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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Nottingham Forest×MAN.CITY】大苦戦マン・シティ、3度の決定機ミスに救われて何とか勝利!

危なかったマンチェスター・シティ!ルートンと残留争いを続ける17位ノッティンガム・フォレストとの一戦は、何度も決定機を許す大苦戦でした。開始15秒、左サイドで2人を抜き去ったオラ・アイナを追ったのはロドリ。ゴールライン際からのクロスをカットできず、ファーのネコ・ウィリアムスはフリーでした。

落ち着いてニアに押し込まれれば、失点不可避のピンチ。しかし7番はボレーをミスしてしまい、グヴァルディオルがブロックしました。9分に中央でパスを受けたベルナルド・シウヴァが奪われ、ギブス=ホワイトからカウンターが始まるかと思いきや、奪い返したロドリからグリーリッシュ、デブライネとつながります。

右足のフィニッシュはネコ・ウィリアムスの足に当たり、右隅へ。素晴らしい反応で外に弾き出したGKセルスはガッツポーズです。14分のCKをカットされた後も、カウンターに至るコースをロドリが切り、フリアン・アルバレスが奪取。中に入っていたジェレミー・ドクのミドルは、右のポストの外を抜けていきました。

その1分後、ハドソン=オドイが右のネコ・ウィリアムスに展開して速攻スタート。右サイドをスプリントしたSBは、アーリークロスのタイミングをつかめず、ニアを狙った強烈なシュートをエデルソンにセーブされました。さらに28分、サイドチェンジを足元に収めたSBが後ろのギブス=ホワイトに預けると、ファーでクロスに競り勝ったクリス・ウッドのヘッドはバーの上です。

マン・シティの先制ゴールは32分。デブライネが左から蹴ったCKを、ニアに走り込んだグヴァルディオルがヘディングで押し込みました。0-1とされたノッティンガム・フォレストが決定機をつかんだのは38分。オラ・アイナがファーにクロスを入れ、モンティエルがダイレクトで折り返すと、ゴール前でフリーだったクリス・ウッドは枠に流し込むだけでした。

ところが今季プレミアリーグで12ゴールのストライカーは、痛恨のミスタッチ。左に切れていくボールを見て、天を仰いでいます。41分に左からカットインしたハドソン=オドイのミドルは、右にアウト。追加タイム2分、左からのCKをエデルソンが弾き切れず、ボールはゴール左にこぼれますが、ムリーリョが左足アウトでタッチしたボールはバーを越えていきました。

前半のポゼッションは33%対67%で、マン・シティが優勢ですが、シュートは8対7、オンターゲットは1対2。35分にネコ・ウィリアムスと代わったモンティエルも、右サイドで脅威になっています。2つのビッグチャンスを逃したホームチームは、いけるという感触を得て後半のピッチに向かったはずです。

対するペップは、ボリとのコンタクトで肩を痛めたエデルソンをオルテガに代え、ジェレミー・ドクをコヴァチッチにスイッチ。オラ・アイナとハドソン=オドイを止めなければ、いずれやられると思ったのでしょう。キックオフから間もない47分、ボックス左でカイル・ウォーカーをぶっちぎったエランガはフリーでした。

ゴール前では、またもクリス・ウッドが空いており、グラウンダーのタイミングはパーフェクト。オルテガが左隅をカバーしていたので、右を選択したのは間違いではなかったのですが…。ラストタッチはカバーに入ったグヴァルディオルが足に当て、ホームチームのビッグチャンスミスは3つとなりました。ここは、あえて左を狙ったほうが、いい結果を得られたかもしれません。

ペップがハーランドを投入したのは62分。復帰初戦は30分までと決めていたのでしょう。ハーランドの落としを受けたデブライネが、縦のスルーパスでフリアン・アルバレスを走らせたのは63分。ワントップとして機能していなかったアルゼンチン代表FWは、左足のシュートを打ち上げてしまいました

68分、フリアン・アルバレスの縦パスを受けたデブライネが左隅にミドルシュート。決定的な一撃でしたが、セルスのビッグセーブに阻まれました。71分、デブライネのパスを受けたハーランドは、ムリーリョと1対1。あっさりかわされたCBは、GKの前で軽くタッチした右足のシュートが左隅に転がっていくのをみて、悔しがっています。

0-2とされてからのノッティンガム・フォレストのシュートは、87分にハドソン=オドイが左から放ったコントロールショットのみ。右隅に落ちてくるきわどいボールは、オルテガが冷静に左に弾き出しました。二次攻撃からオラ・アイナがクロスを上げ、フリアン・アルバレスと競ったモンティエルが転倒するも、レフェリーのジャッジはノーファールです。

シュート数14対11と健闘した17位は、3つのビッグチャンスミスが敗因となりました。アウェイチームを主語にすると、「オープンプレーから崩せず、ピンチの連続だったゲーム。デブライネが2アシストでチームを救った」となります。何とか勝ったペップの試合後のコメントは、別な試合を見ていたのではないかと疑ってしまう内容でした。

「われわれは、ボックスのなかでよく守った。とりわけマヌ(アカンジ)、ナタン(アケ)、ヨシュコ(グヴァルディオル)がよかった。ラスト30分からはベルナルド(シルヴァ)がコヴァ(コヴァチッチ)とともに中に入ってきて、ゲームをコントロールした。われわれはボールを持ってこそ、生き残れるチームだ」

ハーフタイム前後の30分はボールを支配できず、ゴール前でクリス・ウッドを2回もフリーにする危ないゲームでした。マテウス・クーニャとアイ・ヌーリがサイドから仕掛けてくるウルヴスや、ソン・フンミン、リシャルリソン、ブレナン・ジョンソン、クルゼフスキを擁するスパーズに同じ戦い方をしたら、確実にやられます。

大丈夫か、マン・シティ。楽勝と見られていた降格候補とのゲームは、本命予想が揺らぐ大苦戦でした。次戦のウルヴスにはモリニューで敗れていますが、あの試合はロドリが不在でした。病欠だったルベン・ディアスが復帰し、絶対的アンカー、アシストキング、得点王が揃えば、あっさり勝ってしまうのかもしれませんが…。


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