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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Nottingham Forest×MAN.CITY】シュートを打たせなかったCBが語る「ハーランドを止める方法」

「ハーラントのプレースタイルは誰もが知っている。彼はフィジカルがとても強く、スペースを探し出すインテリジェンスがある。(アトレティコ・マドリードでもチームメイトだった)レナン・ロディと話したんだ。彼をうまくカバーしてあげられなかったからね。なぜなら、僕はハーランドにずっとタッチしていたからだ」

「そうすれば、スピードを奪える。試合中はずっと彼の近くにいた。彼が前に出ようとすると、僕はタッチし、何度も煩わすことができた。いいデュエルだったね」

プレミアリーグ23試合26ゴールのハーランドを止めたと胸を張るのは、ノッティンガム・フォレストに加わったばかりのベテランDFフェリペです。1-1のドローで終わったゲームを観ていたファンも、スタッツをチェックしたジャーナリストも、プレミアリーグ初先発だった33歳のCBに高評価を付けるのではないでしょうか。

フル出場のストライカーは、90分を通じてタッチ数17回、パス成功は8本のみ。デュエルで勝ったのは1回だけでした。唯一のチャンスは67分、右からカットインしたフォーデンのミドルをケイラー・ナバスが前に弾いたシーンです。ハーランドの左足のほうに浮いた絶体絶命のピンチ。ボレーが決まったかと腰が浮いた瞬間、バウンドしたボールはバーを直撃しました。

しかし、リバウンドを取ったのもハーランド。腿でトラップしたときはフリーで、ゴールライン上に引いていたワローは間に合いません。2度めの決定機はいけると思ったのですが…。足元に入ってきたCBを気にしたのか、左足のハーフボレーは、「マンチェスター・イブニングニュース」が「フットボールよりラグビー向き」と表現する弾道になってしまいました。

彼のシュートは、この2本だけです。フェリペが最も輝いたのは、カウンターを喰らった48分の対応でしょう。エデルソンのキックをハーランドと競ったCBは、拾ったギュンドアンの絶妙なスルーパスでフォーデンが抜け出したとき、ストライカーに走り負けていました。

ナバスと1対1になったフォーデンが流し込んで終わるはずだった決定機は、フェイントの失敗をきっかけに違うシーンになりました。打つのを諦めた47番は、左にいたエースにパス。必死に戻ったフェリペがコースに入り、外に蹴り出しました。ベルナルド・シウヴァの豪快なミドルで先制した昨季王者が追加点をゲットしていたら、昇格1年めのチームは白旗を揚げていたでしょう。

マン・シティの攻撃を観ていて気になったのは、決定機を逃し続けた後半は焦りが感じられたことです。CKでフリーになったラポルテは、ヘッドをナバスの正面に打ってしまい、デブライネはゴール前に浮かすかミドルを外すかの二択になってしまった感があります。ギュンドアンのFKは、ナバスのビッグセーブに阻まれました。

それでも0-1で畳めればよかったのですが、84分にブレナン・ジョンソンとギブス=ホワイトに右サイドを崩され、ファーに届いたグラウンダーをクリス・ウッドにプッシュされてしまいました。ハーランドがノーゴールの試合は4勝2分6敗。フェリペのようなCBにエースを封じられ、接戦となった際のオプションがなければ、大目標のCLでも足をすくわれるかもしれません。

「フットボールは勝利に値するかどうかじゃない。ゴールを決めなければならない。フィル(・フォーデン)もハーランドもアイム(・ラポルテ)も、決めなければならなかった。ケヴィンのシュートはもっと正確でなければならなかった」

主力の決定力を問題にした指揮官は、前が厚い3-2-4-1でもポイントを落としたチームに、攻めのバリエーションをもたらすことができるでしょうか。次のボーンマス相手に勝ち点を落とすとは思えませんが、26節のニューカッスル戦はアイデアを問われる接戦になるかもしれません。


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