2023.03.19 プレミアリーグ観戦記2022-23プレミアリーグ観戦記
【Saints×Tottenham】最下位チームの交代策が的中…2点リードしていたスパーズ、愕然のドロー!
3位マンチェスター・ユナイテッドと2ポイント差、5位ニューカッスルとは1ポイント差。プレミアリーグのTOP4をキープしているトッテナムは、上下のクラブより1試合消化が多く、最下位サウサンプトンに負けるわけにはいきません。
前線にリシャルリソン、ハリー・ケイン、ソン・フンミンが並ぶ3-4-3は、コンテ監督のチェルシー時代を思い出させるフォーメーションです。アウトサイドはペドロ・ポロとベン・デイヴィス、センターにホイビュルクとオリヴァー・スキップ、フォースターの前にロメロ、エリック・ダイアー、ラングレという顔ぶれです。
開始2分、ペドロ・ポロのアーリークロスがボックス左のソン・フンミンへ。フリーの7番はシュートを打たず、中途半端なラストタッチは逆サイドに流れていきました。直後、エルユヌシが左に転がしたボールに走り込んだプローがファーにグラウンダー。アームストロングのシュートはDFに当たり、ウォード=プラウズの一撃をゴール前で触ったチェ・アダムスは左に外しました。
この直後、リシャルリソンがいきなりリタイア。どうやら、試合前のアップで違和感を覚えていたようです。セインツのベラ・コチャップは腕を痛めたようで、8分にサリスが最終ラインに入っています。10分のウォード=プラウズの左足ミドルは、左ポストの外に逸れていきました。リシャルリソンの代役は、今季プレミアリーグで2ゴールのクルゼフスキです。
ソン・フンミン、ハリー・ケイン、クルゼフスキと左からつながった17分のアタックは、ボックス右にオーバーラップしたペドロ・ポロにラストパスが通りました。切り返しから放った左足シュートは、クロスバー越え。19分のシュートコーナーから、クルゼフスキのクロスを頭で合わせたエリック・ダイアーは、うまくコントロールできませんでした。
25分には、左サイドを崩したソン・フンミンがファーにクロス。ペドロ・ポロのワントラップボレーは高く浮いてしまいました。31分、ベン・デイヴィスの低いクロスがハリー・ケインの足元に入ると、右足のフィニッシュはサリスが冷静にブロックしました。セインツが2人めのCBを失ったのは34分。ベドナレクの後を継いだのは、サイドが本職のメートランド=ナイルズです。
36分にはベン・デイヴィスが、右足の腿の裏を触って座り込んでいます。左WBに入ったのはペリシッチ。攻めあぐんでいたスパーズが先制したのは、前半の追加タイム2分でした。ソン・フンミンの素晴らしいサイドチェンジがボックス右に走ったペドロ・ポロへ。ニアを狙った強烈な一撃は、GKバズヌの肩越しにネットに突き刺さりました。
前半の最終盤はプレスを強めたセインツペースでしたが、カイル・ウォーカー=ピータースのミドルとエルユヌシのシュート以外にフィニッシュはなし。0-1で折り返したゲームは、キックオフから40秒で動きます。ラビアのスルーパスで右から抜け出したウォルコットがグラウンダーをフィード。中央に入ったチェ・アダムスがワンタッチで左隅に流し込みました。
51分のFKのキッカーは、もちろんウォード=プラウズ。プレミアリーグで18ゴールのレコード更新を期待するサポーターは、手拍子で盛り上げています。力んだキックはうまく落ちず、クロスバーの上。60分にハリー・ケインが仕掛けた4対3のカウンターは、パスを出さなかったエースのシュートが浮いてしまいました。
ここまでのゲーム展開は、失点を喫してから寄せが速くなったセインツペース。しかし65分、クルゼフスキが左に持ち替えて中央に浮かすと、メートランド=ナイルズの裏で飛んだハリーケインのヘッドがゴール左に吸い込まれました。プレミアリーグ通算204ゴールは、歴代2位のウェイン・ルーニーと4本差です。
リードしたスパーズが突き放したのは、73分の右からのショートコーナー。クロスのクリアがボックスの外に流れ、迷わず左足で叩きつけたペリシッチは、プレミアリーグ26試合めにして初ゴールです。77分のメートランド=ナイルズのミドルは、フォースターが上に弾き出すビッグセーブ。セインツが1点差に戻したのは、この直後でした。
ウォード=プラウズがファーに上げたボールを途中出場のセク・マーラが頭で折り返すと、落下点にいたウォルコットが空いていた左に流し込んで2-3。79分にスレマナが中央をドリブルで切り裂き、左でパスをもらったセク・マーラがオリヴァー・スキップをかわして左足を振り抜くと、飛び出してコースを切ったフォースターが懐に収めました。
スレマナ、セク・マーラ、アルカラスが入ってから猛攻を続けていたセインツは、90分にPKを獲得しました。ジャンプしてボールに先着したメートランド=ナイルズを蹴ったと見做されたのは、86分にクルゼフスキと代わったばかりのパペ・マタル・サール。ウォード=プラウズのキックが右隅に決まると、セント・メアリーズのスタンドから爆音が轟きました。
99分のラングレのヘッドが左に外れ、3-3ドロー。2点リードから追いつかれたスパーズにとっては、激痛のポイントロストです。70分の3枚代えで、プレッシングとサイドアタックを強化したルベン・セレス監督は、フォースターのセービングが…と悔しがっているのではないでしょうか。
自陣中央で劣勢になり、スレマナ、セク・マーラ、ウォード=プラウズにサイドを制圧されたスパーズは、クロスに対してCBが混乱するシーンが目立ちました。ウォルコットのゴールは、ボールウォッチャーになっていたロメロが足元に入れば枠にいかなかったでしょう。横からのボールへの対応は、コンテ監督の3バックが解決すべき課題のひとつです。
消化試合が2つ少ないニューカッスルとの勝ち点差は2。厳しい状況に追い込まれたスパーズですが、あちらはアーセナル、チェルシー、マン・ユナイテッドとの対戦を残しており、直接対決に勝てば希望はつながります。
インターナショナルブレイク明けの次戦は、15位のエヴァートン。ガナーズに勝ち、ブルーズに引き分けたチームに、今日のようなゲームを繰り返すわけにはいきません。負傷リタイアのベン・デイヴィスは、早期に戻ってこられるでしょうか。WBとCBをこなすレフティは、守備の安定化に欠かせない存在ですが…。
前線にリシャルリソン、ハリー・ケイン、ソン・フンミンが並ぶ3-4-3は、コンテ監督のチェルシー時代を思い出させるフォーメーションです。アウトサイドはペドロ・ポロとベン・デイヴィス、センターにホイビュルクとオリヴァー・スキップ、フォースターの前にロメロ、エリック・ダイアー、ラングレという顔ぶれです。
開始2分、ペドロ・ポロのアーリークロスがボックス左のソン・フンミンへ。フリーの7番はシュートを打たず、中途半端なラストタッチは逆サイドに流れていきました。直後、エルユヌシが左に転がしたボールに走り込んだプローがファーにグラウンダー。アームストロングのシュートはDFに当たり、ウォード=プラウズの一撃をゴール前で触ったチェ・アダムスは左に外しました。
この直後、リシャルリソンがいきなりリタイア。どうやら、試合前のアップで違和感を覚えていたようです。セインツのベラ・コチャップは腕を痛めたようで、8分にサリスが最終ラインに入っています。10分のウォード=プラウズの左足ミドルは、左ポストの外に逸れていきました。リシャルリソンの代役は、今季プレミアリーグで2ゴールのクルゼフスキです。
ソン・フンミン、ハリー・ケイン、クルゼフスキと左からつながった17分のアタックは、ボックス右にオーバーラップしたペドロ・ポロにラストパスが通りました。切り返しから放った左足シュートは、クロスバー越え。19分のシュートコーナーから、クルゼフスキのクロスを頭で合わせたエリック・ダイアーは、うまくコントロールできませんでした。
25分には、左サイドを崩したソン・フンミンがファーにクロス。ペドロ・ポロのワントラップボレーは高く浮いてしまいました。31分、ベン・デイヴィスの低いクロスがハリー・ケインの足元に入ると、右足のフィニッシュはサリスが冷静にブロックしました。セインツが2人めのCBを失ったのは34分。ベドナレクの後を継いだのは、サイドが本職のメートランド=ナイルズです。
36分にはベン・デイヴィスが、右足の腿の裏を触って座り込んでいます。左WBに入ったのはペリシッチ。攻めあぐんでいたスパーズが先制したのは、前半の追加タイム2分でした。ソン・フンミンの素晴らしいサイドチェンジがボックス右に走ったペドロ・ポロへ。ニアを狙った強烈な一撃は、GKバズヌの肩越しにネットに突き刺さりました。
前半の最終盤はプレスを強めたセインツペースでしたが、カイル・ウォーカー=ピータースのミドルとエルユヌシのシュート以外にフィニッシュはなし。0-1で折り返したゲームは、キックオフから40秒で動きます。ラビアのスルーパスで右から抜け出したウォルコットがグラウンダーをフィード。中央に入ったチェ・アダムスがワンタッチで左隅に流し込みました。
51分のFKのキッカーは、もちろんウォード=プラウズ。プレミアリーグで18ゴールのレコード更新を期待するサポーターは、手拍子で盛り上げています。力んだキックはうまく落ちず、クロスバーの上。60分にハリー・ケインが仕掛けた4対3のカウンターは、パスを出さなかったエースのシュートが浮いてしまいました。
ここまでのゲーム展開は、失点を喫してから寄せが速くなったセインツペース。しかし65分、クルゼフスキが左に持ち替えて中央に浮かすと、メートランド=ナイルズの裏で飛んだハリーケインのヘッドがゴール左に吸い込まれました。プレミアリーグ通算204ゴールは、歴代2位のウェイン・ルーニーと4本差です。
リードしたスパーズが突き放したのは、73分の右からのショートコーナー。クロスのクリアがボックスの外に流れ、迷わず左足で叩きつけたペリシッチは、プレミアリーグ26試合めにして初ゴールです。77分のメートランド=ナイルズのミドルは、フォースターが上に弾き出すビッグセーブ。セインツが1点差に戻したのは、この直後でした。
ウォード=プラウズがファーに上げたボールを途中出場のセク・マーラが頭で折り返すと、落下点にいたウォルコットが空いていた左に流し込んで2-3。79分にスレマナが中央をドリブルで切り裂き、左でパスをもらったセク・マーラがオリヴァー・スキップをかわして左足を振り抜くと、飛び出してコースを切ったフォースターが懐に収めました。
スレマナ、セク・マーラ、アルカラスが入ってから猛攻を続けていたセインツは、90分にPKを獲得しました。ジャンプしてボールに先着したメートランド=ナイルズを蹴ったと見做されたのは、86分にクルゼフスキと代わったばかりのパペ・マタル・サール。ウォード=プラウズのキックが右隅に決まると、セント・メアリーズのスタンドから爆音が轟きました。
99分のラングレのヘッドが左に外れ、3-3ドロー。2点リードから追いつかれたスパーズにとっては、激痛のポイントロストです。70分の3枚代えで、プレッシングとサイドアタックを強化したルベン・セレス監督は、フォースターのセービングが…と悔しがっているのではないでしょうか。
自陣中央で劣勢になり、スレマナ、セク・マーラ、ウォード=プラウズにサイドを制圧されたスパーズは、クロスに対してCBが混乱するシーンが目立ちました。ウォルコットのゴールは、ボールウォッチャーになっていたロメロが足元に入れば枠にいかなかったでしょう。横からのボールへの対応は、コンテ監督の3バックが解決すべき課題のひとつです。
消化試合が2つ少ないニューカッスルとの勝ち点差は2。厳しい状況に追い込まれたスパーズですが、あちらはアーセナル、チェルシー、マン・ユナイテッドとの対戦を残しており、直接対決に勝てば希望はつながります。
インターナショナルブレイク明けの次戦は、15位のエヴァートン。ガナーズに勝ち、ブルーズに引き分けたチームに、今日のようなゲームを繰り返すわけにはいきません。負傷リタイアのベン・デイヴィスは、早期に戻ってこられるでしょうか。WBとCBをこなすレフティは、守備の安定化に欠かせない存在ですが…。
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記事の内容について、最後の段落で
ガナーズに勝ち、ブルーズに引き分けた
ではなく
ブルーズに勝ち、ガナーズに引き分けたではないでしょうか。
エヴァートンは「ガナーズに勝ち、ブルーズに引き分け」ですね。