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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Leicester】ラシュフォード2発、ブルーノ2アシスト!マン・ユナイテッドは3発快勝!

勝てば2位マン・シティに3ポイント差、首位アーセナルに5ポイント差に迫ります。プレミアリーグ24節、マンチェスター・ユナイテッドVSレスター。テン・ハフ監督はヴァランをベンチに置いて、リンデロフを起用しています。

さっそく、ホームチームのスタメンを紹介しましょう。GKデ・ヘア、DFダロト、リンデロフ、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー。中盤センターにザビッツァーとフレッジ、2列めにガルナチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にヴェグホルストという布陣です。

立ち上がりから攻め続けるマン・ユナイテッド。5分に縦パスを受けたラシュフォードは、ボックス右からのシュートをブロックされています。7分のレスターの速攻は、右からのグラウンダーをザビッツァーがカット。8分にドリブル突破を図ったハーヴィー・バーンズは、イヘアナチョとのワンツーでデ・ヘアと1対1になりますが、左を狙ったシュートはビッグセーブに阻まれました。

CKに競り勝ったサウターのヘッドは、クロスバー越え。10分には、ジェームズ・マディソンのラストパスでイヘアナチョが左からゴール前に飛び出しますが、左足のフィニッシュはリンデロフがスライディングでクリアしました。直後、イヘアナチョのミドルは左にアウト。奪われ方が悪いホームチームは、レスターの鋭い速攻をぎりぎりで止めるシーンが続いています。

18分、縦パスで右から抜け出したテテが、切り返しでリンデロフをかわしてシュート。ボールは逆サイドに逸れていきますが、これも危険なシーンでした。21分、ボックス右に入ったカスターニュのクロスがファーに上がり、イヘアナチョがヘッド。ニアポスト際を襲った決定的な一撃は、デ・ヘアが右手で弾き出すビッグセーブで失点を回避しました。

劣勢だったマンチェスター・ユナイテッドのショートカウンターが炸裂したのは25分。ファエスの縦パスをザビッツァーがカットすると、ブルーノ・フェルナンデスがアウトにかけた絶妙なラストパスをラインの裏に送りました。抜け出したラシュフォードが、ボックス右から放ったシュートはパーフェクト。足を出したウォードは及ばず、ボールは左隅に突き刺さりました。

31分、縦パスを受けたジェームズ・マディソンが右のテテに預けて速攻スタート。左に流れて長いリターンを受けた10番がデューズバリー=ホールに落とすと、左足のフィニッシュは惜しくも右に逸れていきました。37分にカウンターを仕掛けたダロトは、右のブルーノに預けた後、ゴール前に入った絶妙なリターンを打ち損ねてしまいました。

ザビッツァーの高速サイドチェンジがブルーノに届いたのは45分。縦パスをもらったヴェグホルストは、ファエスにカットされました。追加タイムにボックス左手前から放ったジェームズ・マディソンのミドルは、ニアポストの外。ルーク・ショーのFKがバーを越えると、ハーフタイムを告げる笛が鳴り響きました。

前半のシュート数は8対11、オンターゲットは1対2。テン・ハフ監督は後半頭からガルナチョに代えて、ジェイドン・サンチョを投入しています。素晴らしきレスター。カゼミーロ、エリクセン、ヴァランがいても、速攻に苦しむ展開はさほど変わらなかったでしょう。

左サイドから上げたルーク・ショーのFKが、リサンドロ・マルティネスに届いたのは49分。強烈なヘッドはクロスバーを叩きました。直後、ブルーノのパスを中央でトラップしたヴェグホルストの一撃はブロックされ、CKの二次攻撃でブルーノが打ったミドルは、ウォードの正面です。

50分に左からカットインしたラシュフォードは、2人かわして右足で強烈なシュート。ウォードは動けなかったものの、コースが甘く、膝に当たったボールは外に流れていきました。53分のジェームズ・マディソンのFKは、壁にヒット。右サイドから再三上がるブルーノのクロスは、味方に合いません。

56分、リサンドロ・マルティネスの縦パスでカウンター発動。フレッジのスルーパスで抜け出したラシュフォードが中央に斬り込み、ウォードの足元を抜きました。VARは、10番に挙がったオフサイドフラッグは誤りと指摘しています。フレッジがここで下がり、マクトミネイが中盤センターへ。今日のレスターに2点は、セーフティーリードではありません。

しかし62分、リサンドロ・マルティネスのパスカットから、ショートカウンター。ラシュフォードが中央のサンチョに預けると、右のブルーノを使った25番は折り返しを左足でプッシュしました。3-0は、さすがに決まりでしょう。69分にラシュフォードとルーク・ショーが下がり、エランガとワン=ビサカ。テン・ハフ監督の目は、バルサ戦を見据えているようです。

70分、ヴェグホルストの素晴らしい縦パスで、サンチョがウォードと1対1。右足のフィニッシュは必死に戻ったファエスがブロックし、宙に浮いたボールを叩いたボレーは浮いてしまいました。80分にザビッツァーの後を継いだ17歳のマイヌーは、プレミアリーグデビューです。

87分、左から中央に持ち込んだサンチョがボックス右に優しいラストパス。ゴールがほしいヴェグホルストは余裕がなく、1対1のチャンスでGKにぶつけてしまいました。90分にエランガが左から打ったシュートは、ウォードが足でブロック。シュート数26対19、オンターゲット8対3の殴り合いは、終わってみればマンチェスター・ユナイテッドの3-0快勝でした。

2ゴールのラシュフォードと、2アシストのブルーノが輝いた一戦ですが、苦しかった前半にビッグセーブを連発したデ・ヘア、守備の貢献度が高かったヴェグホルスト、チャンスクリエイト4回のフレッジ、冷静なプレイでチームを落ち着かせたルーク・ショー、攻撃を活性化したサンチョにも拍手です。

気がつけば、アーセナルの背中が見えるポジションに立っているわけですが、優勝争いと表現するのは、1試合消化が少ないあちらがもうひとつ落としてからにしましょう。まずはヨーロッパリーグでバルサに勝ち、ニューカッスルと戦うカラバオカップ決勝でトロフィーをゲットしていただければと思います。

ラシュフォードはプレミアリーグ5戦連発で、ワールドカップ後の公式戦16試合15ゴール。ブルーノも、15戦5ゴール6アシストと調子を上げています。ヴェグホルストとザビッツァーは納得の補強。カゼミーロとリサンドロ・マルティネスはチームの軸となり、復活したサンチョは今後が楽しみです。ロナウドの事件を昔話にしてくれたテン・ハフ監督に、とても感謝しております。


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