激痛のアーノルド離脱、代役は…?クロップ監督の戦い方をカラバオカップ準決勝でチェック!
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今季のアーノルドの離脱は、公式戦27試合18ゴール9アシストのサラーと同等のダメージです。わかりやすいスタッツを、いくつか挙げてみましょう。プレミアリーグにおけるリヴァプールのチャンスクリエイトは、1位アーノルドが49回、サラー47回、ショボスライは35回。前に送るパスの本数は、アーノルドが130本、サラー94本、ショボスライ64本と、こちらも同じ並びです。
絶対的エースはアフリカネーションズカップ出場で、最大7試合をロスト。ショボスライは太腿を痛めて10日ほど休むと伝えられており、さらにアーノルドです。攻撃を活性化するTOP3を失ったリヴァプールは、彼らがいない間にカラバオカップ準決勝のフラムとのホーム&アウェイと、敵地バイタリティに乗り込むプレミアリーグのボーンマス戦を乗り切らなければなりません。
よりによってアーノルド…!ボールタッチ数1628回もチーム1位、18本のスルーパスはルーカス・パケタに次ぐリーグ2位。守備が弱点といわれがちなSBは、実はボール奪取131回もチームでNo.1です。「アーノルドのリプレイスはどうすればいいのか?」というテーマを掲げた「アスレティック」のジェームズ・ピアース記者は、アイデアがないのに書き始めてしまったようです。
「サラーがアフリカネーションズカップで去った直後に、アレクサンダー=アーノルドを失ったのは、ごまかしようがない。彼らは2023-24シーズンのリーグで96のチャンスを作り、大きな脅威となっていた」と語る記者は、「ペースとパワーで混乱をもたらすダルウィン・ヌニェスと、調子を上げてきたルイス・ディアスに期待」という微妙なオチでPCを畳んでしまいました。
アンフィールドのカラバオカップ準決勝ファーストレグは、右SBに新鋭ブラッドリー、左はジョー・ゴメスでアンカーにマック・アリスター。好調のカーティス・ジョーンズは期待できますが、フラーフェンベルフにショボスライの代役は荷が重いようです。序盤から押していたリヴァプールは、19分に右サイドのスローインから失点を喫してしまいました。
競り合いからクリアを奪われたのは、病み上がりのファン・ダイク。ボックス右を突破したアンドレアス・ペレイラが中に折り返すと、ブラッドリーがウィリアンに抜かれてしまい、右ポスト際を抜く一撃にケレハーは触れませんでした。前半は0-1、シュート数は7対4、しかしオンターゲットは3対1。エリオット、ジョッタ、ルイス・ディアスは、3人合わせてシュート2本です。
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レッズが追いついたのは68分。右サイドのガクポのプレスからブラッドリーが奪い、ジョッタにつなぐと、中央にまわり込んだ20番は体を張って前のダルウィン・ヌニェスに楔を入れました。落としを受けたカーティス・ジョーンズが左足を振り抜くと、アダラビオヨに当たったボールがレノの頭上を越えてネットへ。逆転ゴールは3分後、仕掛け人はまたもジョッタです。
カーティス・ジョーンズのパスを左サイドで受けた20番が、ボックス左で待っていたダルウィン・ヌニェスに縦パスをフィード。折り返しをニアでもらったガクポの左足ボレーはパーフェクトでした。立て続けの2発のアシストは、いずれも「ペースとパワーで混乱をもたらすダルウィン・ヌニェス」です。
クロップ監督のベンチにいる主力は、アリソンとクアンサーのみ。88分にブラッドリーのクロスをニアで合わせたダルウィン・ヌニェスのボレーが決まれば、文句なしでしたが、足に当てたレノをほめるべきでしょう。プレミアリーグで首位に立つ勝負強いチームは最後まで攻め立て、2-1でフィニッシュ。国内での無敗記録を17に伸ばしました。
ダルウィン・ヌニェスが入ってからはルイス・ディアスが下がり目になるシーンが多く、ガクポとジョッタは目まぐるしくポジションを変えていました。アーノルドの代役がいなければ、ストライカーの連携でスペースを創り、チャンスを増やすのが最適なのでしょう。ブラッドリーは、よくがんばりました。クレイヴン・コテージをドローで終えればファイナル進出です。
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