2024.02.13 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Crystal Palace×Chelsea】ドロー寸前、90分から2発!中盤が躍動したチェルシーの今後に期待!
ロマン・アブラモヴィッチのラストシーズンは21勝11分6敗で、マン・シティ&リヴァプールの2強に次ぐ3位。76ゴールを決めたトゥヘルのチームのゴールランキングを見ると、メイソン・マウントが11ゴール、ルカクとカイ・ハヴェルツが8ゴール、ジョルジーニョとプリシッチが6ゴールとなっています。
トッド・ベイリーがオーナーとなった昨シーズンのプレミアリーグは、11勝11分16敗と大苦戦。ゴール数は38と半減してしまいました。メイソン・マウントは絶不調で、ルカクはイタリアに去り、トップスコアラーのカイ・ハヴェルツは7ゴール。量産を期待されたスターリングは6ゴールに留まり、トゥヘルとともに戦うはずだったオーバメヤンは1ゴールしか残せませんでした。
プレミアリーグが大好きだったロシアの大富豪の後を継いだアメリカの実業家は、あまりにもハードランディングだったといわざるをえません。2年めの夏も大規模なスクラップ&ビルドを敢行し、カイ・ハヴェルツとメイソン・マウントを放出。ジョアン・フェリックスを返したため、2022-23シーズンに3ゴール以上の選手で残ったのは、コナー・ギャラガ―のみとなりました。
コール・パルマー、ニコラス・ジャクソン、エンクンクらを加えた今季は、既に前年の38発に並んでいます。しかし守備は悪化しており、残り15試合を9失点でも昨季をオーバーしてしまいます。フォファナ、トレヴォ・チャロバー、リース・ジェームズ、チルウェルといったプレミアリーグ経験者のリタイアは、不振の理由にはなっても新戦力の空回りの説明にはなりません。
直近のプレミアリーグは、リヴァプールに4-1、ウルヴスに2-4と大量失点の連敗。24節のクリスタル・パレス戦で敗れれば、ヨーロッパリーグ出場権獲得の可能性がある6位のマンチェスター・ユナイテッドに10ポイント差となってしまいます。アウェイとはいえ、プレミアリーグで12試合連続失点中のチームに、エゼとオリーズの飛車角落ちで負けるわけにはいかないでしょう。
セルハースト・パークの最初の45分は、厳しい展開でした。押していたチェルシーは打てる形を作れず、30分までシュートゼロ。失点は自らのミスによるものでした。左から上がったマテタのクロスをチアゴ・シウヴァがクリア。レルマがジャンピングボレーを空振りして、エンソ・フェルナンデスが回収。ここからセーフティにつなげば、何でもないシーンだったはずです。
右にいたノニ・マドゥエケがパスを受け、すぐに出さずにキープしたため、後ろでもらおうとしていたカイセドは外にポジションを移します。11番の強引なパスにタイリック・ミッチェルが足を出し、レルマが奪取。右足のミドルはペトロヴィッチのグローブの先を抜け、ゴール右に突き刺さりました。
前半のシュート数は6対1、オンターゲットは3対0。このまま終わるわけにはいかないポチェッティーノ監督は、ハーフタイムにノニ・マドゥエケを下げ、エンクンクを投入しました。カイセドの美しいパスが右サイドのマロ・グストに通ったのは47分。チェルシーの攻撃陣は、理想的な形でクロスを待っていました。
ニアに走り込んだのはニコラス・ジャクソン、ファーに動いたのはエンクンク。彼らの背後にできたスペースに、コナー・ギャラガーが入ってきました。完璧なクロスがトップ下に届き、右足のボレーが決まって1-1。指揮官の信頼が厚く、12試合をキャプテンとしてプレイしていたコナー・ギャラガーは、意外なことに今季プレミアリーグ初ゴールです。
初めてのオンターゲットで追いついたチェルシーは、ホームチームの反撃を受ける時間が続き、逆転ゴールが決まる気配はありません。68分にカイセドのクロスのクリアをファーでトラップしたチルウェルは、左足のシュートがクロスバーの上。1分後、コナー・ギャラガーのアーリークロスを頭で合わせたニコラス・ジャクソンは、左に外しています。
個の力で強引に崩すしかないように見えたチェルシーが、ドロー寸前から蘇ったのは90分。自陣でエンソ・フェルナンデスが奪い、ディサシからカイセドにつながったカウンターでした。センターサークルに持ち込んだスターリングが、右から上がったコール・パルマーにスルーパス。カットインから打つかと思いきや、あらかじめ決めていたようなパスを中央に転がしました。
ダイレクトで叩いたのは、またもコナー・ギャラガー!ようやくリードしたアウェイチームは、残り2分を切っていた追加タイムを守って終わらそうとせず、3点めをゲットします。放り込みをカットして、コール・パーマーに縦パスを送ったのはカイセド。2対2となり、ドリブルで中央に進んだ20番は、ウォートンの足元を抜く絶妙なラストパスを左に通しました。
切り返しでムニョスをスリップさせたエンソ・フェルナンデスは、キックフェイントでディーン・ヘンダーソンの動きを見極め、ニアを抜いて1-3。サポーターに向かって8番のシャツを掲げた後、ピッチを指差して「僕はチェルシーにいる」とアピールし、退団希望の噂を打ち消す姿が印象的でした。
次節は敵地でマン・シティ。不安定な守備の改善は時間がかかりそうですが、これまでなかなか決まらなかったクロスからの同点ゴールに、光明を見出したような気がしています。昨季王者を相手にスタンフォード・ブリッジで見せた4-4の激戦を再現していただければと期待しています。カイセド、コナー・ギャラガー、コール・パルマー、エンソ・フェルナンデス…素晴らしい!
トッド・ベイリーがオーナーとなった昨シーズンのプレミアリーグは、11勝11分16敗と大苦戦。ゴール数は38と半減してしまいました。メイソン・マウントは絶不調で、ルカクはイタリアに去り、トップスコアラーのカイ・ハヴェルツは7ゴール。量産を期待されたスターリングは6ゴールに留まり、トゥヘルとともに戦うはずだったオーバメヤンは1ゴールしか残せませんでした。
プレミアリーグが大好きだったロシアの大富豪の後を継いだアメリカの実業家は、あまりにもハードランディングだったといわざるをえません。2年めの夏も大規模なスクラップ&ビルドを敢行し、カイ・ハヴェルツとメイソン・マウントを放出。ジョアン・フェリックスを返したため、2022-23シーズンに3ゴール以上の選手で残ったのは、コナー・ギャラガ―のみとなりました。
コール・パルマー、ニコラス・ジャクソン、エンクンクらを加えた今季は、既に前年の38発に並んでいます。しかし守備は悪化しており、残り15試合を9失点でも昨季をオーバーしてしまいます。フォファナ、トレヴォ・チャロバー、リース・ジェームズ、チルウェルといったプレミアリーグ経験者のリタイアは、不振の理由にはなっても新戦力の空回りの説明にはなりません。
直近のプレミアリーグは、リヴァプールに4-1、ウルヴスに2-4と大量失点の連敗。24節のクリスタル・パレス戦で敗れれば、ヨーロッパリーグ出場権獲得の可能性がある6位のマンチェスター・ユナイテッドに10ポイント差となってしまいます。アウェイとはいえ、プレミアリーグで12試合連続失点中のチームに、エゼとオリーズの飛車角落ちで負けるわけにはいかないでしょう。
セルハースト・パークの最初の45分は、厳しい展開でした。押していたチェルシーは打てる形を作れず、30分までシュートゼロ。失点は自らのミスによるものでした。左から上がったマテタのクロスをチアゴ・シウヴァがクリア。レルマがジャンピングボレーを空振りして、エンソ・フェルナンデスが回収。ここからセーフティにつなげば、何でもないシーンだったはずです。
右にいたノニ・マドゥエケがパスを受け、すぐに出さずにキープしたため、後ろでもらおうとしていたカイセドは外にポジションを移します。11番の強引なパスにタイリック・ミッチェルが足を出し、レルマが奪取。右足のミドルはペトロヴィッチのグローブの先を抜け、ゴール右に突き刺さりました。
前半のシュート数は6対1、オンターゲットは3対0。このまま終わるわけにはいかないポチェッティーノ監督は、ハーフタイムにノニ・マドゥエケを下げ、エンクンクを投入しました。カイセドの美しいパスが右サイドのマロ・グストに通ったのは47分。チェルシーの攻撃陣は、理想的な形でクロスを待っていました。
ニアに走り込んだのはニコラス・ジャクソン、ファーに動いたのはエンクンク。彼らの背後にできたスペースに、コナー・ギャラガーが入ってきました。完璧なクロスがトップ下に届き、右足のボレーが決まって1-1。指揮官の信頼が厚く、12試合をキャプテンとしてプレイしていたコナー・ギャラガーは、意外なことに今季プレミアリーグ初ゴールです。
初めてのオンターゲットで追いついたチェルシーは、ホームチームの反撃を受ける時間が続き、逆転ゴールが決まる気配はありません。68分にカイセドのクロスのクリアをファーでトラップしたチルウェルは、左足のシュートがクロスバーの上。1分後、コナー・ギャラガーのアーリークロスを頭で合わせたニコラス・ジャクソンは、左に外しています。
個の力で強引に崩すしかないように見えたチェルシーが、ドロー寸前から蘇ったのは90分。自陣でエンソ・フェルナンデスが奪い、ディサシからカイセドにつながったカウンターでした。センターサークルに持ち込んだスターリングが、右から上がったコール・パルマーにスルーパス。カットインから打つかと思いきや、あらかじめ決めていたようなパスを中央に転がしました。
ダイレクトで叩いたのは、またもコナー・ギャラガー!ようやくリードしたアウェイチームは、残り2分を切っていた追加タイムを守って終わらそうとせず、3点めをゲットします。放り込みをカットして、コール・パーマーに縦パスを送ったのはカイセド。2対2となり、ドリブルで中央に進んだ20番は、ウォートンの足元を抜く絶妙なラストパスを左に通しました。
切り返しでムニョスをスリップさせたエンソ・フェルナンデスは、キックフェイントでディーン・ヘンダーソンの動きを見極め、ニアを抜いて1-3。サポーターに向かって8番のシャツを掲げた後、ピッチを指差して「僕はチェルシーにいる」とアピールし、退団希望の噂を打ち消す姿が印象的でした。
次節は敵地でマン・シティ。不安定な守備の改善は時間がかかりそうですが、これまでなかなか決まらなかったクロスからの同点ゴールに、光明を見出したような気がしています。昨季王者を相手にスタンフォード・ブリッジで見せた4-4の激戦を再現していただければと期待しています。カイセド、コナー・ギャラガー、コール・パルマー、エンソ・フェルナンデス…素晴らしい!
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