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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Wolves】終盤の2発で勝負を決めたリヴァプールは、4戦連続クリーンシート!

年明けからのプレミアリーグ4試合で1分3敗と、絶不調だったリヴァプール。ブレントフォード、ブライトン、ウルヴスとのゲームはいずれも3失点の完敗で、ゴールはチャンバレンの1発のみと、攻守ともに課題山積でした。ユルゲン・クロップ監督の解任論まで飛び出したのは、前線から最後尾まで、問題なしといえるポジションがなかったからでしょう。

しかしその後、プレミアリーグのTOP4フィニッシュが遠のいたチームは、マージーサイドダービーで鮮やかなカウンターを2発決めて復調しました。難敵ニューカッスルとのアウェイゲームも、ダルウィン・ヌニェスの豪快な一撃とガクポの2戦連発で0-2の勝利。クリスタル・パレス戦のスコアレスドローは痛恨でしたが、3戦連続クリーンシートはポジティブです。

25節を終えた時点で、4位スパーズとの差は9ポイントですが、2試合消化が少ないレッズにとって、諦めなければならないギャップではありません。水曜日にアンフィールドで開催されたウルヴスとの一戦は、7節の延期試合。ロペテギ監督のチームとは、FAカップで再試合まで戦っており、2023年になってから4度めの対決となります。

過去3試合は1勝1分1敗。FAカップの2試合は、ウルヴスのほうがシュートが多く、レッズにとって戦いやすい相手とはいえません。ユルゲン・クロップ監督は、負けられない一戦に復帰したばかりのコナテとツィミカスをぶつけてきました。中盤はエリオット、ファビーニョ、バイチェティッチ、前線はサラー、ジョッタ、ダルウィン・ヌニェスという顔ぶれです。

開始2分にサラーが右から仕掛け、エリオットとワンツーをかわして中央にラストパス。ジョッタのシュートはGKジョゼ・サの正面でしたが、悪くない立ち上がりです。しかし3分、セメドのロングフィードをクリアしようとしたファン・ダイクのタッチが流れ、拾ったマテウス・ヌネスが4番の背後にロングフィードを通しました。

追いついたラウル・ヒメネスのクロスは、ボックス左のジョアン・モウティーニョへ。パブロ・サラビアとのポストプレーから左隅を狙ったシュートは、ポストの脇に寄っていたアリソンが外に弾き出しました。直後のCKから、ラウル・ヒメネスが放ったオーバーヘッドは、右に流れていきました。

敵陣ボックス右でファビーニョが奪った10分のチャンスは、ダルウィン・ヌニェスへのラストパスをレミナがスライディングでカット。19分には、アーノルドとワンツーをかわしたサラーがアーリークロスをジョッタに入れますが、ヒールでコースを変えたボールにファーのダルウィン・ヌニェスは追いつけません。

ビルドアップが時折乱れるリヴァプールは、29分にアリソンのキックがずれてコナテのタッチをレミナに奪われました。しかし左からのクロスは、ファン・ダイクがクリア。34分のCKから、ファビーニョが叩いた強烈なボレーは、ジョアン・モウティーニョが冷静にブロックしています。

レッズがショートカウンターを仕掛けたのは39分。ファビーニョのインターセプトからジョッタがドリブルで上がり、ボックス左のダルウィン・ヌニェスに縦パスが通ります。クロスを受けたエリオットはフリーでしたが、ヘッドは右に逸れていきました。悔しがる19番は、前半終了間際にもフィニッシュを決められずに天を仰ぎました。

アーノルドのクロスをダルウィン・ヌニェスが胸で落とすと、エリオットの左足ボレーはジョゼ・サが左に反応してセーブ。0-0で折り返したゲームは、後半もレッズのペースです。46分のアーノルドのミドルはキルマンがブロック。54分にファビーニョのロングフィードがダルウィン・ヌニェスに通り、中央に転がしたボールをエリオットが右足で合わせるも、弾道はGKの正面です。

センターサークルにいたジョッタが、4人をごぼう抜きにしてゴールに迫ったのは65分。こぼれ球を押し込んだダルウィン・ヌニェスのゴールは、その手前でジョッタにファールがあったとして取り消しになりました。しかし73分、アーノルドのFKからレッズがついに先制。肩に当てたボールをGKにセーブされたファン・ダイクが、拾ったジョッタの折り返しを頭でプッシュしました。

1-0となった4分後、ジョッタと代わったガクポとのワンツーでツィミカスが抜け出し、一気にゴール前へ。GKを引き付けたSBの折り返しを、ニアのサラーが右足の太腿で押し込みました。最初のゴールまで時間がかかりましたが、2-0の勝利は文句なしです。

シンプルな連携でサイドを突破するシーンが目立ったリヴァプール。中央にボールが入ったとき、ゴール前でアイデアがあるジョッタは、このチームに必要な存在だとあらためて実感しました。今までよりも前線を動かすフィードが増えていたファビーニョは、53分のレミナに対するスタンプがイエローで済んで助かりました。

4戦連続でクリーンシートを記録したレッズは、年明けのプレミアリーグ8試合で17ゴールのマンチェスター・ユナイテッドを止められるでしょうか。アーセナルとマン・シティを残しているクロップ監督のチームが、両方とも終えているスパーズやレッズにしか負けないニューカッスルを上回るためには、3位との対戦はうまくクリアしたいところです。

決戦はアンフィールド。左サイドに入るであろうラシュフォードに、誰をぶつけるのか。クロップ監督の守備戦術と前線のフォーメーションに注目しましょう。お互い、負けられないんですよね…。


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