イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Tottenham×Brentford】ウドジェ&ヴェルナーが躍動…8分で3発のスパーズが4位浮上!

前半は0-1。ウドジェのパスをカットした15分のカウンターは見事でした。右にいたイヴァン・トニーを独走させるスルーパスを出したのはノアゴーア。エースのシュートをヴィカーリオがセーブすると、こぼれ球に詰めたモペイがスライディングでプッシュしました。

プレミアリーグ22節、トッテナムVSブレントフォード。11節まで4勝4分3敗と好調だったトーマス・フランクのチームは、アイェルの負傷離脱をきっかけに守備のバランスが崩れ、直近のプレミアリーグで2勝7敗と苦しんでいます。対するスパーズは、12月以降の8試合で19発と攻撃陣が絶好調。この日の前半も押し続け、ヴェルナーとリシャルリソンが鋭いシュートを放っています。

ポステコグルー監督の最大の功績は、昨季までくすぶっていた選手と新戦力を早期にフィットさせたことでしょう。ホイビュルクとベンタンクールを主軸としていた中盤センターを、パペ・マタル・サールとイヴ・ビスマにリニューアル。守備に難があったペドロ・ポロとエメルソン・ロイヤルにも持ち味を活かせる役割を与え、機能させています。

最も変貌を遂げたのは、昨季プレミアリーグで27試合1ゴールと絶不調だったリシャルリソンです。左ウイングにまわすなど、起用法を工夫しながら復活を促した指揮官の期待に応え、12月のニューカッスル戦から6試合6ゴール。自らのコンセプトを浸透させ、誰が出ても一定のレベルをキープできるようになったチームは、ビハインドを背負っても自信を失わずに戦えています。

ハーフタイムを0-1で迎えたポステコグルー監督は、この日も大胆な交代策に打って出ました。2センターのオリヴァー・スキップとベンタンクールを下げ、ホイビュルクとブレナン・ジョンソン。リシャルリソンの後ろにブレナン・ジョンソン、クルゼフスキ、ジェームズ・マディソン、ヴェルナーを配する超攻撃的布陣です。

ここからは、「恍惚の8分」の流れを紹介しましょう。48分に左からドリブルで上がったのはウドジェ。ヴェルナーに預け、ボックス左でリターンをもらったSBは、最初のシュートをピノックに当てた後、こぼれ球を拾って打った2発めを決めました。逆転ゴールは1分後、左からスプリントしたヴェルナーがファーに通したグラウンダーはパーフェクトでした。

ブレナン・ジョンソンがスライディングで押し込んだ瞬間、ゴールを決めたかのように両手を挙げたヴェルナーは、イメージ通りの結末を見てテンションが上がったのでしょう。3点めは56分。中央から上がったウドジェが前にいたジェームズ・マディソンにパスを出すと、シュートがピノックに当たり、足元に転がってきたボールをリシャルリソンが蹴り込みました。

64分のカウンターで右サイドをモペイに突破され、フリーのイヴァン・トニーにボールが渡ったピンチは、左から追いついたファン・デ・フェンをかわしたストライカーが左に外して失点回避。67分にウドジェのバックパスがイヴァン・トニーの足元に入り、GKとの1対1から左隅に決められますが、その後のオンターゲットは93分にバプティストが浮かした右足ボレーだけでした。

3-2で競り勝ったスパーズは、アストン・ヴィラを総得点で上回って4位に浮上。2ゴールに絡んだウドジェは、不用意なパスで2失点の元凶となっており、最終ラインで体を張ったファン・デ・フェンもラインコントロールに課題を残しました。TOP7では最多の33失点を喫した守備を改善できれば、選手層が厚くなったスパーズはCL出場権を奪還できるでしょう。

ソン・フンミンとイヴ・ビスマが代表チームから解放され、ロ・チェルソとパペ・マタル・サールが復帰すれば、前線とセンターは盤石。1月に加わったドラグシンも楽しみです。ハリー・ケインが去り、ソン・フンミンもしばし不在のチームが、プレミアリーグで8試合連続複数ゴールの攻撃的なフットボールを展開するとは…!ポステコグルーのさらなる強化に注目です。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す