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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×West Ham】ダルウィン・ヌニェスがまたも決勝ゴール!レッズは4戦連続で3発快勝!

アンフィールドで開催されたプレミアリーグ6節のウェストハム戦は3-1快勝。5勝1分となったリヴァプールは、トッテナムをかわして2位に浮上しました。ヨーロッパリーグのLASKリンツ戦を入れると、公式戦6連勝。4戦連続で3ゴールと攻撃陣が絶好調です。

3-0のアストン・ヴィラ戦以外は、すべて逆転勝ちだったチームは、ハマーズ戦も同じ展開になりそうでした。マイケル・アントニオがドリブルで左に流れたのは6分。フォローしたエドソン・アルバレスがルーカス・パケタに落とし、中央に浮き球が入ると、ソーチェクはどフリーでした。ヘディングシュートがゴールラインに落ち、決まったかと思った瞬間、右手で掻き出したのはアリソン・ベッカーです。

今季プレミアリーグのセーブ率81.8%は、スティールとヴィカーリオに次ぐ3位。不安定な最終ラインのミスを帳消しにする絶対的守護神の存在は、レッズの好調要因のひとつです。先制ゴールは16分。自陣でキープしたダルウィン・ヌニェスが、左サイドのルイス・ディアスを走らせたカウンターがきっかけとなりました。

ゴールに向かってスプリントしたストライカーは、カットインした7番のパスをスパイクの裏で触り、右から入ってきたサラーにつなげました。かわされそうになったナイフ・アゲールがたまらず足を出し、サラーは転倒。VARを介さずともPKです。自らスポットに立ったエースは、今季プレミアリーグ3発めをゴール右に思い切り蹴り込みました。

20分のロバートソンのCKは、ファン・ダイクの足元に一直線。右足のボレーは浮いてしまい、リードを広げられません。25分にウォード=プラウズの右からのFKをニアで触ったソーチェクも、うまくコントロールできず。カーティス・ジョーンズ、マック・アリスター、ショボスライの連携が向上したレッズは、余裕をもってゲームを進めています。

開幕当初は、マック・アリスターのアンカー起用に批判がありましたが、ショボスライのカバーリングによって10番の自由度が高まり、前線にいいボールを出せるようになっています。37分のショボスライのFKは、壁にヒット。追加点を決められれば、完全なるレッズペースだったのですが、42分にゴールをゲットしたのはハマーズでした。

ハーフライン付近でCKのクリアを収めたルーカス・パケタが、ソーチェクとのパス交換の後、前線のボーウェンにロングフィード。落としを受けたマイケル・アントニオが右のツォウファルに展開すると、素晴らしいクロスがゴール前に入りました。ファン・ダイクの前に飛び込んだボーウェンのダイビングヘッドが左隅へ。絶好調の守護神はノーチャンスでした。

45分にショボスライのクロスを右足で押し込んだカーティス・ジョーンズは、すかさずラインズマンのフラッグを見て、天を仰いでいます。前半は1-1。後半開始早々の48分、左から抜け出したルイス・ディアスのグラウンダーは、GKアレオラが足でクリアしました。押しているのは、やはりリヴァプール。最初の決定機は53分でした。

ショボスライの縦パスがエメルソンを背負ったサラーに入ると、ダイレクトパスが中央のダルウィン・ヌニェスへ。オフサイドかと思いきや、ナイフ・アゲールが残っており、枠に収めれば決まりです。しかし右足のダイレクトショットは、右のポストの外。前半終了間際にもフリーのシュートを決められなかったストライカーは、60分にようやくヒーローになりました。

9番が動き出す気配を見逃さなかったマック・アリスターが、ラインの裏に絶妙な浮き球をフィード。イージーなチャンスでミスが目立つウルグアイ代表FWは、後方からのボールをボレーで左隅というアクロバットをあっさりやってのけました。2-1となった65分にルイス・ディアスが見せたラインとの駆け引きは、彼の真骨頂です。

右にいたズマに気づかれないよう、じりじりと離れた後、一気に裏にスプリント。狙いを汲んでGKの前にパスを出したサラーも、凄いのひとことです。アレオラをかわして枠に流し込んでも、VARに飛び出しが早いと咎められたかもしれませんが、ため息が漏れるコンビネーションでした。

70分のサラーのミドルは、GKが正面でキャッチ。77分まで最初のカードを引っ張ったクロップ監督は、カーティス・ジョーンズを下げてフラーフェンベルフを投入しました。81分にはダルウィン・ヌニェスとマック・アリスターのMVPコンビを下げ、ジョッタとガクポ。途中出場の選手が結果を出したのは85分でした。

左からのCKにファン・ダイクが競り勝ち、ヘッドで左に折り返すと、フリーで待っていたジョッタがプッシュ。ハマーズの敗因のひとつは、前線と中盤の距離が空きすぎ、足元へのパスに終始したことでしょう。88分にマック・アリスターと代わった遠藤航は、早くフィットしてくれというオーダーに応えなければなりません。

最後までゲームを支配したレッズは、安心して観ていられました。ショボスライはパス成功率93%、クロス2本とロングフィード5本を決めて攻守に貢献。時折中央に入ってプレイしていたジョー・ゴメスは、デュエル9戦8勝でハマーズの左サイドを封じました。失点シーンではボーウェンに出し抜かれたファン・ダイクも、空中戦12勝1敗という驚異のスタッツを残しています。

次節はスパーズ。クロップ監督は、今日のメンバーをそのまま持っていくのではないでしょうか。ダルウィン・ヌニェスが調子を上げ、マック・アリスターがフィットし始めたチームは、敵地でも速攻が脅威となりそうです。ショボスライVSイヴ・ビスマ、ジェームズ・マディソンVSマック・アリスター…2位と4位のシックスポインターは、予測不能です。


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