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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【West Ham×Arsenal】またも2点リードを守れず…PK失敗のガナーズ、2戦連続のドロー決着!

プレミアリーグ31節、ウェストハムとのロンドンダービーに勝てば、2023年4月16日は「トッテリンガムデー」としてアーセナルの歴史に刻まれます。ハマーズに勝てば、スパーズとの差は23ポイント。残り7試合で逆転は不可能です。

スパーズの上でシーズンを終えるのは、レスターが優勝した2015-16シーズン以来です。アーセナルの先発メンバーで、この日を味わった選手がひとりもいないという事実が、苦闘がいかに長かったかを物語っています。情熱的なグーナーの願いを背負う11人を紹介しましょう。

GKラムズデール、DFベン・ホワイト、ホールディング、ガブリエウ、ティアニー、MFトーマス、ジャカ、ウーデゴーア、FWサカ、ジェズス、マルティネッリ。ジンチェンコは鼠径部に違和感があり、無理を避けたようです。キックオフから4分、マルティネッリのクロスに競り勝ったガブリエウのヘッドは、左に逸れていきました。

アーセナルの先制は7分。サカ、トーマス、ウーデゴーアと短いパスが右でつながり、プレーメイカーの縦パスで抜けたベン・ホワイトがグラウンダー。逆サイドで空いていたジェズスは、左足でタッチするだけでした。さらに10分、マルティネッリの完璧なクロスがファーに届き、走り込んだウーデゴーアが左足のインサイドで押し込みました。

2点のリードを得て急ぐ必要がなくなり、丁寧にパスをつなぐアーセナル。15分のビルドアップで、最終ラインの脇で受け渡しをしていたジェズスは、1分も経たないうちに左サイドでボールを出せといっています。19分に左サイドからのFKを蹴ったデクラン・ライスは、ニアの壁に跳ね返されました。ハマーズの速攻は、戻りが速いガナーズの中盤とSBに封じられています。

26分、トーマスの後ろでボールを散らしているのは、やはりジェズス。おそらく指揮官の指示ではなく、「セルフ偽9番」でしょう。右サイドに流れる機会が多いマイケル・アントニオは、強引なクロス以外に選択肢がありません。

しかし31分、自陣に引いたトーマスのパスをデクラン・ライスがカット。中央でラストパスを受けたルーカス・パケタがガブリエウに引っかかり、ジャッジはPKです。ベンラーマが右に決めて1-2。前節のリヴァプール戦で0-2から追いつかれたガナーズは、次のゴールを決められるでしょうか。

36分に右からのFKに合わせたマイケル・アントニオのヘッドは、ラムズデールが上に押し出しています。39分に前線のボーウェンに浮き球を入れたルーカス・パケタは、こぼれ球を叩いたボレーが右にアウト。ハマーズのサイドアタックを受ける時間が長くなったアーセナルは、ビルドアップのラインが深くなってしまい、サカとマルティネッリにいい形で入らなくなっています。

前半は1-2、しかしシュート数は8対4。30分以降の5本はすべてハマーズです。後半立ち上がりからのハマーズの2本のCKは、プレミアリーグ首位チームの最終ラインが冷静にクリア。49分、ウーデゴーアのFKのクリアを叩いたサカのシュートは、ソーチェクがブロックしました。

サカのCKから、ボックスの入り口でこぼれ球を叩いたのはマルティネッリ。間合いを詰めたマイケル・アントニオは手ではたく格好となってしまい、ガナーズにPKが与えられました。1-3かと思いきや、サカのキックは左にアウト。サポーターのボルテージが上がるロンドンスタジアム。ハマーズの同点ゴールは54分でした。

ロングスローのクリアをボックス右に浮かしたのはケーラー。ラインと入れ替わったボーウェンの左足ボレーは難しいバウンドとなり、ラムズデールは触るのが精一杯でした。プレミアリーグ制覇をめざすチームにとっては、メンタルの強さを試される展開。ガナーズの縦のボールはアバウトで、前線に収まりません。

64分、左のティアニーに預けたジェズスは、ゴール前に入ってきたグラウンダーに触れず。アルテタ監督は66分にジェズスとトーマスを下げ、トロサールとジョルジーニョで勝負です。70分、サカのインターセプトからのカウンターは3対2。ボックスに持ち込んで切り返しを入れた7番のフィニッシュは、ファビアンスキの正面です。

82分、左サイドをホールディングに競り勝ったベンラーマがファーにクロス。フリーだったマイケル・アントニオのヘッドはニアポストに阻まれました。サイドに入れた後が続かないガナーズ。アルテタ監督の2度めのカードは、マルティネッリと足をつったティアニーに代えて、ネルソンとファビオ・ヴィエイラです。

87分にトロサールのクロスを受けたサカのヘディングは、右にアウト。90分にウーデゴーアと代わったエンケティアは、ボールに触れずに終わってしまいました。アーセナルは、2試合連続で2点リードからのドロー。1試合消化が少ないマン・シティとの差は4ポイントとなりました。

最高のスタート、徐々にパスが通らなくなった前半、サカがPK失敗、策を失った終盤…。木曜日にECLを戦ったチームのフィジカルよりも、昨季王者の足音が聞こえ始めたチームのメンタルのほうが、疲労が大きかったようです。ガナーズが前に進めなくなった最大の理由は、中盤でボールを散らすトーマスやジョルジーニョがコースを封じられたからでしょう。

アンカーが囲まれると、ジャカやベン・ホワイトが下がってもらいにいく機会が増え、フォローしてくれる仲間を失ったサカとマルティネッリが孤立します。ティアニーのポジションは曖昧で、カウンターをケアするベン・ホワイトは思い切って上がれず、ウインガーにボールが入っても、後ろに戻すしかないシーンが目立ちました。

アルテタ監督がジェズスを代えたのは、2枚めのイエローを怖れたからでしょうか。ドリブルの切れ味がよくなかったサカをトロサールに代え、アイデアが豊富なエースを残すという選択肢もあったのではないかと思いました。途中出場の選手が1本もシュートを打てず、ハマーズのクロスとセットピースに怯える展開となった終盤を見れば、ドローはやむなしです。

サリバと冨安健洋を失ってから、4試合で6失点。ライバルはポイントを落としてくれず、エティハドでのシックスポインターは決勝戦になりそうです。プレミアリーグで7試合連続の複数ゴールという好材料はあるものの、グリーリッシュやデブライネを止められなければ、3ポイントは望めません。セインツ戦の後、いよいよ決戦。ここまで踏ん張ってきた指揮官の采配に注目です。


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