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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Leicester】ありがとう、ファン・ニステルローイ!新チームで変わった4人の活躍で4戦3勝!

右サイドから突破を図ったアマド・ディアロのドリブルがカットされ、GKハーマンセンがキャッチした瞬間、タイムアップのホイッスル。スティーヴ・クーパーとハグをかわし、ベンチのスタッフをねぎらったルート・ファン・ニステルローイは、ピッチに出てスタンドを見上げ、両手を挙げて感謝の拍手を送りました。

サポーターも立ち上がって拍手。やがて歓声とチャントがオールド・トラフォードを包みました。テン・ハフ解任から2週間。カラバオカップ4回戦でレスターを5-2で圧倒し、プレミアリーグのチェルシー戦を1-1で終えると、ELのPAOKテッサルニキ戦は2-0の完勝でした。再度レスターと戦った昨夜のプレミアリーグは3-0快勝。暫定監督は、3勝1分で任期満了となりました。

レスター戦の序盤のパスワークを見ながら、このチームに足りなかったのは自信とモチベーションだったのだなとあらためて感じました。CKのクリアから速攻に転じたのは17分。左サイドに流れたボールをホイルンドが高く蹴り上げると、ハーフライン手前で処理しようとしていたクリスティアンセンと競ったアマド・ディアロが奪いました。

16番のドリブルは、必死に追ったクリスティアンセンがカットし、タッチラインに逃れますが、左サイドでスローインを受けたブルーノ・フェルナンデスが先制ゴールをゲットします。ボックスの左脇にいたアマド・ディアロにパスを通すと、ヒールのリターンをもらって右足一閃。左に反応したハーマンセンのグローブの下を抜けたボールは、右のサイドネットを揺らしました。

レスターの決定機は28分。中央でキープしたブオナノッテがラインの裏に浮き球を入れると、デ・リフトと入れ替わったエンディディがオナナの前でトラップしました。ダロトが中途半端に下がってしまったため、オフサイドはなし。GKの脇を抜けば同点となるチャンスは、一気に間合いを詰めたオナナがコースを切って腰に当てました。

33分のハリー・ウィンクスのミドルは、オナナが正面でキャッチ。追加点が決まったのは、38分でした。ウガルテが左に展開すると、マゥラウィの正確なクロスが中央のブルーノへ。ヘッドは空振り、しかし右足に当たったボールがクリスティアンセンの腿にヒットし、咄嗟に手を伸ばしたハーマンセンは触れませんでした。

2-0とされ、積極性を欠いたレスターは、後半のシュートは1本のみ。マン・ユナイテッドの3点めは82分です。クロスをクリアした後、左サイドのパス交換からエリクセンが中央のブルーノに通し、カウンターが発動。ドリブルで上がったキャプテンが左のガルナチョにラストパスを送ると、ボックス手前からのコントロールショットがゴール右に決まりました。

1ゴール1アシストのブルーノ・フェルナンデスは、テン・ハフの下では今季ノーゴールで、解任後の公式戦は4試合4ゴール2アシスト。この間、チャンスクリエイトを21本も記録しており、監督交代によって最も変わった選手です。キャプテンの攻撃力が高まった理由のひとつは、カゼミーロとウガルテの2センターが安定感を増し、守備の負担が減ったことでしょう。

カゼミーロは、あっさりドリブルで抜かれるシーンは減っていないものの、ウガルテとのコンビでポジショニングは改善されています。レスター戦では、アマド・ディアロも秀逸でした。ブルーノのゴールをアシストし、ドリブル成功4回、デュエルは14戦10勝。新チームが3バックになれば、ウイングバックでもいけるのではないかと期待しています。

テン・ハフが去ってから4試合連続で先発のウガルテも、ニステルローイの就任で変化を遂げた選手のひとりです。何人かの選手の強みを引き出し、チームにポジティブなマインドを浸透させた暫定監督に感謝しています。ありがとう、ファン・ニステルローイ。彼がチームに残るのかどうかは未だわかりませんが、どうなろうとも、この4試合のことは忘れずにいようと思います。


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