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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

セインツ絶望、エヴァートンは有利、レスター&リーズは大ピンチ…プレミアリーグの残留バトル展望!

プレミアリーグ2022-23シーズンは、残り3試合。優勝争いやTOP4を巡るバトルに負けず劣らず、残留をめざす椅子取りゲームも激戦が続いています。35節を終えて、降格ゾーンと9ポイント差のボーンマスと7差のウェストハムは、セーフでしょう。現在、レースに参加しているのは16位以下の5チームです。

ノッティンガム・フォレストは33ポイント、エヴァートンは32、レスターとリーズは30で、サウサンプトンは24となっています。最下位に沈むセインツは絶望的で、フラム、ブライトン、リヴァプールに全勝が必須条件。そのうえで、4つのライバルのうち、3つが勝利なしなら希望が見出せるという過酷な状況です。

ロナルド・クーマン監督の下で、2シーズン連続でEL出場権を獲得したのは7年前でした。その後は下位が定位置となり、2018-19シーズンから指揮を執っていたハーゼンヒュットル監督は、TOP10フィニッシュなきまま昨年の11月に解任となってしまいました。セインツの凋落の原因は、「補強も監督選びも失敗」というひとことに尽きます。

ハーゼンヒュットルが去った15節の時点では18位。後を継いだネイサン・ジョーンズは1勝7敗で解任となり、就任直後に2勝したルベン・セレスは直近の10試合を3分7敗という絶不調に陥っています。2回のマーケットで獲得した5人のFWは、わずか1ゴール。13人の新戦力のうち、成功といえるのはGKバズヌ、CBベッラ=コチャップ、冬に引き入れたアルカラスの3人だけです。

チェルシーにダブルを喰らわせ、アーセナルには2戦連続ドローとロンドンの強豪をいじめたものの、TOP10に4分13敗と勝利なし。11年続いたトップリーグで過ごす日々が終われば、ウォード=プラウズ、チェ・アダムズ、エルユヌシ、ベッラ=コチャップ、カイル・ウォーカー=ピータースといった主力はチームを去ろうとするでしょう。

残り4チームの対戦相手を見ると、18位レスターと19位リーズは絶望的です。ブレンダン・ロジャースの後を託されたディーン・スミスは、リヴァプール、ニューカッスル、ウェストハム。前節から指揮を執る残留請負人サム・アラダイスは、ニューカッスル、ウェストハム、トッテナムです。

ノッティンガム・フォレストもチェルシー、アーセナル、クリスタル・パレスの難敵3連戦ですが、すべて落としても、レスターとリーズに対する3ポイントのアドバンテージに助けられる可能性があります。マン・シティ戦を残しているエヴァートンは、ラスト2戦がウルヴスとボーンマス。直近10試合は2勝5分3敗と粘り強く戦っており、最後にひとつ勝つというミッションなら達成可能でしょう。

それにしても、レスターがここまで落ちるとは…。プレミアリーグから落ちるとなれば、ジェームズ・マディソン、イヘアナチョ、ハーヴィー・バーンズ、ティーレマンス、エンディディ、デューズバリー=ホール、パトソン・ダカが並ぶショーケースには、ビッグ6が駆けつけるはずです。財政難で守備の強化を図れなかったクラブは、早期に復帰できなくなるかもしれません。

彼らとリーズの希望は、ウェストハムがヨーロッパカンファレンスリーグで勝ち残っていることです。AZアルクマールとのファーストレグで勝ち、36節で残留が確定すれば、デヴィッド・モイーズのチームは欧州シフトとなるはずです。

次のラウンドは、リーズVSニューカッスル、チェルシーVSノッティンガム・フォレスト、エヴァートンVSマンチェスター・シティ、レスターVSリヴァプール。アップセットがあるとすれば、スタンフォード・ブリッジかキングパワーか。まさか、グディソン・パークで…!?


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