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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Aston Villa】痛みに耐えて戦うキャプテン、ブルーノ・フェルナンデスが決勝ゴール!

2人のレギュラーCBを失ったのは、4月13日のオールド・トラフォード。セヴィージャと戦ったヨーロッパリーグ準々決勝ファーストレグは、ザビッツァーが2ゴールを決めてハーフタイムを迎えるまでは順調でした。

ラファエル・ヴァランは後半のピッチに顔を見せず、リサンドロ・マルティネスは5枚のカードを使い切ってから骨折でリタイア。2-2に追いつかれたマンチェスター・ユナイテッドは、セカンドレグで3-0の完敗を喫し、欧州の舞台から姿を消しました。

フランス代表とアルゼンチン代表に加えて、マグワイアもトレーニング中に負傷。最終ラインのキーマンを欠いたテン・ハフ監督は、ルーク・ショーとリンデロフの一択という厳しい状況で戦い続けています。レギュラーがいなくなってから、国内の4試合は3勝1分。そのうち3つはクリーンシートで、失点を喫したのはペドロ・ポロとソン・フンミンにやられたスパーズ戦だけです。

プレミアリーグ初年度の指揮官は、よくやっていると称えるべきでしょう。ラシュフォードも欠いたノッティンガム・フォレスト戦をアントニー&ダロトのゴールで勝ち切り、ブライトンとの死闘となったFAカップ準決勝はPK戦で7人が全員成功。昨日のプレミアリーグ34節は、ウナイ・エメリ就任以来ノーゴールがなかったアストン・ヴィラを完封しています。

オールド・トラフォードに難敵を迎えた一戦の立役者は、ブルーノ・フェルナンデスとカゼミーロです。8番の最初のチャンスクリエイトは12分、ボックス左に飛び出したラシュフォードに出したスルーパスは、ここしかないという完璧なタイミングでした。ストライカーと1対1になったエミリアーノ・マルティネスが、残した左手に当ててCK。14分の決定機の起点はカゼミーロです。

左にいたラシュフォードに速い縦パスが入り、とっさに出した左足で跳ねたボールがゴール前へ。ザビッツァーのボレーは、GKの頭上に浮いてしまいました。28分にダロトのサイドチェンジがサンチョへ。ニアでパスをもらったカゼミーロの一撃は、惜しくもクロスバーに阻まれました。

39分の決勝ゴールは、マルティネスのゴールキックから。自陣でカゼミーロが競り勝った瞬間、ボールを見ていたヴィラのCBコンビは止まっており、ラシュフォードだけがスプリントを始めていました。左から抜けた10番のシュートをGKが外に弾くと、最速で詰めたブルーノが厳しい角度からニアポスト際に決めました。

前半終了間際、相手のクリアを胸でトラップしたブルーノの左足ボレーは、マルティネスがダイビングキャッチ。リードをキープしてハーフタイムを迎えたホームチームは、守備陣の集中力が高く、90分を通じてデ・ヘアがセーブしたのは19分のアレックス・モレノのシュートのみでした。

73分にマラシアの横パスを叩いたカゼミーロの左足ボレーは、左ポストの外。ヴィラの唯一の決定機は、オリー・ワトキンスが左から突破を図った81分のアタックです。クロスに対応したザビッツァーのクリアがルーク・ショーに当たり、こぼれ球がドゥグラス・ルイスの前へ。1本めはザビッツァーがブロックし、2本めはゴールラインにいたリンデロフが頭でクリアしました。

「BBC」のファン投票のスコアはカゼミーロがプレーヤー・オブ・ザ・マッチで、ブルーノは2位ですが、サイモン・ストーン記者は痛みに耐えて出場し続けている8番を絶賛しています。年明け以降24試合7ゴール7アシスト。スールシャールの頃より増えた守備のタスクをこなしながら、決定的な仕事をしているプレーメイカーについて、指揮官はこんなコメントを残しています。

「彼はとてもタフだ。数週間前、彼のキャプテンシーについて疑問視する声があった。彼は周囲の模範になる偉大なリーダー。そんな問いはクレイジーだ。頭がいいだけでなく、チームに多くのエネルギーを与えてくれる」

「彼の素晴らしいところは、それだけではない。決断力、情熱、回復力も、チームとしてハッピーな要素だ。試合に勝ちたいなら、トロフィーを得たいなら、このような選手が必要だ」

TOP4を争う相手は、消化試合が少ないブライトンで、7連勝なら73ポイント。われわれは、3勝2分1敗で74です。ウェンブリーのマンチェスターダービーでブルーノ無双を見たいファンとしては、勝利に加えて、後半の早い時間に代えられる展開が増えることを祈っております。素晴らしきテン・ハフと選手たち。後方の主力を欠きながらの地味な勝利に、心を震わせる今日この頃です。


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