2023.09.03 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Brighton×Newcastle】見応えあるプレスとビルドアップ…戦術がはまったブライトンが3発快勝!
開幕から3戦で9ゴールと攻撃陣が好調のブライトンと、1勝2敗とはいえマン・シティとリヴァプールを苦しめたニューカッスル。プレミアリーグ4節の注目カードは、ブルーノ・ギマランイスの絶妙な縦パスでいきなりイサクが抜け出すというスリリングなシーンで幕を開けました。
必死に戻ったファン・ヘッケがシュートコースを切って事なきを得ると、獰猛なプレスを仕掛けるアウェイチームは3分にも決定機を創ります。自陣ゴールライン際からのエストゥピニャンのクリアが、アルミロンに当たってボックス右脇のトナーリへ。高速の折り返しに合わせたイサクのボレーは、右に切れていきました。
5分のソリー・マーチのミドルをきっかけに、ブライトンはいつもの自分たちを取り戻しました。最初の勝負でトリッピアーに奪われた三笘薫は、9分の自陣からのドリブルではトナーリとセットでかわしています。11分のCKをルイス・ダンクが頭で落とすと、エストゥピニャンは右足で打つしかなく、明らかにミスキックでした。
14分、ボックス左にきれいな縦パスを入れたのはビリー・ギルモア。中央から流れたエヴァン・ファーガソンのダイレクトショットはポープの正面です。ビルドアップのクオリティは、ブライトンが上。ルイス・ダンクとファン・ヘッケをイサクひとりで見ているため、フリーになったCBから良質な楔のボールが出ています。
16分と19分に三笘が思い切りよく打ったミドルは、いずれもトリッピアーがブロック。スコアが動いたのは27分、右サイドに飛び出したポープが三笘に詰められ、クリアをエストゥピニャンにカットされてしまいました。トリッピアーを抜いたSBが外でフリーだった三笘を走らせると、角度のないところからの左足シュートはポープが足でブロックしました。
浮いたボールをトナーリがクリアできず、走り込んだビリー・ギルモアが強烈なダイレクトショット。名手ポープがファンブルしたのは、目の前で足を上げたシェアが空振りしたからでしょう。詰めたエヴァン・ファーガソンがネットに突き刺して1-0。28分にカットインしたアンソニー・ゴードンからパスを受けたジョエリントンは、フィニッシュを左に外しました。
ブライトンの次なる決定機は、直後の29分。ハーフラインからエヴァン・ファーガソンがドリブルで上がり、4対3のカウンターとなりました。中央に入った三笘がパスをもらってジョアン・ペドロに預けると、ニューフェイスのシュートはバーを越えていきました。
ニューカッスルのビルドアップ時に、最終ラインを自由にさせているホームチームは、アルミロンやトナーリへのパスコースを徹底して切っています。最初の3分で2本のフィニッシュを記録したマグパイズは、シュート4本&オンターゲットゼロという苦しいスタッツで前半を終えています。
後半に入っても、ブライトンの2列めは緩やかで厳しいプレスを継続。DFに持たせて、ジョエリントン、ブルーノ・ギマランイス、トナーリへのパスコースにポジションを取っています。エストゥピニャンと三笘が立て続けにインターセプトした51分の守備こそが、デ・ゼルビ監督が求めているプレイだったはずです。
54分にボックスの中央でトリッピアーから奪ったジョアン・ペドロは、コースを見出せず奪い返されてしまいます。エディ・ハウ監督が58分という早い時間にジョエリントン、トナーリ、アルミロンを下げたのは、運動量を増やしてブライトンの包囲網を崩したかったからでしょう。
カラム・ウィルソンが中央に入ってイサクはサイドへ。反撃に出たかったアウェイチームは、エリオット・アンダーソンとロングスタッフが機能する前に、激痛の2点めを決められてしまいました。65分、ビリー・ギルモアの縦パスをもらったエヴァン・ファーガソンはフリー。誰も詰めてこないと見た18歳のストライカーは、鋭いミドルを右隅に突き刺しました。
さらに70分、ビリー・ギルモアから三笘につながり、中央に向かった日本代表は短いパスをエヴァン・ファーガソンへ。周囲が見えている28番が中に斬り込んで左足を振り抜くと、シェアの足に当たったボールがポープの逆を突いて右隅に飛び込みました。エヴァン・ファーガソンはプレミアリーグで初のハットトリック。三笘薫は今季3アシストでランキングTOPです。
77分に入ったダフードはカイセドの役割をビリー・ギルモアから引き継ぎ、ランプティは2列めの右でサイドの突破を図っています。カラム・ウィルソンが一矢を報いたのは92分。ロングスタッフの浮き球でボックス右に入ったストライカーは、ファン・ヘッケをあっさりかわして左隅に蹴り込みました。
三笘薫の最後の見せ場は97分。右サイドでインターセプトしたランプティがボックス右からグラウンダーを入れると、ファーから詰めたドリブラーは触ればゴールでしたが、前に入ったトリッピアーがコースを変えて打たせませんでした。3-1、ブライトン快勝。プレスもビルドアップも前線のパスワークも、デ・ゼルビ戦術が上手でした。
ビリー・ギルモアとパスカル・グロスは、アタッキングサードへのパスが19本。ジョエリントン、トナーリ、ブルーノ・ギマランイスは7本。攻撃における中盤の貢献度の差が、勝負を分けた感があります。ブライトンはリーグ最多の12ゴール。ニューカッスルは3連敗ですが、3失点のうち2つはGKのファンブルとディフレクション。慌てて戦い方を見直す必要はありません。
インターナショナルブレイクが終わると、両者ともに欧州でのバトルが始まります。ニューカッスルのCLはACミラン、パリ・サンジェルマン、ドルトムント。ブライトンのELはアヤックス、マルセイユ、AEKアテネと、揃って最難関のグループに入ってしまいましたが、サポーターはむしろ盛り上がっているのではないでしょうか。
南端のクラブも最北のクラブも、国内と欧州の両立で失敗しなければ、今季プレミアリーグも上位進出が期待できるのではないかと思います。次節のブライトンは、敵地でマンチェスター・ユナイテッド。ニューカッスルは、セント・ジェームズ・パークに戻って無敗キープのブレントフォード。どちらも楽しみなゲームです。
必死に戻ったファン・ヘッケがシュートコースを切って事なきを得ると、獰猛なプレスを仕掛けるアウェイチームは3分にも決定機を創ります。自陣ゴールライン際からのエストゥピニャンのクリアが、アルミロンに当たってボックス右脇のトナーリへ。高速の折り返しに合わせたイサクのボレーは、右に切れていきました。
5分のソリー・マーチのミドルをきっかけに、ブライトンはいつもの自分たちを取り戻しました。最初の勝負でトリッピアーに奪われた三笘薫は、9分の自陣からのドリブルではトナーリとセットでかわしています。11分のCKをルイス・ダンクが頭で落とすと、エストゥピニャンは右足で打つしかなく、明らかにミスキックでした。
14分、ボックス左にきれいな縦パスを入れたのはビリー・ギルモア。中央から流れたエヴァン・ファーガソンのダイレクトショットはポープの正面です。ビルドアップのクオリティは、ブライトンが上。ルイス・ダンクとファン・ヘッケをイサクひとりで見ているため、フリーになったCBから良質な楔のボールが出ています。
16分と19分に三笘が思い切りよく打ったミドルは、いずれもトリッピアーがブロック。スコアが動いたのは27分、右サイドに飛び出したポープが三笘に詰められ、クリアをエストゥピニャンにカットされてしまいました。トリッピアーを抜いたSBが外でフリーだった三笘を走らせると、角度のないところからの左足シュートはポープが足でブロックしました。
浮いたボールをトナーリがクリアできず、走り込んだビリー・ギルモアが強烈なダイレクトショット。名手ポープがファンブルしたのは、目の前で足を上げたシェアが空振りしたからでしょう。詰めたエヴァン・ファーガソンがネットに突き刺して1-0。28分にカットインしたアンソニー・ゴードンからパスを受けたジョエリントンは、フィニッシュを左に外しました。
ブライトンの次なる決定機は、直後の29分。ハーフラインからエヴァン・ファーガソンがドリブルで上がり、4対3のカウンターとなりました。中央に入った三笘がパスをもらってジョアン・ペドロに預けると、ニューフェイスのシュートはバーを越えていきました。
ニューカッスルのビルドアップ時に、最終ラインを自由にさせているホームチームは、アルミロンやトナーリへのパスコースを徹底して切っています。最初の3分で2本のフィニッシュを記録したマグパイズは、シュート4本&オンターゲットゼロという苦しいスタッツで前半を終えています。
後半に入っても、ブライトンの2列めは緩やかで厳しいプレスを継続。DFに持たせて、ジョエリントン、ブルーノ・ギマランイス、トナーリへのパスコースにポジションを取っています。エストゥピニャンと三笘が立て続けにインターセプトした51分の守備こそが、デ・ゼルビ監督が求めているプレイだったはずです。
54分にボックスの中央でトリッピアーから奪ったジョアン・ペドロは、コースを見出せず奪い返されてしまいます。エディ・ハウ監督が58分という早い時間にジョエリントン、トナーリ、アルミロンを下げたのは、運動量を増やしてブライトンの包囲網を崩したかったからでしょう。
カラム・ウィルソンが中央に入ってイサクはサイドへ。反撃に出たかったアウェイチームは、エリオット・アンダーソンとロングスタッフが機能する前に、激痛の2点めを決められてしまいました。65分、ビリー・ギルモアの縦パスをもらったエヴァン・ファーガソンはフリー。誰も詰めてこないと見た18歳のストライカーは、鋭いミドルを右隅に突き刺しました。
さらに70分、ビリー・ギルモアから三笘につながり、中央に向かった日本代表は短いパスをエヴァン・ファーガソンへ。周囲が見えている28番が中に斬り込んで左足を振り抜くと、シェアの足に当たったボールがポープの逆を突いて右隅に飛び込みました。エヴァン・ファーガソンはプレミアリーグで初のハットトリック。三笘薫は今季3アシストでランキングTOPです。
77分に入ったダフードはカイセドの役割をビリー・ギルモアから引き継ぎ、ランプティは2列めの右でサイドの突破を図っています。カラム・ウィルソンが一矢を報いたのは92分。ロングスタッフの浮き球でボックス右に入ったストライカーは、ファン・ヘッケをあっさりかわして左隅に蹴り込みました。
三笘薫の最後の見せ場は97分。右サイドでインターセプトしたランプティがボックス右からグラウンダーを入れると、ファーから詰めたドリブラーは触ればゴールでしたが、前に入ったトリッピアーがコースを変えて打たせませんでした。3-1、ブライトン快勝。プレスもビルドアップも前線のパスワークも、デ・ゼルビ戦術が上手でした。
ビリー・ギルモアとパスカル・グロスは、アタッキングサードへのパスが19本。ジョエリントン、トナーリ、ブルーノ・ギマランイスは7本。攻撃における中盤の貢献度の差が、勝負を分けた感があります。ブライトンはリーグ最多の12ゴール。ニューカッスルは3連敗ですが、3失点のうち2つはGKのファンブルとディフレクション。慌てて戦い方を見直す必要はありません。
インターナショナルブレイクが終わると、両者ともに欧州でのバトルが始まります。ニューカッスルのCLはACミラン、パリ・サンジェルマン、ドルトムント。ブライトンのELはアヤックス、マルセイユ、AEKアテネと、揃って最難関のグループに入ってしまいましたが、サポーターはむしろ盛り上がっているのではないでしょうか。
南端のクラブも最北のクラブも、国内と欧州の両立で失敗しなければ、今季プレミアリーグも上位進出が期待できるのではないかと思います。次節のブライトンは、敵地でマンチェスター・ユナイテッド。ニューカッスルは、セント・ジェームズ・パークに戻って無敗キープのブレントフォード。どちらも楽しみなゲームです。
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