーノ・フェルナンデスは右サイドに入っています。76分のCKをフリーで合わせたグエイの決定的なヘッドは、左に反応したデ・ヘアがビッグセーブ。80分にイエローをもらったカゼミーロが累積5枚めで、アーセナル戦は出場停止です。

83分、エリクセンに代わってフレッジ。86分にカットインしたザハのミドルは、枠を越えています。カウンターのチャンスを何度もつぶしたマン・ユナイテッドは、91分に痛恨の失点を喫しました。ボックス右手前からのオリーセのFKは、ニアポスト際を抜けるスーパーショットでした。

ラスト3分の殴り合いは決着つかず、1-1ドロー。2位に上がるチャンスだったマンチェスター・ユナイテッドは、単独3位に留まりました。前半は的確な距離感を保っていた3ラインが後半は間延びし、パスがつながらなくなりました。ロングフィード1発で決めようとする攻撃は空回り。中盤と最終ラインの間に入られ、ファールが増えたことが勝ち点ロストにつながってしまいました。

後半のオンターゲットは、最後にガルナチョが放ったミドルのみ。逃げ切りをめざすなら、エリクセンを代えたタイミングでマグワイアも入れるなど、徹底したほうがよかったのではないかと思います。終盤のアタックは中途半端で、反撃を喰らうきっかけとなっていました。今季プレミアリーグで唯一、リードした試合でポイントを落としたことがないチームだったのですが…。

ベストメンバーで戦うであろうアーセナルに敗れれば、1試合消化が多いのに11ポイントダウンという絶望的なギャップとなります。カゼミーロの代役はフレッジでしょうか。今はただひたすら、オールド・トラフォードの勝利の再現を祈るしかありません。


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