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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Newcastle】ジョルジーニョの真髄に触れた45分。4発ゲットのアーセナルはリーグ6連勝!

ポルトとのCLラウンド16は、アウェイでのファーストレグを1-0で落としたものの、年明けからのプレミアリーグは21ゴールで5連勝。エミレーツに戻ってきたアーセナルは、気持ちを切り替えてニューカッスルに勝ち切りたいところです。アルテタ監督は、最前線にカイ・ハヴェルツを配し、アンカーにジョルジーニョを起用しています。

GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、キヴィオル。MFジョルジーニョ、デクラン・ライス、ウーデゴーア、FWサカ、カイ・ハヴェルツ、マルティネッリ。開始早々の2本めのCKをニアのベン・ホワイトが頭で後ろに送ると、クリアのカットから放ったサカの左足ミドルは、クロスバーを越えていきました。

ベン・ホワイトとデクラン・ライスが敵陣での奪取を繰り返した8分のアタックは、ウーデゴーアのパスを受けたデクラン・ライスがライン上にいたサカにラストパス。強引なシュートはDFに当たり、ロリス・カリウスがキャッチしています。2分後、ウーデゴーアがボックス右に出した絶妙なボールを追ったのはデクラン・ライス。右足のシュートは、GKの正面です。

18分、アーセナルの先制ゴールはまたもCK。右からのサカのキックをニアのガブリエウがヘッドで合わせると、ロリス・カリウスが弾いたボールをボトマンがクリアし切れず、ボールは一瞬ゴールラインを越えてしまったようです。1-0となってからも、圧倒的なアーセナルペース。ニューカッスルは、クロスをカットしてもことごとく奪い返され、自陣にこもり続けています。

ジョルジーニョ、カイ・ハヴェルツ、ベン・ホワイトと縦に通った22分、ラストパスのこぼれ球を拾ったマルティネッリの一撃はブロックされますが、サカのクロスをクリアされてからの二次攻撃が圧巻でした。ジョルジーニョの浮き球でラインの裏に出たマルティネッリが、ボックス右に流れて中央にグラウンダー。走り込んできたカイ・ハヴェルツが難なく枠に転がしました。

2-0となった直後、自陣左にいたシェアがウーデゴーアに奪われるも、中央へのボールにカイ・ハヴェルツが反応できず、何とか失点を回避。31分、ウーデゴーアとのパス交換でゴールラインまでえぐったサカの折り返しは、マルティネッリにぴったりでしたが、体を反って合わせた11番はヘッドを打ち上げてしまいました。

キレキレのジョルジーニョは、35分に左に浮き球をフィード。トリッピアーのクリアに先着したマルティネッリは、ダイレクトで叩いたシュートを右に外しています。マルティネッリのクロスのクリアを、サカが足元に収めたのは38分。2人をかわして打った右足のシュートは、ニアに反応したGKがセーブしました。ニューカッスルの前線は、何もできずに前半を終えそうです。

ハーフタイムはポゼッション64%対36%、シュート11対0、オンターゲット4対0、CKは6対0。ポルトでオンターゲットゼロに終わったチームは、ひとり入れ替えただけで欧州屈指の攻撃的なチームに生まれ変わった感があります。ジョルジーニョの真髄に触れた45分。デクラン・ライスとともに目まぐるしくポジションを変え、前線を動かす戦い方に偽SBは不要です。

後半開始2分、ラヤの美しいフィードを受けたサカが中央に持ち込み、マルティネッリに預けると、スルーパスでGKと1対1になったカイ・ハヴェルツのフィニッシュは右にアウト。ボールがポストの脇を抜けた瞬間、マルティネッリは自分が外したかのように崩れ落ちました。完璧な流れから決められなかったのが、よほど悔しかったのでしょう。

エディ・ハウに気合を注入されたのか、ニューカッスルは中盤で戦えるようになっており、62分にブルーノ・ギマランイスのロングフィードを左サイドで受けたイサクは、カットインからきわどいシュートを放っています。この直後、マルティネッリに代わってトロサール。65分の3点めは、センターサークルでインターセプトしたカイ・ハヴェルツが起点でした。

ウーデゴーアの縦パスを最前線のデクラン・ライスがカイ・ハヴェルツに落とすと、右にいたサカにボールが渡ります。縦に持った後、切り返しでリヴラメントを振り切った7番は、左隅に突き刺さる鋭いシュートでグーナーを歓喜させました。今季プレミアリーグで13発め、直近の5試合で何と7発!さらに69分、4点めは得意のCKからでした。

デクラン・ライスの2本めのキックを、頭で押し込んだのはキヴィオル。セットピースから18ゴールはリヴァプールの2倍、チェルシーの3倍となるリーグNo.1です。ニューカッスルに4-0は、13年前の26節で追いつかれた不吉なスコアですが、ジョーイ・バートンがいなければ大丈夫でしょう。アルテタ監督は、76分に3枚代えで主力を休ませています。

サカ、ウーデゴーア、カイ・ハヴェルツを下げ、エンケティア、スミス・ロウ、リース・ネルソン。80分にラヤのロングフィードをエンケティアが頭で落とすと、ボックスに入ったスミス・ロウのシュートはブロックされました。84分、左からオーバーラップしたダン・バーンがニアに浮かすと、ウィロックのヘッドが右隅に決まりました。

両足ともつったジョルジーニョは89分に下がり、エルネニーがピッチへ。20番のパス成功91本は、デクラン・ライスの2倍以上で、ウーデゴーアの3倍を超えています。マン・オブ・ザ・マッチは、1ゴール1アシストのカイ・ハヴェルツや右サイドを制したサカを選ぶのが素直なのかもしれませんが、ファイナルサードに12本を通したアンカーを推しても違和感はないでしょう。

93分、ネルソンが右からボックスに持ち込むと、グラウンダーのこぼれ球を拾ったスミス・ロウのシュートは、GKの背後に走ったダン・バーンがゴールライン際でクリア。10番が2年ぶりとなるゴールを決めてくれれば、エミレーツのテンションはさらに上がったはずです。4-1でアーセナルが快勝。プレミアリーグの連勝を6に伸ばしました。

ジョルジーニョ、カイ・ハヴェルツ、デクラン・ライス、キヴィオル…SDと監督の連携がいかに重要かを実感した一戦。3月になれば、ジンチェンコ、トーマス、冨安健洋が戻ってきます。シェフィールド・ユナイテッド戦までの中8日でリフレッシュし、ブレントフォードに勝って、ポルトとのセカンドレグでは今日のスペクタクルを再現してもらえればと期待しています。


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