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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Liverppol】決定力不足のチェルシーVS連携不足のリヴァプールは、4戦連続ゴールレス!

勝ち点42で8位のリヴァプールと、38で11位に沈むチェルシー。プレミアリーグ8節の延期試合は、EL出場権すら危うくなった2チームのサバイバルマッチです。ブルーノ・サルトール暫定監督のチームは3-5-2でしょうか。クロップ監督のチームは、最終ラインのレギュラーがごっそり抜け、サラーはベンチスタートです。

さっそく、ホームのチェルシーのスタメンを紹介しましょう。GKケパ、3バックはフォファナ、クリバリ、ククレジャ、WBにリース・ジェームズとチルウェル、中盤にエンソ・フェルナンデス、カンテ、コヴァチッチ、前線にジョアン・フェリックス&カイ・ハヴェルツという布陣です。

対するリヴァプールは4-3-3でしょう。アリソン、ジョー・ゴメス、コナテ、マティプ、ツィミカス、ファビーニョ、ヘンダーソン、カーティス・ジョーンズ、ジョッタ、フィルミーノ、ダルウィン・ヌニェス。開始4分、ドリブルで仕掛けたジョアン・フェリックスは、マティプをかわしてアリソンと向き合うも、右足に持ち替えたため戻ったCBにカットされてしまいました。

さらに5分、カンテの奪取からカウンターがスタート。コヴァチッチ、カイ・ハヴェルツとつながり、右から上がった29番がグラウンダーを送ると、コナテがカットしたボールをコヴァチッチがさらいます。GKをかわし、右に流れて打った一撃はコナテが必死のブロック。いつもと違うメンバーのアウェイチームは、早い時間に落ち着きたいところです。

12分、後方からのロングフィードでチルウェルがボックス左へ。中央への折り返しはカイ・ハヴェルツにぴったりでしたが、アリソンが飛び出しで体に当てました。17分のジョアン・フェリックスのミドルは、ファビーニョがブロック。フィニッシュまで持ち込むシーンが多いブルーズに対して、レッズはサイドでキープした後が続きません

24分のCKから、リース・ジェームズが豪快にミドルを叩き込むも、直前のエンソ・フェルナンデスのプレイがVARでオフサイド。37分に右からのパスを受けたジョアン・フェリックスが2人かわしてアリソンの前に出ると、コナテが戻って奪いました。45分のダルウィン・ヌニェスのミドルは、ケパが右に反応して押さえています。

48分のジョー・ゴメスのロングシュートも、ケパがセーブ。前半終了間際に、CKのこぼれ球がフリーのファビーニョに届くと、決定的な一撃はフォファナが頭に当てて外に逸らしました。ハーフタイムは0-0。直線的なサイドアタックからきわどいシーンを創るチェルシーに対して、連携なきリヴァプールは個人力頼みです。

後半が始まり47分、左からチェルシーがカウンター。縦パスをもらったジョアン・フェリックスのトラップが流れ、コナテが触るとすかさずカンテが奪い返し、カイ・ハヴェルツにつなぎます。ラストパスで抜け出したコヴァチッチがアリソンと1対1。枠に流し込むだけだったフィニッシュは、クロスバーを越えていきました。

キレキレのカンテは、50分にもカイ・ハヴェルツをラインの裏に送り出します。アリソンとの1対1から打ったシュートは阻まれますが、こぼれ球を体で押し込んでゴールイン。しかしこれも、VARがハンドを指摘しています。58分、右からのボールをボックス手前で収めたのはジョアン・フェリックス。左隅に打った一撃は、ポストのすぐ外を抜けていきました。

60分、左サイドで奪取したダルウィン・ヌニェスがカットイン。右足の鋭いミドルは、ニアをケアしていたケパの守備範囲です。65分にフィルミーノとツィミカスが下がり、サラーとロバートソン。素晴らしい出来だったカンテは、残り20分でコナー・ギャラガーに後を譲りました。

77分、クリバリのロングフィードをマティプがクリアすると、拾ったチルウェルがジョアン・フェリックスへ。スライディングシュートは余裕がなく、アリソンの頭上に浮いてしまいました。残り10分手前で、チェルシーはチルウェルをムドリク。リヴァプールはダルウィン・ヌニェスとカーティス・ジョーンズが下がり、ミルナーとガクポがピッチに送り出されています。

85分に入ったスターリングは何もできず。追加タイムのシュートは、エンソ・フェルナンデスが打ち上げたミドルのみでした。昨季のカラバオカップ、FAカップのファイナルはノーゴールでPK戦、今季プレミアリーグの最初のゲームもゴールレス。4戦連続となる0-0決着は、両者ともに激痛ですが、より悔しいのはGKとの1対1を外しまくったブルーズでしょう。

ジョアン・フェリックスは時折持ちすぎて、アドバンテージを消してしまうシーンがあり、パスワークに長けたコヴァチッチはゴールへのパスは得意ではないようです。レッズの中盤は攻守ともに連動性を欠いており、ボール奪取も速攻も素晴らしかった1年前とは別なチームでした。

レッズは4位と7ポイント差、チェルシーは11ポイント差。年明けから6勝4分1敗と好調をキープしているブライトンや、7勝2分3敗のアストン・ヴィラをかわせるかどうかも微妙です。クロップ監督は首位アーセナルに勝てるのか。サルトール暫定監督は、ウルヴスとのアウェイゲームで3ポイントをゲットできるのか。4試合連続勝利なしとなれば、目標はEL死守にスイッチします。


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