2023.05.09 プレミアリーグ観戦記2022-23プレミアリーグ観戦記
【Brighton×Everton】ポゼッション78%のブライトンが、5発喰らって撃沈するとは…!
プレミアリーグ35節は、ようやくエンジンがかかってきたリヴァプールの思い通りの結果となりました。3位ニューカッスルがアーセナルに0-2で敗れ、4位マンチェスター・ユナイテッドはウェストハムとのアウェイゲームで1-0と沈黙。好調だったアストン・ヴィラも、敵地でウルヴスに1-0で競り負けています。
消化試合数が少なかったため、まくられる可能性があったブライトンは、ホームでエヴァートンに1-5の大敗。不満があるとすれば、トッテナムがクリスタル・パレスとのロンドンダービーを1-0で制してついてきたことですが、クロップ監督のチームが5ポイント差をひっくり返されるという結末はないでしょう。
さて、今節の最大のサプライズは、19位エヴァートンに足をすくわれたブライトンです。ウェルベック、ウンダフ、三笘薫、ブオナノッテの前線はベストではなかったものの、中盤にはマック・アリスターとカイセドが揃い、フェルトマンの穴はパスカル・グロスが埋めています。マン・シティに次ぐポゼッション率を誇る伏兵は、なぜこれほどの惨敗を喫したのでしょうか。
歯車が狂ったきっかけは、開始23秒のボールロスト。エストゥピニャンのパスを受けた三笘がダイレクトで前に出したボールをパターソンにカットされ、イオビが前線に送った素晴らしいパスにルイス・ダンクは触れず、裏に走ったカルヴァート=ルーウィンが右サイドを突破しました。
相手を見ていなかったウェブスターの前をグラウンダーが通り抜け、フリーのドゥクレが右足で合わせて0-1。ホームで負けるわけにはいかないブライトンは、当然のように反撃に出ます。4分に三笘が左からクロスを入れると、ウェルベックは頭で触るのが精一杯。13分のパスカル・グロスのミドルは、ジェリー・ミナが足に当てています。
16分、カイセドが自陣でグイェに奪われたピンチは、カルヴァート=ルーウィンがうまくミートできず。エヴァートンの2点めは29分、マクニールが左からスプリントしたロングカウンターでした。左に寄ったカルヴァート=ルーウィンとイオビに4人が付いたのを見たドゥクレは、ファーに走り込んでフリー。クロスを叩いた右足のボレーがニアポストの内側に決まりました。
致命的だったのは、35分のオウンゴールです。右からカウンターを仕掛けたのはイオビ。ドゥクレへのラストパスが左に流れ、不発かと思われたのですが、諦めずにボールを追った16番がボックス左で拾ってマクニールに預けました。
ひとりかわしてゴールライン際に出たドリブラーが、シュート性のボールを蹴ると、GKスティールの右足に当たって枠に飛び込みました。クロスと読んで、蹴った瞬間ニアを空けた守護神のミスといっていいでしょう。前半は0-3。エンシソ、エヴァン・ファーガソン、ソリー・マーチ、コルウェルと、ハーフタイムに怒りの4枚代えを敢行したデ・ゼルビ監督は、時すでに遅し…!
48分に三笘のパスから始まった中央突破は、右から走り込んだソリー・マーチのシュートをピックフォードがセーブ。65分に左に流れながら2人かわしたエヴァン・ファーガソンの一撃は、ピックフォードがぎりぎりで触り、クロスバーをこすってゴール裏に消えていきました。このCKからのマック・アリスターのバックヘッドも、バーを叩いてスコアを動かせません。
勝負を決する4点めは76分。左から上がったイオビを追ったソリー・マーチが足を痛め、うずくまってしまいました。ボックスに出た斜めのパスに飛び出したマクニールは、ルイス・ダンクとGKを切り返しで一気に無力化し、ガラ空きのゴールに流し込みました。
ブライトンがようやく決めたのは、0-4とされた3分後です。右サイドのパスカル・グロスがファーに上げると、外からスプリントしてきた三笘がスライディングボレー。ポストにぶつけたボールがゴール前に倒れ込んだマック・アリスターの肩に当たってネットを揺らしたため、三笘にはゴールもアシストも付きませんでした。
83分、右からのCKがファーの三笘に届くと、右足のボレーはコルウェルの頭にヒットして枠の外。90分にオナナのスルーパスで左から上がったマクニールは、ニアに強烈なシュートを放ち、今季プレミアリーグのゴール数を7に伸ばしました。ポゼッション78%対22%、シュート数23対10とブライトンが支配したゲームは、5本のカウンターを決めたエヴァートンの圧勝でした。
ポゼッションを大事にするチームの典型的なやられ方ですが、それにしても5発とは…!敗れたブライトンは、2試合消化が多いトッテナムに2ポイント差と優位に立っているものの、ラスト5戦のうち3つはアーセナル、ニューカッスル、マン・シティです。
本拠地アメックスはマン・シティのみ。上位に負け続けて欧州へのチケットを獲り逃すのか、優勝争いの結末を変えるアップセットを実現するのか、あるいは怒涛の連勝でヨーロッパリーグ出場権をゲットするのか。予測不能の激戦のフィナーレは、3週間後に迫っています。
消化試合数が少なかったため、まくられる可能性があったブライトンは、ホームでエヴァートンに1-5の大敗。不満があるとすれば、トッテナムがクリスタル・パレスとのロンドンダービーを1-0で制してついてきたことですが、クロップ監督のチームが5ポイント差をひっくり返されるという結末はないでしょう。
さて、今節の最大のサプライズは、19位エヴァートンに足をすくわれたブライトンです。ウェルベック、ウンダフ、三笘薫、ブオナノッテの前線はベストではなかったものの、中盤にはマック・アリスターとカイセドが揃い、フェルトマンの穴はパスカル・グロスが埋めています。マン・シティに次ぐポゼッション率を誇る伏兵は、なぜこれほどの惨敗を喫したのでしょうか。
歯車が狂ったきっかけは、開始23秒のボールロスト。エストゥピニャンのパスを受けた三笘がダイレクトで前に出したボールをパターソンにカットされ、イオビが前線に送った素晴らしいパスにルイス・ダンクは触れず、裏に走ったカルヴァート=ルーウィンが右サイドを突破しました。
相手を見ていなかったウェブスターの前をグラウンダーが通り抜け、フリーのドゥクレが右足で合わせて0-1。ホームで負けるわけにはいかないブライトンは、当然のように反撃に出ます。4分に三笘が左からクロスを入れると、ウェルベックは頭で触るのが精一杯。13分のパスカル・グロスのミドルは、ジェリー・ミナが足に当てています。
16分、カイセドが自陣でグイェに奪われたピンチは、カルヴァート=ルーウィンがうまくミートできず。エヴァートンの2点めは29分、マクニールが左からスプリントしたロングカウンターでした。左に寄ったカルヴァート=ルーウィンとイオビに4人が付いたのを見たドゥクレは、ファーに走り込んでフリー。クロスを叩いた右足のボレーがニアポストの内側に決まりました。
致命的だったのは、35分のオウンゴールです。右からカウンターを仕掛けたのはイオビ。ドゥクレへのラストパスが左に流れ、不発かと思われたのですが、諦めずにボールを追った16番がボックス左で拾ってマクニールに預けました。
ひとりかわしてゴールライン際に出たドリブラーが、シュート性のボールを蹴ると、GKスティールの右足に当たって枠に飛び込みました。クロスと読んで、蹴った瞬間ニアを空けた守護神のミスといっていいでしょう。前半は0-3。エンシソ、エヴァン・ファーガソン、ソリー・マーチ、コルウェルと、ハーフタイムに怒りの4枚代えを敢行したデ・ゼルビ監督は、時すでに遅し…!
48分に三笘のパスから始まった中央突破は、右から走り込んだソリー・マーチのシュートをピックフォードがセーブ。65分に左に流れながら2人かわしたエヴァン・ファーガソンの一撃は、ピックフォードがぎりぎりで触り、クロスバーをこすってゴール裏に消えていきました。このCKからのマック・アリスターのバックヘッドも、バーを叩いてスコアを動かせません。
勝負を決する4点めは76分。左から上がったイオビを追ったソリー・マーチが足を痛め、うずくまってしまいました。ボックスに出た斜めのパスに飛び出したマクニールは、ルイス・ダンクとGKを切り返しで一気に無力化し、ガラ空きのゴールに流し込みました。
ブライトンがようやく決めたのは、0-4とされた3分後です。右サイドのパスカル・グロスがファーに上げると、外からスプリントしてきた三笘がスライディングボレー。ポストにぶつけたボールがゴール前に倒れ込んだマック・アリスターの肩に当たってネットを揺らしたため、三笘にはゴールもアシストも付きませんでした。
83分、右からのCKがファーの三笘に届くと、右足のボレーはコルウェルの頭にヒットして枠の外。90分にオナナのスルーパスで左から上がったマクニールは、ニアに強烈なシュートを放ち、今季プレミアリーグのゴール数を7に伸ばしました。ポゼッション78%対22%、シュート数23対10とブライトンが支配したゲームは、5本のカウンターを決めたエヴァートンの圧勝でした。
ポゼッションを大事にするチームの典型的なやられ方ですが、それにしても5発とは…!敗れたブライトンは、2試合消化が多いトッテナムに2ポイント差と優位に立っているものの、ラスト5戦のうち3つはアーセナル、ニューカッスル、マン・シティです。
本拠地アメックスはマン・シティのみ。上位に負け続けて欧州へのチケットを獲り逃すのか、優勝争いの結末を変えるアップセットを実現するのか、あるいは怒涛の連勝でヨーロッパリーグ出場権をゲットするのか。予測不能の激戦のフィナーレは、3週間後に迫っています。
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