2025.04.20 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【Aston Villa×Newcastle】CL出場権争いは予測不能…左サイドを攻略したアストン・ヴィラが4発快勝!

土曜日の最注目カードは、アストン・ヴィラVSニューカッスル。ミッドウィークのCL準々決勝でパリを3-2で下したものの、1歩及ばなかったウナイ・エメリのチームは、1年後もここで戦っていたいという思いを強く抱いたのではないでしょうか。エディ・ハウ率いるニューカッスルはカラバオカップを制していますが、ECLで満足するチームではありません。
キックオフまでは、クリスタル・パレスを5-0で下して勢いに乗るマグパイズが、CLの疲労が残るヴィラに快勝というステレオタイプな予想をしていました。しかし開始30秒、トナーリのクリアをカットしたティーレマンスがボックス左に縦パスを通すと、オリー・ワトキンスが迷わず右足を振り抜きました。パリ戦で先発から外された11番は、激怒して指揮官に詰め寄ったそうです。
ボールはシェアの足に当たり、GKポープの逆を突いてニアポストの内側を抜けていきました。いきなり決めたストライカーは、5分にもエミ・マルティネスのゴールキックから決定機をつかみました。ヘッドで前線に送ったのはマッギン。ドリブルで上がったエースはトリッピアーをあっさりかわし、左足の強烈なシュートをクロスバーにぶつけました。
劣勢のアウェイチームが追いついたのは18分。トリッピアーがゴール前に浮かしたFKがクリアされ、こぼれ球を拾ったハーヴィー・バーンズが左からファーにクロスを入れると、シェアのヘッドがエミ・マルティネスの足に当たってネットを揺らしました。ヴィラの3度めの決定機は27分。アセンシオのFKをニアで合わせたオリー・ワトキンスのヘッドは、ポストに阻まれています。
ここからは互角の展開で、前半のシュート数は10対7。マグパイズの快勝という予想は、既に怪しくなっています。後半に入り、50分のモーガン・ロジャースのスルーパスで抜け出したマッギンがポープと1対1になりました。GKをかわしたものの、外に流れてアングルが厳しくなったため、左足のシュートはセーブされてしまいました。
ヴィラが勝ち越したのは64分。エミ・マルティネスのパスを自陣で受けたモーガン・ロジャースからアセンシオ、オリー・ワトキンスとダイレクトでつながると、外からスプリントしてストライカーを追い越したマートセンに、ジェイコブ・マーフィーはついていけませんでした。ラストパスでポープの前に出た左のフルバックは、左足で思い切り蹴ってGKの右を抜きました。
2-1となった直後、ジェイコブ・マーフィーをアンソニー・ゴードンに代えたエディ・ハウ監督は、ヴィラの決定機がすべてトリッピアーのサイドからという状況を変えたかったのでしょう。しかし73分、左から仕掛けたジェイコブ・ラムジーがトリッピアーをかわし、中央のティーレマンスにグラウンダーを送ると、着いていたダン・バーンがゴールにプッシュしてしまいました。
3-1となってテンションが下がったマグパイズは、2分後に4点めを献上します。最後方にいたシェアのフィードをカットし、ジェイコブ・ラムジーにつないだのはアマドゥ・オナナ。中央でもらったティーレマンスが前線に優しいパスを通すと、モーガン・ロジャースのシュートはポープがセーブし、ボックス左でクリアを拾ったジェイコブ・ラムジーはニアに折り返しました。
モーガン・ロジャースは打てず、後ろにいたアマドゥ・オナナに落とすと、右足のダイレクトショットが左隅に突き刺さりました。79分に左に流れたオリー・ワトキンスがニアのジェイコブ・ラムジーに預けると、右足のコントロールショットはファーポストを叩きました。シュート数23対10、オンターゲット9対3という数字を見ると、4-1は納得の着地です。
ライバルに勝ったヴィラは57ポイントで、チェルシーをかわして暫定6位。負けたニューカッスルは59ポイントのままで、月曜日のスパーズ戦でノッティンガム・フォレストが勝てば4位に転落します。プレミアリーグ5連勝と好調のヴィラは、次節のマンチェスター・シティとのシックスポインターを制すれば、自力でCL出場権を獲得する道が開けるかもしれません。
ペップを倒した後、フラム、ボーンマス、スパーズ、マンチェスター・ユナイテッドなら、全勝で駆け抜けてしまう可能性ありといえるでしょう。片やニューカッスルの残り5試合は、イプスウィッチ、ブライトン、チェルシー、アーセナル、エヴァートン。停滞しているブルーズと、カラバオカップでダブルを喰らわせたガナーズに連勝は、充分めざせるミッションです。
今夜の注目は、フラムVSチェルシーのウェストロンドンダービー。アウェイのチェルシーが勝てば、5チームが2ポイント差以内に収まる激戦となります。ペップとマレスカが揃って6位以下に落ちるという結末は、さすがにないと思いますが…。欧州ルートからCLをめざすマン・ユナイテッドとスパーズを合わせると、7チームが全力で戦うサバイバルゲームから目が離せません。
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