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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Chelsea×Sheff.UTD】絶好調のレフティと2センターが躍動!2発完勝のチェルシーは10位に浮上!

マンチェスター・シティとの4-4の激闘で底力を感じさせた後、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッド、エヴァートンに敗れて1勝3敗。プレミアリーグ12位に沈むチェルシーは、シェフィールド・ユナイテッド、ウルヴス、クリスタル・パレス、ルートンの下位4連戦で巻き返しを図りたいところです。

最下位との一戦はスタンフォード・ブリッジ。ポチェッティーノ監督は、エンソ・フェルナンデスをベンチに置いてコナー・ギャラガ―をセンターに配しています。GKペトロヴィッチ、DFディサシ、チアゴ・シウヴァ、バディアシル、コルウィル。2センターはカイセド&ギャラガーで、2列めにコール・パルマー、スターリング、ムドリク、ワントップはニコラス・ジャクソンです。

キックオフから主導権を握るチェルシー。コナー・ギャラガ―とカイセドがテンポよくパスをまわし、前線を動かしています。2分のCKのこぼれ球を叩いたカイセドのミドルは、DFにヒット。シェフィールド・ユナイテッドの最初のチャンスは12分でした。マカティが中央から持ち込み、左のアーチャーにラストパス。右足のシュートは、チアゴ・シウヴァがカットしました。

15分に敵陣で奪ったコナー・ギャラガーが、中央を突破して放ったミドルはGKフォデリンガムの正面。左サイドのムドリクとコルウィルは、連携から縦に攻めるシーンがありますが、ディサシのサイドはスターリングのスピードを活かせていません。ボックス左手前から中に持ったアーチャーが、右足を振り抜いたのは24分。ボールはクロスバーすれすれを抜けていきました。

26分に左サイドで勝負したムドリクは、ボーグルを抜き去ってゴールライン際を進み、ニアにラストパス。アフメドジッチにクリアされてしまったものの、持ち味を発揮したシーンといえるでしょう。スターリングがようやく縦に突破を図ったのは35分。長いタッチのドリブルは、マックス・ロウがスライディングでカットしています。

39分、センターサークルでインターセプトしたカイセドが、すかさず縦パスをフィード。ニコラス・ジャクソンが先に触ればおそらくゴールでしたが、出足がよかったフォデリンガムが大きくクリアしました。43分、左からカットインしたのはニコラス・ジャクソン。右足で巻いたシュートは、ファーポストの外を抜けていきました。

前半のチェルシーのポゼッションは79%で、パス成功本数は384対61。これに対してシュート数5対3、オンターゲット1対0は、もの足りない数字といわざるをえません。後半開始早々の47分、ドリブルでブルックスを抜いて右サイドに出たカイセドは、高速クロスをクリアされました。コール・パルマーが右サイドに入り、スターリングは中央で自在にポジションを変えています

51分、スターリングが中央をスプリント。右サイドでもらったコール・パルマーが中央にまわり込んで放ったミドルは、DFに当たってフォデリンガムが懐に収めました。ようやくゴールが生まれたのは54分。コナー・ギャラガーが中央のコール・パルマーに預け、右にまわったスターリングにパスが通ると、ワンタッチでブルックスを抜いて出したグラウンダーは完璧でした。

中に走り込んだコール・パルマーは、7番が蹴る瞬間にニアに進路を変え、アフメドジッチの前に入って左足でプッシュ。マン・シティではプレミアリーグのゴールがなかったレフティは、チェルシーに入団以来、リーグ戦だけで6ゴールをゲットしています。2点めが決まったのは61分。仕掛け人は、またもコール・パルマーです。

ボックス右手前で受けた20番が、中央のスターリングに速いパスをフィード。浮いたトラップをコナー・ギャラガーが触り、スターリングと競ったアフメドジッチが頭でクリアすると、フォデリンガムはキャッチできず脇にこぼしてしまいます。右から詰めたコール・パルマーが先着し、ファーにきれいなラストパス。無人のゴールにプッシュしたのはニコラス・ジャクソンでした。

この日のシェフィールド・ユナイテッドに、2点のギャップを埋める力はなさそうです。68分、チアゴ・シウヴァのロングフィードが左のスターリングへ。トラップが長くなり、1対1からフォデリンガムに当ててしまいましたが、ベテランCBの視野の広さと判断スピードにため息が漏れる決定機でした。

69分にムドリクが下がり、エンソ・フェルナンデス。74分にスターリングの後を継いだのはアルマンド・ブロヤです。ムドリクは、積極的に仕掛けてはいたのですが…。ドリブルでは相手の読みを外せるものの、ラストパスやシュートのベストタイミングを逃すシーンが多いのが現状の課題でしょう。

84分、コナー・ギャラガーのスルーパスで右サイドのコール・パルマーがフリー。右足のグラウンダーがアルマンド・ブロヤの足元に届き、3点めかと思いきや、右足インサイドに当てたボールは右に大きく逸れていきました。肩を落とす22歳のストライカーは、こういうチャンスを活かせなければ、出番を増やせません。

87分に右からカットインしたコール・パルマーが、自ら倒されて得たFKを右隅に蹴ると、フォデリンガムが左に飛んでセーブ。詰めたニコラス・ジャクソンのシュートもGKが体に当ててCKです。90分の3対2のカウンターは、ドリブルで左から上がったアルマンド・ブロヤの判断が遅れ、フィニッシュをDFにぶつけてしまいました。

静かだったスタンフォード・ブリッジからチャントが聞こえてきたのは、残り時間が2分を切ってからです。チェルシーが2-0完勝で、TOP10に復帰。この試合をひとことで表現するなら、「コール・パルマーのゲーム」でしょう。アルマンド・ブロヤのタッチミスが大きなニュースにならずにすんだのは、20番の1ゴール1アシストがあったからです。

後半から流動性を高めたスターリングも、安定のクオリティ。先制のアシストは、いかにも彼らしいプレイでした。コナー・ギャラガ―とカイセドのコンビも、盛大な拍手で称えたいパフォーマンス。87本のパスを通したコナー・ギャラガーは、成功率99%とインターセプト5回が光っています。97本のカイセドは、ファイナルサードに16本を通し、前線を活性化させてくれました。

次節のウルヴス戦の前に、スタンフォード・ブリッジにニューカッスルを迎えるカラバオカップ準々決勝が控えています。敵地で戦った13節は4-1の完敗でしたが、ポープ、シェア、イサク、ジョエリントン、エリオット・アンダーソン、マット・ターゲット、ハーヴィー・バーンズ、トナーリが全員いない今なら、勝てるのではないでしょうか。

絶不調だったチェルシーとエヴァートンが決勝に進出したら盛り上がりそう…と、妄想してしまいます。まずは火曜日に勝ち切り、抽選でポートヴェイルとミドルズブラの勝者を引けば、一気に目標に近づきます。ようやくエンクンクがベンチに戻ってきました。デビュー戦は、ミッドウィークの国内カップになるのではないかと楽しみにしております。


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