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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Burnley】勝ち越しのきっかけは遠藤航のパスカット!首位リヴァプール、3発快勝!

エミレーツでアーセナルに敗れたリヴァプールが、アンフィールドに戻って必勝の一戦に臨んでいます。プレミアリーグ24節の相手は、19位バーンリー。ボクシングデーのターフ・ムーアは、ダルウィン・ヌニェスとジョッタが決めたアウェイチームの完勝でした。

中盤の真ん中に、遠藤航が戻ってきています。GKケレハー、DFアーノルド、クアンサー、ファン・ダイク、ロバートソン、MF遠藤航、マック・アリスター、カーティス・ジョーンズ、FWジョッタ、ダルウィン・ヌニェス、ルイス・ディアス。5分過ぎまでは、左サイドを執拗に攻めるバーンリーのペースで、レッズのビルドアップはプレスでパスコースを切られています。

ボックス左に出たアムドゥニがファン・ダイクを抜き去ったのは10分。飛び出したケレハーがコースを狭め、左足のシュートをセーブしました。13分のアーノルドのミドルは、クロスバー越え。16分に右で粘ったダルウィン・ヌニェスがクロスを上げ、クリアに反応したロバートソンが頭で落とすと、カーティス・ジョーンズのボレーはGKの頭上を抜けていきました。

27分、ボックス右脇からのFKはアーノルド。ゴール前に入れたボールは味方に届きません。29分にジョッタの縦パスでラインの裏に出たダルウィン・ヌニェスは、読んでいたGKトラフォードに先着されています。レッズの先制は31分。アーノルドが右から蹴ったCKにトラフォードがかぶってしまい、後ろにいたジョッタが頭で押し込みました

38分、アーノルドの斜めのボールで、右から上がったダルウィン・ヌニェスはオフサイドか。グラウンダーに走り込んだルイス・ディアスのワンタッチは、守護神が体を張って止めています。左サイドで再三チャンスを創っていたオドベールは、41分のミドルが右にアウト。44分に遠藤航のパスをボックス左で受けたルイス・ディアスは、振り向きざまの一撃がGKの正面です。

バーンリーの同点ゴールも、右からのCKでした。オシェイのヘッドが右隅に突き刺さったのは45分。ハーフタイムにイーブンは予想外です。前半のポゼッションは69%対31%、シュート数は9対6、オンターゲットは4対3。中盤の運動量と流動性が足りなかったリヴァプールは、アーノルドに代わってエリオットがピッチに入っています。

右SBはカーティス・ジョーンズ。DFとして、プレミアリーグ史上最多の58アシストを記録したアーノルドに何があったのでしょうか。52分のゴールは、ジョッタが中央に流したボールを奪われた後、遠藤航がアムドゥニのパスをカットしたのがきっかけでした。右に流れたボールを追ったエリオットはフリー。ニアに出たラストパスを頭でプッシュしたのはルイス・ディアスです。

最後方に下がっていた遠藤がパス交換で前に上がり、左に展開したのは62分。ロバートソンのクロスのクリアを左足で合わせたジョッタは、うまくコントロールできません。ロングフィードに対応したクアンサーのヘッドを、ダトロ・フォファナがさらって縦に抜けたのは64分。飛び出したケレハーが体を張って止めると、フォローしたオドベールのキックは左に逸れていきました。

さらに67分、左にいたアムドゥニが後ろからのパスをダイレクトで縦に送り、裏を取ったダトロ・フォファナがGKと1対1。右隅を狙ったフィニッシュは、ファーポストぎりぎりを抜けていきました。レッズの決定機は70分。左からカットインしたルイス・ディアスは、ボックス左にまわったジョッタにラストパス。右足のコントロールショットは、Gkが弾いてCKです。

75分、ボックス左脇のFKはロバートソン。ジャストミートだったファン・ダイクのヘディングは、GKの正面にいってしまいました。78分のエリオットの強引なシュートは、ベルゲが足に当ててCK。ロバートソンのキックのクリアがジョッタに渡り、シュートがブロックされると、拾ったエリオットの浮き球をヘッドで決めたのはダルウィン・ヌニェスでした。

82分、ルイス・ディアスに代わってコーディー・ガクポ。8分の追加タイムのトピックスは、遠藤航のロングフィードでGKと1対1になったダルウィン・ヌニェスがGKにぶつけてチャンスを逃したことと、19歳のクラークと18歳のマコーネルが数分の経験値を積んだことです。3-1で快勝したリヴァプールが、プレミアリーグの首位の座をキープしました。

ホームチームのトピックスを順を追って並べてみましょう。押された序盤、アーノルドのアシストとジョッタのヘッダー、モヤモヤ感が残ったハーフタイム。後半に入ると、遠藤航の素晴らしいパスカットからの勝ち越しゴール、エリオットの2つのラストパスでフロントスリーが全員ゴール、ダルウィン・ヌニェスのビッグチャンスミスで遠藤は幻のアシスト…。

最終ラインまで下がり、ボールを左右に散らしていた遠藤は、パス成功60本とチャンスクリエイト2回、タックル成功もロングボールも2本。クロップ監督の信頼感を高められたのではないでしょうか。前半のレッズはサイドを崩し切れず、セットピースからの1発で終わりましたが、後半はボックスの左右に入り込むシーンが増え、着実にゴールを重ねました。

アーセナルには封じられたものの、後半戦の5試合は4勝1敗で16ゴール。サラーの復帰は10日後のルートン戦か、チェルシーとのカラバオカップ決勝か。3月のアンフィールドでペップに勝てば、プレミアリーグのトロフィーの輪郭が見えてきます。ラストイヤーを宣言したクロップは、最高の結末でマージーサイドを去ることができるのでしょうか。ああ、やっぱりせつない…。


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“【Liverpool×Burnley】勝ち越しのきっかけは遠藤航のパスカット!首位リヴァプール、3発快勝!” への1件のコメント

  1. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    前半はボールを前に供給できず前節に似たモヤモヤ感がありましたが、エリオットがヘンダーソンのように広範囲で効いてました。ロバートソンの攻撃参加に蓋をするディアスの持ちすぎと、クアンサーのビルドアップ能力は課題ですね。
    後半の遠藤は攻守で良かったと思いますが、幻アシストのシーンは撃ちごろのパスを出した遠藤のミスですね。ヌニェスにはもっと難しくしないと笑

    ほぼトラウマのシティの背中に、近年最強ガナーズの足音。首位争いに巻き込まれてしまいましたが、1ポイント差が埋まらない悪夢を今度こそ終わらせましょう…!

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