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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Luton】前線の6人がトータル1ゴールで7勝…マン・ユナイテッドの奇妙なスタッツ!

公式戦トータルで9勝9敗、プレミアリーグは7勝5敗で6位に上がったものの、チャンピオンズリーグは1勝3敗で崖っぷち。ロマン・アブラモヴィッチなら、指揮官の解任を考えそうな戦績ですが、冷静に見ればTOP4と5ポイント差で、CLも2位通過の可能性を残しています。

オーナー交代は実現せず、サンチョ問題とアントニーのスキャンダル、カゼミーロの不調とオナナのミス連発、減らない負傷者リストなどなど、開幕から問題山積だったマンチェスター・ユナイテッドですが、現在の立ち位置は絶望と表現するほど悪い場所ではありません。直近のプレミアリーグは4勝1敗で、ここだけ切り取れば何とリーグ1位です。

とはいえ、テン・ハフのチームがツッコミどころ満載なのも、また事実。最大の悩みは、プレミアリーグにおける得点力不足です。ラシュフォード、ホイルンド、ガルナチョ、マルシアル、アントニー、サンチョは延べ58試合出場で、全員足しても1ゴール!ルートンのカールトン・モリスやバーンリーのフォスターは、ひとりで3ゴールをゲットしているのに(涙)。

ホイルンドは、チャンピオンズリーグにいくと4戦5発と別人格。欧州ではワールドクラスなのに、プレミアリーグでからきしという選手がときどきいますが、キミもその部族ですか?ラシュフォードとブルーノ・フェルナンデスのシュート36本は、ハーランドとサラーに次ぐ3位。178本は、アーセナルを4つ上回っているのですが、あちらは26発でわれわれは半分の13発…!

なぜだ。なぜ、決まらない?

12試合で13ゴール&16失点なのに、7勝は奇跡的です。12節のルートン戦は、今季プレミアリーグで4回めの1-0でした。8位以下にはすべて1点差で7勝、8位以上には歯が立たず2点差以上の完敗、例外は0-1で負けたクリスタル・パレス戦のみ。1-0のゲームの決勝ゴールはブルーノかDFで、土曜日はリンデロフでした。

この試合を詳細に伝えようとすると、フットボールのアタッカーたちの外し方コレクションが出来上がります。10分に右から上がったラシュフォードがクロスを入れると、ド正面に走り込んだホイルンドが太腿に当てたボレーは、GKカミンスキの肩にヒット。22分にマグワイアのロングフィードを左で受けたガルナチョは、カットインからの右足シュートをGKの頭上に外しました。

23分、ブルーノが左からファーに上げたクロスは、フリーだったラシュフォードがトラップミス。マグワイアが左からオーバーラップした28分のチャンスは、競り合いからのこぼれ球がゴール左のホイルンドに入りますが、振り向きざまの一撃は体を寄せていたオショがブロックしています。

30分の左からのCKでファーにいたラシュフォードは、シュートだったのか味方に合わせようとしたのか。フリーのボレーはオショが足に当ててCKに逃れました。カミンスキのキックをカットして始まった40分のショートカウンターは、ホイルンドのラストパスを受けたガルナチョがダイレクトで打てず、GKをかわそうとしたところでカボレに奪われてしまいました。

0-0で後半に入った49分、ブルーノのFKを頭で合わせたホイルンドはフリーでしたが、左にアウト。唯一のゴールは59分、CKからの二次攻撃でした。クリアを拾ったメイソン・マウントが右のラシュフォードにつなぐと、高速グラウンダーはカットされ、こぼれ球がリンデロフの足元へ。ど真ん中に蹴り込めばOKだったこのチャンスは、不振のアタッカーでも決められたはずです。

68分にガルナチョと代わったアントニーは、30分以上ピッチにいながらパス5本、守備機会もデュエルもゼロ。限りなく透明に近い存在で、唯一の仕事はカットインから左でフリーのラシュフォードにつないだ70分のチャンスメイクでした。このシーンについて10番に聞きたいのは、「ニアが空いていたのに、何で正面に打っちゃったの?」というピュアな問いです。

かくして1-0。何とか勝てたのはよかったのですが、38分に左膝を押さえて交代となったエリクセンと、ハムストリングを痛めて75分に座り込んだホイルンドが心配です。収穫を挙げるとすれば、エリクセンと代わったメイソン・マウントに今まで以上の積極性が感じられたことと、素晴らしいセービングで4つめのクリーンシートを記録したオナナです。

以前はミスが話題になったカメルーン代表GKは落ち着きを取り戻しており、セーブ率76.7%はアリソン、ヴィカーリオに次ぐ3位です。1月に復帰予定のリサンドロ・マルティネスが、1年めのクオリティを体現してくれるようになれば、TOP4を争えるのではないかと期待…いや、そのためには前線のゴール量産が必要です。こればかりは、決めてくれと祈るしかありません。

最後に、ひとつだけ苦言を呈したいと思います。勝っている試合で追加タイムが残り3分というタイミングで、指揮官が3枚めのイエローで次戦はスタンドはまずいでしょう。PKを取られたなら気持ちはわかりますが、スローインのジャッジが覆るわけがありません。ご本人が「教訓」といっていたので、これ以上はいいませんが。エヴァートン戦はぜひ、細かい策が不要な完勝を!


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“【MAN.UTD×Luton】前線の6人がトータル1ゴールで7勝…マン・ユナイテッドの奇妙なスタッツ!” への1件のコメント

  1. のこ より:

    身体をはってくれてますしCLでは決めてますのでプレッシャーに思うほどではないものの、ホイルンドのプレミア初ゴールはそろそろみたいですねぇ。。

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