2024.05.07 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Crystal Palace×MAN.UTD】今季最悪の大敗!テン・ハフは最後までピッチに立てるのか…?
これでは勝てない、と絶望的な気分になりました。キックオフから12分、右サイドのムニョスのスローインはハーフラインの手前からでした。オリーズはなぜ、フリーだったのか。いや、それでも4対6なら問題ないはずです。ところが、競りかけたエリクセンは簡単にかわされ、カゼミーロは1発でスライディングを仕掛けて抜かれてしまいました。
オリーズがドリブルで中央に進むと、最終ラインは4対2の劣勢になっています。CBがあっさり置き去りにされ、マークがずれれば当然でしょう。メイヌーはドリブラーの横を並走するのみで、カットできるとは思えません。ダロトとジョニー・エヴァンスはシュートコースを切れず、かといって周囲の選手もチェックできず、中途半端なポジションで思考停止に陥っています。
7番が右隅にシュートを打つ瞬間、左右ともに2枚、計4枚がフリーになっていました。ジョギングで戻ったワン=ビサカがムニョスに追い越されても慌てなかったのは、オナナに止めてもらうしかないと諦めていたからでしょう。右のサイドネットに飛んだボールにGKは触れず、セルハースト・パークに歓喜の叫びが響き渡りました。
プレミアリーグ36節、クリスタル・パレスVSマンチェスター・ユナイテッド。チェルシーに並ばれたアウェイチームは、敗れれば8位で残り3試合となります。サー・アレックス・ファーガソンが勇退した後、苦しかった10年の最低順位はデヴィッド・モイーズの7位。プレミアリーグ創設以来、8位もシーズン13敗もワーストです。
マグワイアがシーズンアウトとなり、CBはカゼミーロとジョニー・エヴァンスの急造コンビ。とはいえ、中盤から前を見ると、エリクセン、メイヌー、アントニー、メイソン・マウント、ガルナチョ、ホイルンドと主力が揃っています。いや、大事な人物の不在を忘れてはいけません。ブルーノ・フェルナンデスが負傷リタイア。代役の7番は、真価を発揮できるでしょうか。
初めてのシュートは18分、ダロトのグラウンダーをトラップしたメイソン・マウントの左足シュートは、ナサニエル・クラインがブロック。26分にエリクセンが右足で巻いたFKは、壁に当たってCKです。サイドにボールが入ると、ホームチームは人数をかけて縦の突破をケアしており、ガルナチョは持ち味を消されています。
28分、クリスタル・パレスに決定機が到来。GKディーン・ヘンダーソンのフィードを追ったメイヌーがバックパスをオリーズにさらわれますが、1対1になったオナナが必死に手を伸ばしてドリブルを止めました。34分、左から上がったワン=ビサカがニアに折り返すと、ホイルンドは左足に当てるのが精一杯でした。
ホームチームの追加点は40分。右サイドの競り合いから、クリス・リチャーズの縦のスルーパスがマテタに通り、あっという間に2対2です。中途半端に足を出しただけのジョニー・エヴァンスはあっさり抜かれ、フリーで打ったニアへの強烈な一撃がネットに突き刺さりました。2-0となった直後、左からのFKをエリクセンがゴール前に浮かすと、カゼミーロのヘッドはバーの上です。
前半のシュートは5対4、オンターゲットは3対0。後半が始まり、50分にナサニエル・クラインがクロスを入れると、エゼのハーフボレーはオナナが正面でキャッチしました。1分後、ダロトとのパス交換からアントニーがカットイン。ドライブをかけて左隅を狙うミドルは、ディーン・ヘンダーソンに読まれています。
オリーズとのワンツーでエゼがボックスに侵入したのは56分。脇にいたエリクセンを気にしたのか、ダイレクトショットは右に逸れていきました。1分後、エゼが左に流したボールを直接叩いたタイリック・ミッチェルのシュートは、オナナがセーブしてCK。左からオリーズが蹴ったボールはクリアされ、ウィル・ヒューズの胸トラップからのボレーはオナナが左に弾き出しました。
ショートコーナーから、右にいたウォートンがファーに低いボールを入れると、ヨアキム・アンデルセンと競ったダロトはクリアできず、ゴール前にこぼれたボールをタイリック・ミッチェルが押し込みました。60分のアントニーをアムラバトは、3ゴールで勘弁してと泣き叫ぶような策に見えます。次につなげるなら、イタリアに帰るMFではなくアマド・ディアロでしょう…。
63分のエリクセンのCKがニアに入り、カゼミーロが頭で合わせると、ディーン・ヘンダーソンがビッグセーブ。唯一の決定機の直後、66分に屈辱的な4点めを喫しました。自陣左で縦パスをカットしたカゼミーロがムニョスに奪い返され、後ろにいたオリーズにパスが通ります。ニアに飛んだミドルに触れなかったオナナより、コースを切れなかった守備陣を咎めるべきでしょう。
4-0とされたマンチェスター・ユナイテッドは、ここからの30分以上をシュートゼロで過ごしました。80分にホイルンドとメイソン・マウントが下がり、アマド・ディアロとウィートリー。ストライカーはシュート1本&パス成功10本というプアなスタッツを残し、ブルーノの代役もチャンスを創れませんでした。
92分、カゼミーロから奪ったオドソンヌ・エドゥアールがカットインからニアを狙うと、オナナは1歩も動けずポストに救われました。4-0、完敗。あまりにも苦しかったシーズンの終わりに、今シーズン最悪の敗戦が待っていたとは…!公式戦で喫した81失点は、1976-77シーズンと並ぶクラブ創設以来のワーストです。
テン・ハフ監督に対する興味は、欧州の出場権を獲得できるかどうかではなく、続投か退任かでもなく、シーズンが終わるまでピッチに立てるか否かでしょう。これほどモチベーションが低く、チームとしての連携がないチームを立て直す策は、指揮官にガーデニングを愉しんでいただくショック療法以外に思い浮かびません。
残り3試合はアーセナル、ニューカッスル、ブライトン。1勝2敗なら喜ぶべきでしょう。プレミアリーグの直近10試合は2勝4分4敗。われわれと同じく大量の負傷者に苦しんでいたチェルシーに、2月末の9ポイント差を詰められるとは思いませんでした。FAカップ決勝に最終ラインの主力が間に合えば、希望を見出せるのでしょうか。今はただ「最後まで見届ける」としかいえません。
オリーズがドリブルで中央に進むと、最終ラインは4対2の劣勢になっています。CBがあっさり置き去りにされ、マークがずれれば当然でしょう。メイヌーはドリブラーの横を並走するのみで、カットできるとは思えません。ダロトとジョニー・エヴァンスはシュートコースを切れず、かといって周囲の選手もチェックできず、中途半端なポジションで思考停止に陥っています。
7番が右隅にシュートを打つ瞬間、左右ともに2枚、計4枚がフリーになっていました。ジョギングで戻ったワン=ビサカがムニョスに追い越されても慌てなかったのは、オナナに止めてもらうしかないと諦めていたからでしょう。右のサイドネットに飛んだボールにGKは触れず、セルハースト・パークに歓喜の叫びが響き渡りました。
プレミアリーグ36節、クリスタル・パレスVSマンチェスター・ユナイテッド。チェルシーに並ばれたアウェイチームは、敗れれば8位で残り3試合となります。サー・アレックス・ファーガソンが勇退した後、苦しかった10年の最低順位はデヴィッド・モイーズの7位。プレミアリーグ創設以来、8位もシーズン13敗もワーストです。
マグワイアがシーズンアウトとなり、CBはカゼミーロとジョニー・エヴァンスの急造コンビ。とはいえ、中盤から前を見ると、エリクセン、メイヌー、アントニー、メイソン・マウント、ガルナチョ、ホイルンドと主力が揃っています。いや、大事な人物の不在を忘れてはいけません。ブルーノ・フェルナンデスが負傷リタイア。代役の7番は、真価を発揮できるでしょうか。
初めてのシュートは18分、ダロトのグラウンダーをトラップしたメイソン・マウントの左足シュートは、ナサニエル・クラインがブロック。26分にエリクセンが右足で巻いたFKは、壁に当たってCKです。サイドにボールが入ると、ホームチームは人数をかけて縦の突破をケアしており、ガルナチョは持ち味を消されています。
28分、クリスタル・パレスに決定機が到来。GKディーン・ヘンダーソンのフィードを追ったメイヌーがバックパスをオリーズにさらわれますが、1対1になったオナナが必死に手を伸ばしてドリブルを止めました。34分、左から上がったワン=ビサカがニアに折り返すと、ホイルンドは左足に当てるのが精一杯でした。
ホームチームの追加点は40分。右サイドの競り合いから、クリス・リチャーズの縦のスルーパスがマテタに通り、あっという間に2対2です。中途半端に足を出しただけのジョニー・エヴァンスはあっさり抜かれ、フリーで打ったニアへの強烈な一撃がネットに突き刺さりました。2-0となった直後、左からのFKをエリクセンがゴール前に浮かすと、カゼミーロのヘッドはバーの上です。
前半のシュートは5対4、オンターゲットは3対0。後半が始まり、50分にナサニエル・クラインがクロスを入れると、エゼのハーフボレーはオナナが正面でキャッチしました。1分後、ダロトとのパス交換からアントニーがカットイン。ドライブをかけて左隅を狙うミドルは、ディーン・ヘンダーソンに読まれています。
オリーズとのワンツーでエゼがボックスに侵入したのは56分。脇にいたエリクセンを気にしたのか、ダイレクトショットは右に逸れていきました。1分後、エゼが左に流したボールを直接叩いたタイリック・ミッチェルのシュートは、オナナがセーブしてCK。左からオリーズが蹴ったボールはクリアされ、ウィル・ヒューズの胸トラップからのボレーはオナナが左に弾き出しました。
ショートコーナーから、右にいたウォートンがファーに低いボールを入れると、ヨアキム・アンデルセンと競ったダロトはクリアできず、ゴール前にこぼれたボールをタイリック・ミッチェルが押し込みました。60分のアントニーをアムラバトは、3ゴールで勘弁してと泣き叫ぶような策に見えます。次につなげるなら、イタリアに帰るMFではなくアマド・ディアロでしょう…。
63分のエリクセンのCKがニアに入り、カゼミーロが頭で合わせると、ディーン・ヘンダーソンがビッグセーブ。唯一の決定機の直後、66分に屈辱的な4点めを喫しました。自陣左で縦パスをカットしたカゼミーロがムニョスに奪い返され、後ろにいたオリーズにパスが通ります。ニアに飛んだミドルに触れなかったオナナより、コースを切れなかった守備陣を咎めるべきでしょう。
4-0とされたマンチェスター・ユナイテッドは、ここからの30分以上をシュートゼロで過ごしました。80分にホイルンドとメイソン・マウントが下がり、アマド・ディアロとウィートリー。ストライカーはシュート1本&パス成功10本というプアなスタッツを残し、ブルーノの代役もチャンスを創れませんでした。
92分、カゼミーロから奪ったオドソンヌ・エドゥアールがカットインからニアを狙うと、オナナは1歩も動けずポストに救われました。4-0、完敗。あまりにも苦しかったシーズンの終わりに、今シーズン最悪の敗戦が待っていたとは…!公式戦で喫した81失点は、1976-77シーズンと並ぶクラブ創設以来のワーストです。
テン・ハフ監督に対する興味は、欧州の出場権を獲得できるかどうかではなく、続投か退任かでもなく、シーズンが終わるまでピッチに立てるか否かでしょう。これほどモチベーションが低く、チームとしての連携がないチームを立て直す策は、指揮官にガーデニングを愉しんでいただくショック療法以外に思い浮かびません。
残り3試合はアーセナル、ニューカッスル、ブライトン。1勝2敗なら喜ぶべきでしょう。プレミアリーグの直近10試合は2勝4分4敗。われわれと同じく大量の負傷者に苦しんでいたチェルシーに、2月末の9ポイント差を詰められるとは思いませんでした。FAカップ決勝に最終ラインの主力が間に合えば、希望を見出せるのでしょうか。今はただ「最後まで見届ける」としかいえません。
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