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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Liverpool】プレミアリーグ開幕戦はドロー、カイセド争奪戦はチェルシーが勝利!

昨季プレミアリーグで5位のリヴァプールと、12位に沈んだチェルシー。巻き返しを期すシーズンの開幕戦で激突することになった両者は、いずれも中盤が未完成です。モイセス・カイセドとロメオ・ラヴィアは、チェルシーに加わるのでしょうか。争奪戦の決着がつく前に、まずはスタンフォード・ブリッジで勝負です。

さっそく、ホームのチェルシーからスターティングメンバーを確認しましょう。GKロベルト・サンチェス、3バックはディサシ、チアゴ・シウヴァ、コルウィル。WBにリース・ジェームズとチルウェル、センターにエンソ・フェルナンデス、コナー・ギャラガー、チュクエメカ。前線にスターリングとニコラス・ジャクソンが入る3-5-2です。

対するリヴァプールは、コーディー・ガクポを中盤に下げた4-3-3でしょうか。アリソン、アーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン、ショボスライ、マック・アリスター、ガクポ、FWサラー、ジョッタ、ルイス・ディアス。開始2分、マック・アリスターがクロスを上げてジョッタが頭で合わせますが、ボールは左に逸れていきました。

6分にショボスライが右からドリブルで突破を図ったシーンは、ジョッタにまかせず自分で打ったほうがよかったでしょう。20番のフィニッシュは中途半端で、ポストの右に外れました。スターリングが縦に出したラストパスが、ボックス右のエンソ・フェルナンデスに通ったのは11分。決定的なシーンでしたが、コナテがコースを読んでブロックしています。

直後、左から上がったガクポがラインの裏に入り込み、中央で空いていたサラーにグラウンダー。ボックスの手前から放った右足のコントロールショットは、クロスバーにヒットしました。16分にスターリングとのパス交換でリース・ジェームズが上がり、ニアにきわどいボールをフィード。先着したニコラス・ジャクソンは枠に打てず、アリソンが体に当てました

レッズの先制ゴールは18分。マック・アリスターが右のサラーにロングフィードを入れると、エースの超絶スルーパスがゴール前に走り込んだルイス・ディアスに通ります。スライディングで合わせた左足のフィニッシュに、ロベルトサンチェスはノーチャンスでした。0-1となり、チェルシーは攻める姿勢を鮮明にしています。

24分に左サイドでコルウィルが粘り、中央のニコラス・ジャクソンへ。2人をかわして放った左足の一撃は、コースをカバーしたファン・ダイクの足に当たって右に切れていきました。アーノルドのスルーパスで、GKと1対1になったサラーがネットを揺らしたのは30分。コルウィルと並んでいたエースは肩が出ていたと見做され、開幕戦ゴールを取り消されました。

チェルシーの同点ゴールは、37分のCKからの二次攻撃。エンソ・フェルナンデスのクロスのクリアをチルウェルがヘッドで中央に送ると、ノーマークだったディサシが倒れ込みながらプッシュしました。39分に中央からラインの裏に抜けたチルウェルのゴールは、VARがオフサイドを指摘しています。

前半は1-1。レッズの守備は、ニコラス・ジャクソンとスターリングの動きに後手にまわるシーンが目立ち、リース・ジェームズやエンソ・フェルナンデスからパスが出ると一気にピンチになります。後半開始からしばらくは、レッズが優勢。49分のファン・ダイクのミドルは、クロスバーすれすれでした。

53分にCKを手に当てたニコラス・ジャクソンのノーファールのジャッジは、メディアの話題になるのではないでしょうか。スターリング、エンソ・フェルナンデス、チルウェルと左につながった55分のチャンスは、WBの強烈なシュートをアリソンが落ち着いてセーブしました。

66分、ガクポとジョッタが下がり、カーティス・ジョーンズとダルウィン・ヌニェス。71分、コルウィルの縦パスで左からスプリントしたニコラス・ジャクソンは、アリソンと1対1に持ち込むも、うまくコースを塞がれてしまいました。76分にマロ・ギュストに後を譲ったリース・ジェームズは、右足の状態が気になります。

クロップ監督は77分にサラーとルイス・ディアスを諦め、ベン・ドークとエリオットを投入。ポチェッティーノ監督の2回めは、81分にスターリングとチュクエメカに代わってマートセンとムドリクです。88分、ロベルト・サンチェスのミスパスを拾ったマック・アリスターがダルウィン・ヌニェスに預けると、ストライカーはトラップミスで決定機を失いました。

93分のダルウィン・ヌニェスのミドルは、惜しくも右のポストの外。直後のブルーズのカウンターは、ニコラス・ジャクソンのパスを受けてアリソンと向き合ったムドリクが打てませんでした。1-1のまま、タイムアップ。より悔しいのは、アリソンとの1対1という決定機を何度もつぶしたチェルシーのほうでしょう。

レッズの収穫は、ショボスライとマック・アリスターが機能したこと。気になったのは、攻撃時の奪われ方が悪く再三カウンターを喰らったことです。一方、ニコラス・ジャクソンが楽しみなブルーズは、CFの層の薄さが懸念されます。スターリング、チュクエメカ、コナー・ギャラガーはシュートゼロ。右サイドを封じられたら、打開策はなかったのではないでしょうか。

つい先ほど、「スカイスポーツ」が「チェルシーが1億1500万ポンドでカイセドにオファーし、ブライトンと合意」と報じています。ピッチの外では、チェルシーが再逆転でゴールにたどり着いたようです。プレミアリーグとトランスファーマーケットで1分1敗のリヴァプールは、ロメオ・ラヴィア争奪戦で一矢報いることができるでしょうか。続報を待ちましょう。


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