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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Everton】クリバリを抜いたシムズは初ゴール!勝勢だったチェルシー、まさかのドロー!

ポッター監督の布陣は、プレミアリーグとチャンピオンズリーグで3連勝の3-4-2-1。GKケパの前に並ぶ3枚は、フォファナ、クリバリ、バディアシルです。スタンフォードブリッジの28節の相手は、15位に沈むエヴァートン。開始3分にエンソ・フェルナンデスが放ったミドルは、タルコフスキーがブロックしています。

3分にチルウェルがゴール前に上げたFKも、ピンクのシャツを纏ったアウェイチームがクリア。CKのクリアを叩いたコヴァチッチのボレーは、右に外れました。10分の波状攻撃は、コヴァチッチのパスを中央で受けたジョアン・フェリックスのシュートをタルコフスキーがブロック。直後のCKは、カイ・ハヴェルツのヘッドが右に逸れていきました。

攻める時間が徐々に増えてきたエヴァートンは、17分にマクニールが打ったミドルが最初のシュート。チェルシーのアタックは、右のリース・ジェームズが機能していないのが気になります。20分のカイ・ハヴェルツのミドルは、ピックフォードが右に反応してキャッチしました。

直後、左から突破したのはプリシッチ。グラウンダーをニアのチルウェルが触り、ジョアン・フェリックスが足を伸ばすも、イングランド代表GKが落ち着いて懐に収めています。サイドを制しているチェルシーは、速いクロスをことごとくクリアされています。34分にエンソ・フェルナンデスのパスを右で受けたジョアン・フェリックスは、右足のシュートがGKの正面です。

42分、コヴァチッチとフォファナを一気に抜き去ったマクニールのドリブルは、クリバリがここぞというタイミングで足を出してカット。45分にカットインから左に持ち替えたリース・ジェームズは、DFに当ててしまいました。前半は0-0。サイドアタックを繰り返すチェルシーに対して、エヴァートンの守備陣は集中して対応しています。

後半もチェルシーのポゼッション。49分にチルウェルのクロスがファーのカイ・ハヴェルツに届きますが、ヘディングのコースが甘く、ピックフォードにセーブされています。52分に右サイドでバディアシルを抜いたデマライ・グレイも、止めたのはクリバリ。ホームチームの先制ゴールが決まったのは、53分でした。

エンソ・フェルナンデスのサイドチェンジを、チルウェルがダイレクトで中央へ。マイケル・キーンのクリアを拾ったのは、ジョアン・フェリックスです。左足でクロスに打った一撃は、ポストの内側を叩いてネットへ。リードされたエヴァートンは、攻撃の人数を増やしています。

58分の右サイドからのFKは、デマライ・グレイのきわどいボールにマイケル・キーンが触れず。61分にリース・ジェームズのサイドチェンジをチルウェルがダイレクトでつなぎ、ジョアン・フェリックスがコヴァチッチに落とすと、左足のシュートはタルコフスキがブロックしました。ポッター監督は、61分にプリシッチを諦め、コナー・ギャラガ―を投入しています。

エヴァートンの同点ゴールは、69分の右からのCK。タルコフスキーがファーで競り勝ち、中央に浮いたボールをドゥクレが頭で押し込みました。72分に右からドリブルで持ち込んだカイ・ハヴェルツのミドルは、ニアを締めていたピックフォードがキャッチしました。

1分後、右からドリブルで上がったリース・ジェームズがジョアン・フェリックスとワンツーをかわすと、ボックス右をカバーしたゴドフリーとタルコフスキーの足がWBにかかりました。ジャッジはPK、カイ・ハヴェルツのトリッキーなキックはGKの逆を突いて右へ。エヴァートンは、2度めの同点をめざして攻め続けています。

ショーン・ダイク監督は80分にグイェをシムズ、ポッター監督はコヴァチッチをロフタス=チーク。82分に左から仕掛けたマクニールは、シムズへの速いグラウンダーが合わず、頭を抱えています。86分にジョアン・フェリックスとフォファナが下がり、チュクエメカとトレヴォ・チャロバー。公式戦4連勝をめざす指揮官の策は、悪くなかったのですが…。

90分に左のマイコレンコが縦にロングフィードを入れると、ドゥクレのワンタッチがシムズに通りました。対峙したクリバリが簡単に抜かれてしまい、左からゴールに迫った50番が右隅にシュート。ケパの手を弾いてサイドネットに吸い込まれた殊勲の一撃は、サンダーランドからレンタルバックしたストライカーのプレミアリーグ初ゴールです。

追いつかれたチェルシーは、当然のように猛攻スタート。最後のCK3連発は、カイ・ハヴェルツとバディアシルのシュートがブロックされ、左右のポストの外に流れていきました。2-2、まさかのドロー。前半はMVPに指名したくなるパフォーマンスだったクリバリが、ドローの原因となるという結末は想像できませんでした。

プレーエリアが広いカイ・ハヴェルツは攻撃の起点となり、ジョアン・フェリックスは先制ゴールをゲット。チルウェルとリース・ジェームズのWBコンビもゴールに絡み、中盤を仕切るエンソ・フェルナンデスとシュートレンジに顔を出すコヴァチッチも機能していました。前線と中盤は、プリシッチ以外は合格点。シムズの一撃まで、彼らが勝つと思っていました。

脱げ切ろうとしたポッター采配を責めるのは酷でしょう。フォファナの状態を案じた交代策は、やむなしだったと思います。百戦錬磨のクリバリに臆せず、勝負を挑んだシムズをほめるしかありません。何としてもプレミアリーグに残留したいチームの執念が生んだ1発。ポイントを失ったブルーズは4位との差が11となり、ポイントを得たトフィーズは降格ゾーンと2ポイント差です。


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