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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Brentford×Chelsea】クロスを止められず敗戦寸前…ディサシの1発でチェルシーは何とかドロー!

25節のマンチェスター・シティ戦は1-1のドロー。カラバオカップ決勝では、プレミアリーグで首位のリヴァプールと互角に渡り合っています。アウェイとはいえ、ブレントフォードには勝つと思っていたのですが…。マウリシオ・ポチェッティーノ監督は、52歳のバースデーを勝利で飾れませんでした。

立ち上がりからポゼッションを取っていたチェルシーに対して、ブレントフオードはプレスに強弱をつけ、縦のパスコースを切りにいっています。8分にボックス右脇に入ったコール・パルマーは、中央のエンソ・フェルナンデスにラストパス。右足のダイレクトショットは、ルアスレウが冷静にクリアしました。

ショートコーナーから、左にいたエンソ・フェルナンデスがクロスを入れると、ディサシのバックヘッドは右にアウト。10分に左サイドのレギロンが逆サイドに浮かすと、外に流れたイヴァン・トニーにコルウィルとチルウェルは気づかず、ジャストミートのボレーがコルウィルの足に当たって命拾いしました。これ以降、チェルシーはファーに上がるクロスに苦しめられます。

24分に右から抜け出したイヴァン・トニーは、ニアに丁寧なグラウンダーをフィード。ディサシの前に走り込んだウィサは、ワンタッチをニアに外しました。チェルシーが決定機を創ったのは30分。コナー・ギャラガーのパスを中央で受けたエンソ・フェルナンデスが、縦に送ったスルーパスは完璧でした。

ニコラス・ジャクソンはフレッケンと1対1。左に持ち出してGKをかわし、左足で無人のゴールに流すと、ストライカーを追うのを諦めてまっすぐ戻ったヨルゲンセンがクリアしました。悔しそうに頭を垂れたニコラス・ジャクソンは、5分後にマロ・グストの絶品アーリークロスをヘッドで左隅に叩き込み、ビッグチャンスのキックミスをなかったことにしています。

41分にも、エンソ・フェルナンデスがラインの裏に出したスルーパスでニコラス・ジャクソンがフリーになりますが、左足のフィニッシュはフレッケンがキャッチ。前半を0-1で終えたチェルシーは、まずまずの出来だったと思います。ところが後半スタートからわずか4分、中央の緩いマークを突かれて同点に追いつかれてしまいました。

ボックスの右脇に縦のボールを浮かしたヤネルトも、ダイレクトでクロスを上げたイヴァン・トニーもアバウトで、決まるとは思わなかったでしょう。落下点にいたマロ・グストは、なぜレギロンに前に入られてしまったのか。シュートはカイセドに当たってゴール右に転がり、ペトロヴィッチの前に詰めたルアスレウが押し込みました。

追いつかれたチェルシーの守備陣は、動揺しています。52分のヤネルトの左足ミドルは、右のポストにヒット。ロングスローのクリアを叩いたオニエカのボレーは、GKの正面です。右から上がったオニエカがクロスを入れたのは60分。マロ・グストに競り勝ったイヴァン・トニーはトラップできず、混戦を活かせなかったホームチームは、逆襲を喰らってしまいました

右からスプリントしたのは、マロ・グスト。クロスへの対応が不安なSBは、攻撃は素晴らしく、レギロンを簡単に抜いて入れたグラウンダーは秀逸でした。中央は3対1だったのですが…。左足のフィニッシュを外したコール・パルマーは、スルーしてニコラス・ジャクソンに預けたほうがよかったのかもしれません。

ブレントフォードの逆転ゴールは69分。レギロンがファーに上げたクロスはクリアされるも、PKスポットにいたオニェカが右足で引っかけ、ボールは真上に浮きました。バイシクルで左隅に決めたのは、好調のウィサ。左右からクロスを簡単に上げさせたのが、チェルシーが勝てなかった理由のひとつでしょう。

77分にも、ルアスレウに対するチルウェルのチェックが甘く、フリーのクロスが中央へ。マロ・グストが目測を誤って相手をフリーにするのを見たのは3回めか、4回めか。レギロンのヘッドはポストを直撃し、勝負は決まりませんでした。同点ゴールは83分。左からのショートコーナーで、コール・パルマーのクロスがピンポイントでディサシの頭に合いました。

勝利をめざしたチェルシーの猛攻は実らず。スターリングをポストに使った89分のコール・パルマーの一撃は、フレッケンが右に来ると読んでいました。ポストに2回当てたブレントフォードにとっては、悔しい2-2ドロー。「中盤の選手たちが疲弊していたので、3バックを採用した」というチェルシーの指揮官は、WBの裏とボックスの両脇をケアする打ち手を講じるべきでした。

チェルシーの10勝のうち9勝はロンドン近郊で、8勝はボトム10とのゲームです。上位には善戦するも勝ち切れず、中堅相手に取りこぼし、11位に沈むチームが6位以内に浮上するのは難しいでしょう。聞きたくないチャントを背中に浴び続けた指揮官は、来季につながる成果を残すことができるでしょうか。FAカップ制覇、終盤の追い込み、アーセナル戦の勝利、スパーズにダブル…。


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