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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Leicester×Chelsea】レスターの猛攻をしのいだチェルシー、3発ゲットで公式戦3連勝!

トッテナムとのロンドンダービーに敗れた後、プレミアリーグ26節のリーズ戦は1-0、チャンピオンズリーグのドルトムント戦は2-0。勝てない季節が長かったチェルシーが、ようやく自分たちのスタイルを確立しつつあります。27節は、敵地キングパワーでレスター。ポッター監督は、直近2戦と同じ3バックでキックオフを迎えています。

GKケパ、3バックはフォファナ、クリバリ、ククレジャ、WBにチルウェルとロフタス=チーク、中盤センターはエンソ・フェルナンデスとコヴァチッチ、前線にジョアン・フェリックス、カイ・ハヴェルツ、ムドリクの3-4-3です。開始2分、自陣ボックス前でリカルド・ペレイラに削られたジョアン・フェリックスが右足を捻って転倒。どうやら大事には至らなかったようです。

7分にクイックリスタートで前線に浮き球を入れたのは、ジェームズ・マディソン。飛び出したパトソン・ダカは触れず、ケパが冷静に懐に収めています。リカルド・ペレイラ、イヘアナチョと左につながった9分のアタックは、ジェームズ・マディソンのミドルがケパの正面。守り続けていたチェルシーは、11分のCKからの二次攻撃であっさり先制しました。

ボックス左を突破したクリバリがファーにクロスを上げると、チルウェルの美しい左足ボレーがニアを抜いてゴールイン。いきなりビハインドを背負ったレスターは、14分にボックス左脇からのFKをジェームズ・マディソンが直接狙いますが、アマーティーが触ったボールは右に逸れていきました。

コヴァチッチが敵陣で奪った20分のショートカウンターは、ラストパスを受けたカイ・ハヴェルツのダイレクトショットをファエスがブロック。24分のカウンターは、カイ・ハヴェルツのロングフィードでGKと1対1になったジョアン・フェリックスが左足のチップキックを右のポストに当ててしまいました。

26分にミドルシュートを放ったのは、デューズバリー=ホール。クリバリの背中に当たったボールはクロスバーを直撃しています。34分の速攻の起点は、中央のムドリクに速いボールを通したククレジャ。右から上がったロフタス=チークのグラウンダーをジョアン・フェリックスが右足で押し込んだ鮮やかなフィニッシュは、VARにオフサイドを取られました。

追加点を決められなかったジョアン・フェリックスは、39分に自陣でドリブルをカットされてしまいました。リカルド・ペレイラのヒールキックがパトソン・ダカに通り、エンソ・フェルナンデスを抜き去って放った左足のミドルが右隅へ。追いついたレスターの猛攻が始まり、チェルシーは前に出せなくなっています。

右から突破したリカルド・ペレイラのパスが、ジェームズ・マディソンに通ったのは40分。右に流れて放ったシュートは、ケパのビッグセーブに阻まれました。42分には、リカルド・クロスのクロスのこぼれ球がイヘアナチョの足元へ。左足の強烈な一撃は、またもケパが左に反応してセーブしています。

44分のジェームズ・マディソンのFKは壁にヒット。肘に当てたフォファナは、PKを取られずに済んでいます。ブルーズが何とか守り切り、1-1で終わるかと思われた前半は、追加タイム6分にスコアが動きました。

エンソ・フェルナンデスがゴール前にふわりと浮かすと、最終ラインと入れ替わったカイ・ハヴェルツがウォードの頭を越す絶妙なワンタッチ。想定外だったレスター守備陣は、呆然と立ち尽くしています。ハーフタイムにコナー・ギャラガ―に後を譲ったジョアン・フェリックスは、キックオフ直後のチャージで足を痛めたのでしょうか。

1-2で始まった後半開始直後、チルウェルのCKをニアで合わせたフォファナのヘッドは、ウォードがぎりぎりで上に弾き出しました。55分、右サイドのリカルド・ペレイラが斜めのパスをパトソン・ダカに通すと、ダイレクトパスで抜けたイヘアナチョがラインの裏へ。飛び出したケパがストップし、ブルーズはリードをキープしています。

63分、左のコヴァチッチが中央にいたコナー・ギャラガ―にパス。23番がダイレクトでカイ・ハヴェルツにつなぐと、右足のシュートはアウトに切れていきます。65分のCKから、デューズバリー=ホールがボックス右に浮かすと、ケパのパンチのクリアを拾ったカスターニュがシュート。決定的な一撃は、ゴールライン上にいたコナー・ギャラガーがブロックし、難を逃れました。

何としても追いつきたいロジャース監督は、66分にアマーティーとパトソン・ダカを下げ、テテとハーヴィー・バーンズを投入。68分のCKで競り勝ったカイ・ハヴェルツのヘッドは、GKの足元に叩きつけた決定的な一撃でしたが、ウォードが信じられない速さで反応し、右手でプッシュしたボールは外に流れていきました。

72分、右からのクロスをケパがパンチ。浮いたボールに先着したハーヴィー・バーンズがヘッドで右に送ると、フリーだったデューズバリー=ホールはボレーをミスしてしまいます。勝負が決したのは78分。右サイドにいたカイ・ハヴェルツが縦パスを追い、ボックス右からファーにクロスを上げると、ムドリクのヘッドの落下点に入ったコヴァチッチがボレーで突き刺しました。

ロフタス=チークとチルウェルをトレヴォ・チャロバーとプリシッチに代えていたポッター監督は、ムドリクをチュクエメカ、フォファナをバディアシルにスイッチして勝利に近づいています。87分、フォエスが2枚めのイエローで退場。2点ビハインドの90分にジェームズ・マディソンをジョニー・エヴァンスは、ダメージが大きいボクサーを案じてタオルを投げ込むセコンドのようなカードです。

勝ったチェルシーは、10月8日のウルヴス戦以来、今季2度めの3ゴール。スコアを見れば快勝ですが、シュート数は17対12、オンターゲットは7対6とレスターが上回っており、どちらが勝ってもおかしくない展開でした。ターニングポイントは72分。ケパのパンチが短くなったシーンで、デューズバリー=ホールが決めていれば、ホームチームはポイントを得ていたかもしれません。

前半はリカルド・ペレイラとジェームズ・マディソンに悩まされ、後半も中盤と最終ラインの間に入った選手にパスを通されるシーンが目立ったチェルシー。ケパのショットストップとクリバリ&フォファナの必死の守備で、何とか1失点に抑えました。ドリブルに翻弄されていたククレジャは、早期にバディアシルにスイッチしたほうがよかったのではないかと思います。

攻撃においては、左右から積極的に仕掛けたロフタス=チーク&チルウェル、打てるエリアに入るタイミングがよかったカイ・ハヴェルツ、ここぞというチャンスで的確なプレイを選択したコヴァチッチに拍手です。スターリング、メイソン・マウント、リース・ジェームズが戻ってくれば、サイドアタックの精度はさらに高まるのではないでしょうか。

4位スパーズとの差は11ポイント。公式戦3連勝と反撃の狼煙を上げたチームは、どこまでポジションを上げられるでしょうか。次節のエヴァートン戦に向けて、前線のプレスをチューニングしていただき、主導権を握ってゴール連発の快勝を期待したいと思います。


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