イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Arsenal×MAN.UTD】撃ち合いの決着は90分!ウーデゴーアのラストパスに絶句…!

エミレーツで開催されるプレミアリーグ21節のゲームが、首位と3位のシックスポインターになるとは想像できませんでした。ミケル・アルテタ率いる好調アーセナルと、テン・ハフが立て直したマンチェスター・ユナイテッド。スターターの顔ぶれをチェックすると、アーセナルが優勢に見えます。

GKラムズデール、DFベン・ホワイト、ウィリアム・サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ。中盤センターはトーマスとジャカ、2列めはサカ、ウーデゴーア、マルティネッリ、最前線にエンケティア。対するマンチェスター・ユナイテッドは、カゼミーロのサスペンデッドが激痛です。

デ・ヘア、ワン=ビサカ、ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー、マクトミネイ、エリクセン、アントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、ヴェグホルスト。立ち上がりから、ホームのアーセナルの猛攻が続けいています。3分にジャカのグラウンダーをニアで合わせたトーマスのボレーは、左に外れました

リサンドロ・マルティネスの鋭いフィードがゴール前に入ったのは6分。ラムズデールの前に飛び出したブルーノは、ワンタッチをコントロールできません。9分にトーマスが左のマルティネッリにパスを通すと、コースが空いた瞬間に放ったミドルはクロスバーを越えていきます。

マンチェスター・ユナイテッドの先制ゴールは17分。トーマスの縦パスをカットしたラシュフォードがブルーノのパスを受けて5番を抜き去り、右足の強烈なミドルが左隅に突き刺さりました。21分、右サイドでキープしたサカが中央にグラウンダー。ジャカの落としを叩いたエンケティアの一撃は、ヴァランがブロックしてCKです。

サカのキックがニアにまわり込んできたマルティネッリに届くも、右足のダイレクトショットはニアポストの外。ガナーズの同点ゴールは24分でした。ウーデゴーアが左サイドに出たジャカを使い、きれいなクロスがファーに上がると、ワン=ビサカの裏から入ってきたエンケティアがフリーで頭に当てました。

1-1になった28分、マンチェスター・ユナイテッドのカウンター。ポストに入ったヴェグホルストが右サイドのアントニーに預け、ドリブルで仕掛けた21番がニアに走り込んだマクトミネイの足元に転がします。強烈なフィニッシュは、ラムズデールが左に飛んでビッグセーブ。ガナーズがポゼッションを取り、マン・ユナイテッドはカウンター狙いに徹しています。

サリバが攻め上がった45分のアタックは、左にまわったボールをマルティネッリがニアのジンチェンコに落とし、ダイレクトショットが右隅へ。ファーにいたエンケティアは触れず、ボールはラインを越えていきます。前半終了間際のサカの3連打は、すべてルーク・ショーが足元に入ってブロック。ハーフタイムのシュート数は11対2ですが、オンターゲットは2-2のイーブンです。

アルテタ監督は、後半頭からベン・ホワイトを下げて冨安健洋を投入。日本代表のミッションは、ラシュフォード封じでしょう。最初の5分は、アーセナルペース。マン。ユナイテッドの最終ラインは、冷静にクロスを処理しています。

52分に中央から斬り込んだウーデゴーアは、ゴール前に走り込んだジャカにダブルタッチの変態ラストパス。ぎりぎりで間に合ったリサンドロ・マルティネスが、スライディングでカットしました。53分、冨安からパスを受けたサカが左隅を狙ったスーパーショットは、プレミアリーグ屈指のショットストッパーも触れず、サイドネットに突き刺さりました。

55分、冨安を2度振り回したラシュフォードのシュートは、ラムズデールが左手で弾くビッグセーブ。アウェイチームの同点ゴールは、セットピースでした。左からのCKに飛び出したラムズデールは、冨安と交錯して弾き切れず、こぼれ球に反応したリサンドロ・マルティネスが頭でプッシュ。アヤックスから来たCBは、プレミアリーグ初ゴールです。

66分、ジンチェンコの縦パスでボックス左のジャカがフリー。グラウンダーをエンケティアが競り、こぼれたボールを拾ったウーデゴーアが左足を振り抜きますが、エリクセンが体を張ってブロックしました。70分のサカのミドルは、1点めと同じドリブル、同じコース。またも決まったかと思いきや、エリクセンの足に当たって左のポストに阻まれました。

テン・ハフ監督の1枚めは71分、アントニーに代えてフレッジです。78分、ブルーノが縦に出したスルーパスで、ラシュフォードが抜け出しかけますが、必死に戻った冨安と飛び出したラムズデールが何とかストップ。直後、左から仕掛けたマルティネッリのミドルは、リサンドロ・マルティネスが頭でブロックしています。

80分過ぎのガナーズの波状攻撃は、クロスが味方に届かず。マルティネッリに代わってトロサールが入ったのは82分です。FKの混戦から、こぼれ球に反応したエンケティアが左足で放ったシュートは、デ・ヘアがビッグセーブ。ガナーズの決勝ゴールの起点となったのは、トロサールでした。

19番が左から上がり、外のジンチェンコを使うと、折り返しを中央で受けたウーデゴーアが右に浮かしました。ヒールで押し込んだのはエンケティア。プレミアリーグ再開からの5戦4発は、ジェズスを上回るハイペースです。追加タイムをうまく使ったアーセナルが3-2で勝ち、マン・シティとの5ポイント差をキープしました。

最後のウーデゴーアのあれ、エンケティアのポジションをわかってて出したラストパスですよね?守備の人数は足りており、ジンチェンコが出した瞬間、打てるところにいたのはエンケティアだけでした。フレッジのチェックを受けながら、あんなボールを出されたらお手上げです。サカのスーパーショットといい、切れ味がよすぎて痛くない刀で斬られたような敗戦でした。

シュート数25対6、オンターゲット5対4。ガナーズの前線の3人に16本も打たれながら、よく耐えていたのですが、最後にやられてしまいました。MVPは2ゴールのストライカー、影の主役はルーク・ショーを自陣に釘付けにした7番といった感じでしょうか。トーマスはいつもよりもミスが目立ちましたが、ジャカが素晴らしく、エンケティアの2発は左サイドからのアタックでした。

われわれはまだ、発展途上ということなのでしょう。ゴールシーンはショートカウンターとセットピース。エリクセンが守備を強いられ、中盤を落ち着かせてくれるカゼミーロがいなかったため、ブルーノも活かせず、アントニーとラシュフォードの個人力に頼らざるをえない展開になってしまいました。勝てるチャンスはあったので、残念ですが、3-2は妥当な着地でしょう。

最後に、冨安健洋にも触れておきましょう。ラシュフォードに翻弄されるシーンはあったものの、1アシストとチャンスメイク2回、クロス3本は今後に期待を抱かせるスタッツです。引き続き、攻撃に貢献するシーンを増やせれば、プレミアリーグでも出番を得られるのではないでしょうか。

今日のアーセナルには、オールド・トラフォードで戦ったときにはなかった自信が感じられました。ビッグ6との直接対決は5勝1敗。マン・シティとのホーム&アウェイを1勝1分以上で終えられれば、このまま逃げ切れるのではないでしょうか。前の4人の平均年齢は22.3歳…!アルテタ監督とエドゥTDのチーム作りに、拍手を送りたいと思います。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【Arsenal×MAN.UTD】撃ち合いの決着は90分!ウーデゴーアのラストパスに絶句…!” への1件のコメント

  1. ルーニー より:

    アーセナルの強さは気持ちよかった。このまま優勝してほしいですね
    アルテタのアーセナル、そしてペップもまだ2年半いるとなるとこれからもプレミアは楽しみですね

コメントを残す