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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Chelsea】マクトミネイが2発!敵陣で奪いまくったマン・ユナイテッドが激戦を制す!

4位アストン・ヴィラに5ポイント差のマンチェスター・ユナイテッドと、10ポイント差のチェルシー。テン・ハフのチームは10月以降のプレミアリーグで5勝2敗、ポチェッティーノは4勝2分2敗と調子は上向いているものの、オールド・トラフォードの直接対決で敗れると、上位の背中は見えなくなりそうです。

選手たちとの確執を報じられたマン・ユナイテッドの指揮官は、ラシュフォードとマルシアルをベンチに置いています。GKオナナ、DFダロト、マグワイア、リンデロフ、ルーク・ショー。中盤センターはマクトミネイとアムラバト、2列めはアントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ。最前線は、未だプレミアリーグでノーゴールのホイルンドです。

対するチェルシーは、コナー・ギャラガーがサスペンデッド。4-2-3-1のトップ下はコール・パルマーのようです。ロベルト・サンチェス、ディサシ、チアゴ・シウヴァ、コルウィル、ククレジャ、カイセド、エンソ・フェルナンデス、スターリング、コール・パルマー、ムドリク、ニコラス・ジャクソン。どうやらククレジャは右サイドで、コルウィルが左にまわっています。

開始3分、チアゴ・シウヴァのパスを敵陣でカットしたダロトが、右にまわって中央にフィード。ボックスの手前にいたブルーノ・フェルナンデスのダイレクトショットは、ロベルト・サンチェスの頭上を越えていきます。4分にルーク・ショーのスルーパスでボックス左に出たホイルンドは、左足の鋭いシュートを守護神にセーブされました。

さらに6分、ロベルト・サンチェスのパスをカットしたショートカウンター。ホイルンドが右に出したボールを足元に収めたアントニーは、縦が空いていたのに自分で打とうとして中にタッチしました。判断ミスかと思いきや、エンソ・フェルナンデスが足を踏んでジャッジはPK。しかし左を狙ったブルーノが止められ、こぼれ球に反応したガルナチョは打ち上げてしまいました。

12分には、アムラバトが自陣で出した横パスをコール・パルマーが奪取。ニコラス・ジャクソンのパスを左でもらったムドリクはタッチがひとつ余計で、左足のシュートをニアに外しました。直後、ブルーノの浮き球でククレジャの裏に抜けたガルナチョは、ニアに打ったシュートをセーブされ、ムドリクが仕掛けたカウンターは、ブルーノがラストパスをカットしています。

両者ともに自陣でのミスが多く、直線的な速攻の応酬が続いています。コール・パルマーのトラップミスをアムラバトが突いたのは15分。中央で待っていたアントニーのミドルは、GKの正面です。18分にドリブルで上がったコール・パルマーがエンソ・フェルナンデスに預けると、左足の三ドルはオナナがキャッチしました。

ダロトのクロスをブルーノが頭で折り返した18分のチャンスは、ゴールの左にいたホイルンドとアントニーが打ち切れず。CKの二次攻撃を止められた後、ニコラス・ジャクソンの自陣でのパスミスをアムラバトが拾いました。左にいたブルーノが、打つと見せかけてガルナチョに縦パス。ボックス左に出たウインガーのグラウンダーが先制ゴールの決め手でした。

フリーだったマグワイアのダイレクトショットをククレジャがブロックすると、こぼれ球をマクトミネイが左足で叩き込んで1-0。マンチェスター・ユナイテッドは、20分になる前に11本のシュートを放っています。25分にボックス右で切り返しを入れたスターリングは、リンデロフの足にかかって倒れたようにも見えましたが、シミュレーションとジャッジされたようです。

28分、ダロトの高速クロスがファーのガルナチョに通ると、ゴール前を横切ったボールにホイルンドは触れず。31分にGKのミスキックをアントニーがさらうと、マクトミネイのミドルはチアゴ・シウヴァが体に当てています。1分後、左にいたブルーノのクロスを中央で叩いたマクトミネイのヘッドはロベルト・サンチェスがセーブ。こぼれ球をプッシュした2発めはGKの正面です。

この直後、スターリングがドリブルで裏に抜けたカウンターは、ラストパスに走り込んだニコラス・ジャクソンのワンタッチをオナナがストップ。36分、ニコラス・ジャクソンが縦に出したボールで中央に絞ったムドリクは、右足のフィニッシュを左に外してしまいました。43分のブルーノのFKは、壁に当たってCK。チェルシーの同点ゴールは45分でした。

チアゴ・シウヴァの縦パスを受けたムドリクが、右からボックスに入ろうとしたコール・パルマーにパス。ドリブルで左にもったレフティはリンデロフをかわし、オナナが触れないコースに転がしました。グローブの先を抜けたボールは、右のサイドネットへ。前半だけでシュート数18対8の撃ち合いは、1-1で後半に入っています。

ハーフタイムに、テン・ハフ監督はリンデロフをレギロン、ポチェッティーノ監督はククレジャをリース・ジェームズ。49分の右からのCKは、ニアのリース・ジェームズへ。SBがコースを変えたボールがファーのニコラス・ジャクソンに届きますが、至近距離からのヘッドはクロスバーを越えてしまいました。

54分、ダロトのクロスをボックス左で受けたガルナチョは、バイシクルがうまくミートせず。直後に左からカットインして放ったコントロールショットも、右のポストの外を抜けていきます。ガルナチョがブルーノに預け、中のアントニーにつながったのは61分。左足アウトの一撃は、チアゴ・シウヴァがブロックしました。

ルーク・ショーのボレーを手に当てたコルウィルは、腕を動かしていなかったためセーフというジャッジのようです。64分のCKを叩いたマクトミネイのヘッドは、ロベルト・サンチェスの守備範囲。カウンター狙いのチェルシーは、何度も縦1本をカットされています。左のガルナチョがファーに浮かしたのは70分。ヘッドで決めたのは、またもマクトミネイです。

2-1となった2分後、ロベルト・サンチェスのミスキックをボックス手前のアントニーがカット。右に転がしたボールに走り込んだマクトミネイはフリーでしたが、シュートを左に逸らしてしまいました。オナナのキックをリース・ジェームズが頭で触り、後ろに逸れたボールをガルナチョがさらったのは74分。GKの前に出た19歳のフィニッシュは、必死に戻ったSBが止めました。

80分の波状攻撃で、ブルーノが左のレギロンに展開。速いグラウンダーに足を出したガルナチョは、ファーポストすれすれを抜けたボールを見て悔しがっています。84分、ホイルンドに代わってラシュフォード。89分にクロスのクリアを叩いたリース・ジェームズのボレーは、クロスバーを越えていきました。

マグワイアが自陣で奪い返された90分のピンチは、リース・ジェームズの浮き球をゴールの左脇で受けたアルマンド・ブロヤのヘッドがポストにヒット。ムドリクと代わったストライカーは、シュート1本でタイムアップを迎えました。2-1で勝ったマンチェスター・ユナイテッドは、シュート28本。前線からのプレスをさぼらず、敵陣で奪いまくったアグレッシブな勝利でした。

まずはシュート7本、オンターゲット5本で2発のマクトミネイを称えたいと思います。左サイドで獰猛に仕掛け、シュート8本とチャンスクリエイト3回のガルナチョも、10番の居場所を奪うのではないかと思わせるパフォーマンスでした。速攻を何度も止めたアムラバトは、入団以来最高の出来だったのではないでしょうか。

チェルシーの敗因は、ビルドアップでのミスが多すぎたことでしょう。アントニーがPKをもらったシーンも先制ゴールも、自陣でのロストがきっかけでした。ガルナチョ、ブルーノ、レギロンに制圧された右サイドは機能せず、カウンターをケアされると攻め手を失うチームの敗戦は必然といっても大げさではないでしょう。

ガルナチョが去ってからは右からも攻められるようになり、シュート4本。コナー・ギャラガ―やエンクンクを起用できれば押し返せたのか。大量の負傷者を抱えるチーム同士の総力戦は、攻めの手駒が多いチームに分があったようです。激戦を制したマン・ユナイテッドは、4位マン・シティと3ポイント差。ブルーズは8位ブライトンと6差という苦しいポジションです。


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