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【MAN.CITY×Newcastle】明暗を分けた序盤のゴール。安全運転のマン・シティ、納得の勝利!

プレミアリーグ26節のマンチェスター・シティVSニューカッスルは、優勝争いを続けるグーナーや判官びいきのファンが、ささやかな期待を抱いて結果を気にしていた一戦です。アルテタとペップの間にあるギャップは5ポイント。残り12試合で8ポイント差に開けば、2敗までOKとなるアーセナルは戦いやすくなります。

今季のプレミアリーグでマン・シティに勝ったのは、リヴァプール、ブレントフォード、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムの4チーム。彼らの共通項を挙げてみましょう。最低でも、前半をイーブンで終えること。失点はひとつまで。逆転で3ポイントをゲットしたのはテン・ハフのチームだけなので、同点もしくは1点リードで終盤に突入したいところです。

できれば前半のうちに、セーフティリードを築いておきたいところですが、ペップのチームは2点リードされた試合は2勝1分と負けていません。エティハドで前半を0-2で終えたクリスタル・パレスとトッテナムは、いずれも後半に4発喰らって撃沈。セント・ジェームズ・パークのニューカッスルも、3-1から追いつかれています。

刺激しすぎると、ペップは戦術の引き出しを開け、選手たちを煽り、怒涛のアタックのスイッチを押すようです。前半にリードして逃げ切ったのは、ホームで1-0で勝ったスパーズのみ。TOP4フィニッシュをめざすニューカッスルの理想的な展開は、0-0でハーフタイムを迎え、残り時間を減らしてから先制したリヴァプールの勝ち方でしょう。

3節のアウェイゲームで3失点を喫していたペップは、ベストメンバーを揃えてきました。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、アカンジ、ルベン・ディアス、ナタン・アケ。セントラルMFにロドリとギュンドアン、2列めはフォーデン、デブライネ、グリーリッシュ、最前線にハーランド。立ち上がりから攻めたアウェイチームは、開始70秒で決定機を創られます。

敵陣中央で奪われ、ハーランドから左のデブライネ、前にいたグリーリッシュへ。ゴール前でフリーだったギュンドアンに絶妙なクロスが通りますが、押さえきれなかったヘディングは浮いてしまいました。5分のカウンターは、デブライネが左サイドに出したパスを何とかカット。自分たちが攻め込んで裏を狙われる展開は、エディ・ハウ監督も選手たちも想定外でしょう。

8分にバックパスを狙ったカラム・ウィルソンは、奪い切れず。1分後、ブルーノ・ギマランイスのスルーパスでボックス左に抜けたアンソニー・ゴードンは、軸足にボールを当ててしまい、空振りでチャンスを逃しました。自らのペースをつかみ始めたかに見えたニューカッスルは、15分に痛恨の失点を喫してしまいました。

右からカットインしたフォーデンにダン・バーンがかわされ、ブルーノ・ギマランイスも追いつけず、ボックス右を突破されました。右足のシュートに足を出したのはボトマン。かかとに当たったボールがGKポープの逆を突く格好となり、ニアポストすれすれを抜けてネットを揺らしました。

エディ・ハウ監督がサン=マクシマンとイサクをベンチスタートとしたのは、追い上げたいときのオプションがほしかったからでしょうか。ワールドカップ後は1ゴールのカラム・ウィルソンと、移籍後初先発のアンソニー・ゴードンは機能せず、アルミロンはナタン・アケに止められました。3人合わせてシュート1本は、指揮官の誤算のひとつでしょう。

ハーランドに対しては、ラッセルズとボトマンが的確にチェック。縦に抜けようとする動きに対しては先手を取り、足元に入った際は体を寄せて後ろに戻させています。カイル・ウォーカーのサイドチェンジがデブライネに通ったのは34分。クロスはハーランドにぴったりでしたが、叩きつけたヘディングは右に逸れていきました。

37分、ようやくニューカッスルに決定機。ボトマンのロングフィードがボックス右に走り込んだトリッピアーに通り、頭で折り返したボールがカラム・ウィルソンに届きます。右足のボレーが決まるかと思いきや、明らかにミスキック。ニューカッスルはビハインドを背負ったまま、後半のキックオフを迎えました。

リードしてからのマン・シティは、シンプルかつセーフティにプレイしている印象です。パスの大半は足元で、寄せられそうになると後ろへ。53分のグリーリッシュのミドルは、右にアウト。60分にデブライネの浮き球をボックス左で受けたハーランドは、振り向きざまのボレーを打ち上げてしまいました。エディ・ハウ監督が勝負に出たのは62分です。

カラム・ウィルソン、アンソニー・ゴードン、シーン・ロングスタッフが下がり、サン=マクシマン、イサク、ウィロック。ニューカッスルが最も勝利に近づいたのは、2度の決定機を創ったこの時間帯でした。63分の右からのクロスは、ブルーノ・ギマランイスが1歩届かず、1分後に縦パスで右から抜けたイサクは、右足の連打をルベン・ディアスとナタン・アケに阻まれています。

ペップは65分にデブライネを下げ、ベルナルド・シウヴァ。この交代策は2分後に当たりました。前からプレスを強め、ナタン・アケが敵陣で奪ったショートカウンター。ギュンドアン、グリーリッシュと渡ったボールが中央のハーランドに通ると、左足のアウトで流したボールがベルナルド・シウヴァの足元に入りました。

左足のつま先で引っかけたような一撃が、右隅に吸い込まれて2-0。これで完全にしびれたニューカッスルは、94分にトリッピアーのFKをエデルソンが捕るまで、シュートを打てずに過ごしました。早い時間にゴールを許さなければ、マン・シティに安全フットボールをさせることはなかったはずです。

この日のヒーローはフォーデンとベルナルド・シウヴァですが、私が拍手を送りたいのはアルミロンとイサクを止めたルベン・ディアスとナタン・アケです。クロスとロングフィードを1本も決められなかった左SBの堅実な守備とポジショニングを見て、ジョアン・カンセロを出した理由がわかった気がしました。

後半戦に入ってから3分2敗と停滞しているニューカッスルは、次節はウルヴス。リヴァプール、フラム、ブライトンが迫ってきており、これ以上ポイントを落とすわけにはいきません。6試合ぶりにクリーンシートで勝ったマン・シティは、ホームで先に2点取られたクリスタル・パレスは要注意です。優勝争いもTOP4を巡るバトルも激戦で、両者ともに負けられない試合が続きます。


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“【MAN.CITY×Newcastle】明暗を分けた序盤のゴール。安全運転のマン・シティ、納得の勝利!” への1件のコメント

  1. しん より:

    アーセナルもシティもなかなか負けないですね。強いですね。ユナイテッドとニューカッスルだと得点と失点でバランスがいいのはニューカッスルなんですが、なかなかどうして。トッテナムはたぶん、他のチームより得失点悪いのでトップ4には入れないと思います。上記の2チームは突出してますね。ユナイテッドとリバプールは試合内容には差があるけど、得失点の数字だとほぼ同じなのはおもしろいです。

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