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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Chelsea×Luton】スターリングが2ゴール1アシスト!サイドを攻略したチェルシーが3発快勝!

プレミアリーグ初参戦のルートンは、年間の補強予算が5000万ポンドしかなく、3回のマーケットにおける投資が10億ポンドに届きそうなチェルシーの対極にあるクラブです。本拠地ケニルワース・ロードは1万356人収容の小さなスタジアム。現在行っている拡張工事が終わると、ボーンマスのバイタリティを上回り、プレミアリーグで19番めのキャパシティとなります。

クラブの規模も戦力レベルも歴然とした差がある2つのチームが、スタンフォード・ブリッジで激突します。リヴァプールにドローの後、ウェストハムに完敗という不穏なスタートを切ったブルーズは、昇格クラブにホームで負けるわけにはいきません。ポチェッティーノ監督が選んだ11人は、現在のベストメンバーです。

GKロベルト・サンチェス、3バックはディサシ、チアゴ・シウヴァ、コルウィル。WBにマロ・グストとチルウェル、中盤センターにコナー・ギャラガーとカイセド。前線はエンソ・フェルナンデスとスターリングの前にニコラス・ジャクソンという並びです。

チェルシーでのプレミアリーグ経験が2シーズン以上となるのは、85試合のチアゴ・シウヴァと60試合のチルウェルのみ。寄せ集めの域から脱却したいチームは、今季プレミアリーグ初勝利を飾ることができるでしょうか。立ち上がりからニコラス・ジャクソンとスターリングが積極的にシュートを放ち、攻勢のホームチームが最初の決定機を創ったのは7分でした。

右からのFKを中央に入れたのはチルウェル。中央の競り合いから右にいたチアゴ・シウヴァがヘッドで折り返すと、ベルのクリアがスターリングの足元に落ちました。渾身のボレーが決まったかと思いきや、GKカミンスキが正面でキャッチ。強く蹴れば決まると信じていたであろう7番は、頭を抱えています。

8分に自陣でバランスを崩したカイセドがタヒス・チョンに奪われ、右から持ち込まれたシーンはフィニッシュが枠にいかず。コルウィルの縦パスでニコラス・ジャクソンが左から上がった15分のチャンスは、中央でグラウンダーを受けたチルウェルの落としを叩いたエンソ・フェルナンデスの一撃がバーを越えていきました。

チェルシーの先制は17分、マロ・グストのパスを右サイドでもらったスターリングが、右から強引にドリブル突破。ジャイルズとロス・バークリーの間に割って入ると、ベルとナカンバがコースを切る前に左足でファーに流し込みました。開幕からアグレッシブな仕掛けを続けていたスピードスターは、この試合も思い切りのいいプレイが目立っています

1-0としてから、ルートンの反撃を受ける時間が増えたホームチームは、ビルドアップ時にコナー・ギャラガー、カイセド、エンソ・フェルナンデスが全員下がってくるため、前線を動かすボールを入れづらくなっています。31分、CKのクリアに反応したマロ・グストのボレーはミスキック。41分にゴールライン際でコルウィルを抜いたカボレのシュートは、ブロックされました。

直後、CKをニアで合わせたロス・バークリーのヘッドはバーを越えていきます。ハーフタイムは1-0。シュートを打てなくなったブルーズは、後半開始から間もない50分の決定機を活かせませんでした。敵陣左サイドで奪ったチルウェルが、ニコラス・ジャクソンとのワンツーで中央へ。右脇でフリーだったスターリングへのラストパスは、ベルにコースを塞がれてしまいました。

51分のショートコーナーで、クロスのクリアにコナー・ギャラガーが競り勝ち、ラインぎりぎりにいたニコラス・ジャクソンが左足を振り抜くと、ニアに飛んだカミンスキがセーブ。直後のCKを叩いたディサシのヘッドも、GKの守備範囲です。

ハーフライン際で奪った55分のショートカウンターは、ニコラス・ジャクソンのパスで右から上がったスターリングのラストパスがファーのエンソ・フェルナンデスに届きます。左足のラストタッチはニアポストにヒット。66分にエンソ・フェルナンデスが前線に浮き球を入れると、最終ラインの前で収めたニコラス・ジャクソンが右のスターリングにラストパスを通しました。

まっすぐ抜ければ、おそらくGKと1対1。しかし右に持った7番は最初のタッチが大きくなり、窮屈な体勢でクロスに打ったシュートは外に流れていきます。その2分後、勝負を決する追加点。カイセドのパスをボックス右脇でもらったマロ・グストがダイレクトで折り返すと、中央でマークを外していたスターリングが右足でタッチしました。

2ゴールをゲットしたスターリングは、75分のダメ押しゴールではアシストを記録しています。エンソ・フェルナンデスが右サイドに出した絶妙な浮き球を追いかけ、ダイレクトでグラウンダー。ゴール前で触ったニコラス・ジャクソンは、プレミアリーグ初ゴールです。

オンターゲットを1本しか許さなかったブルーズが3-0で快勝。2ゴール1アシストのスターリング、前線でボールを巧みにさばいたニコラス・ジャクソン、決定的なフィードを連発したエンソ・フェルナンデスに目が留まった一戦でした。何度も中央に入ってチャンスを創ったチルウェルと、きれいなグラウンダーを決めたマロ・グストも手応えを感じたのではないでしょうか。

決定的なシュートを打たせなかった最終ラインは、まずまずのパフォーマンス。カイセドは、持ち味を発揮できるようになるまで、もう少し時間が必要でしょう。与しやすい相手ではあったものの、主力が結果を出した一戦は、チームの自信につながるのではないでしょうか。

次節はノッティンガム・フォレスト。アウォニイとブレナン・ジョンソンが絡む速攻はやっかいですが、今日のようにシンプルにゴールに向かうアタックを忘れなけれな、充分勝てる相手です。この試合もまた、調子を上げてきたニコラス・ジャクソンのムーブと、カイセド、コナー・ギャラガー、エンソ・フェルナンデスのパスワークに注目したいと思います。


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