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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Newcastle×MAN.UTD】勝因は運動量とサイドのクオリティ。2-0完勝のニューカッスルが3位浮上!

3位マンチェスター・ユナイテッドは50ポイント、5位ニューカッスルは47ポイント。プレミアリーグ29節のシックスポインターで、エディ・ハウのホームチームが勝てば、両者の順位は入れ替わります。

マンチェスター・ユナイテッドの左サイドには、出場が危ぶまれた10番がいます。GKデ・ヘア、DFダロト、ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー。中盤センターにザビッツァーとマクトミネイ、2列めにアントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にヴェグホルストの4-2-3-1です。

セント・ジェームズ・パークは、立ち上がりから大盛り上がり。わが選手がサイドを突破しただけで歓声が轟いています。4分にブルーノ・フェルナンデスの美しい縦パスを追ったラシュフォードは、2人を抜こうとして失敗。インターナショナルブレイクの前に負ったケガの影響はないようです。

6分に右サイドに展開したホームチームは、トリッピアーのクロスがファーのイサクへ。ヘッドで折り返したボールをロングスタッフが左足で叩くと、リサンドロ・マルティネスがブロックしました。こぼれ球に反応したブルーノ・ギマランイスは、ヒールパスをコントロールできず。マンチェスター・ユナイテッドは、最初のピンチをしのぎました

スペイン戦で2ゴールを挙げ、スコットランドを勝利に導いたマクトミネイは、高いポジションを取っています。12分に右からカットインしたアントニーは、ボックス右に流れたヴェグホルストを見てラストパス。GKの肩越しに打ったシュートは、ポストの外に抜けていきました。

16分、トリッピアーの縦パスで上がったジェイコブ・マーフィーがニアにふわりと浮かすと、イサクのヘッドはデ・ヘアがビッグセーブ。詰めたウィロックのプッシュも足で止めています。17分のサン=マクシマンのコントロールショットも、守護神がキャッチ。ドリブルで左サイドを制圧する10番は、19分に左足のクロスをロングスタッフに合わせますが、鋭いヘッドは左に外れました。

32分に左から上がったのはブルーノ・フェルナンデス。逆サイドからスプリントしてきたダロトが右足で合わせると、ブロックされたボールはポープの懐に収まりました。ドリブルでボックスに迫ったサン=マクシマンが中央に流したのは38分。ロングスタッフのミドルは、左のポストすれすれを抜けていきました。

40分にもイサクが左のドリブラーに預け、決定機が到来。完璧なグラウンダーに走り込んだウィロックが打ち上げてしまい、ホームチームは先制できません。42分、右からのCKのキッカーはルーク・ショー。ファーで空いていたアントニーは足が合わず、ボールはバーを越えていきました。前半のシュート数は11対2、オンターゲットは3対0です。

テン・ハフ監督は、劣勢のゲームの展開を変えられるでしょうか。サン=マクシマンとジェイコブ・マーフィーが前を向いて持つとやっかいです。51分にダロトを振り回したドリブラーは、ボックス左への縦パスをアントニーにカットされました。セント・ジェームズ・パークは相変わらず、歓声と怒号とブーイングでアウェイチームに圧をかけています。

58分のシェアのミドルは、右ポストの外。テン・ハフ監督は62分にヴェグホルストとアントニーを下げ、サンチョとマルシアルを投入しました。均衡が崩れたのは65分。イサクのスルーパスでブルーノ・ギマランイスがボックス右を突破し、ファーのサン=マクシマンにクロスを通すと、折り返しのヘッドに飛び込み、頭で触ったのはウィロックでした。

エディ・ハウの2枚代えは、1-0になった68分。サン=マクシマンとジェイコブ・マーフィーをジョエリントンとアンソニー・ゴードンです。サンチョが横に出したサイドチェンジがダロトに通った72分のチャンスは、ニアでラストパスを受けたザビッツァーのシュートをボトマンに止められています。

76分のCKに反応できなかったデ・ヘアは、ジョエリントンのヘッドをセーブしてバーにヒット。詰めたシェアのシュートはポストに阻まれ、マルシアルが掻き出しました。82分、ブルーノ・フェルナンデスの浮き球が右のマルシアルへ。切り返しから放った左足の一撃は、シェアが体を張って外に弾き出しました。

テン・ハフの2回めのカードは、CB2人を代えるギャンブル。ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、マクトミネイが下がり、フレッジ、ペリストリ、リンデロフです。直後のCKを頭で合わせたリンデロフは、枠に収められず。ベンチで激怒していたリサンドロ・マルティネスは、88分にCKを押し込んだカラム・ウィルソンを見て、ストレスを増幅させたのではないでしょうか。

シュート数22対6、オンターゲット6対1の完敗。ラシュフォードはシュートゼロ、デュエル全敗と完全に封じられました。両者の差は運動量と、サイドアタックのクオリティ。狙いが明確なクロスを入れていたニューカッスルに対して、マンチェスター・ユナイテッドの放り込みは曖昧でした。

3ポイントを望めなくなった終盤、何とかドローに持ち込もうとするなら、ビルドアップの軸だったリサンドロ・マルティネスは残したほうがよかったと思います。CBが入れ替わった5分後、セットピースから致命的な失点を喰らったチームは、指揮官の采配も敗因のひとつといえるでしょう。

勝ったマグパイズは得失点差で3位、直近のプレミアリーグ3試合で1ポイントのわれわれは4位に転落。カゼミーロとエリクセンがいないと、こうなってしまうということなのでしょう。次節はブレントフォード。11月からのプレミアリーグで7勝7分1敗のチームに勝つのは、簡単なことではありません。ああ、カゼミーロ…!


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