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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

本人は前向き!マンチェスター・ユナイテッドがマテウス・クーニャ獲得をめざして交渉スタート!

「ヨーロッパリーグを制覇すれば、来季のCL出場権を獲得できる」。唯一の希望がなければ、プレミアリーグの惨状を冷静に見続けるのは難しかったかもしれません。オールド・トラフォードにウルヴスを迎えたマンチェスター・ユナイテッドは、見せ場を創れず0‐1のままでタイムアップ。リヨンとの激戦の直後で、メンバーを落としたからといって負けていい相手ではありません。

ヴィトール・ペレイラのチームは、2月末まで残留を争っており、28節終了時点ではマンチェスター・ユナイテッドと11ポイント差でした。そこからサウサンプトン、ウェストハム、イプスウィッチのライバル対決をすべて制して残留に近づくと、不振のスパーズとわれわれを下して5連勝。たった1ヵ月で、38ポイントで並ばれてしまいました。

この間、ルーベン・アモリムのチームは1勝1分3敗。ノッティンガム・フォレスト、マンチェスター・シティ、ニューカッスル、ウルヴスの直近4試合は勝利なしで、1ゴールしか決めていません。今季プレミアリーグの38ゴールは降格チームとハマーズ、エヴァートンの次に少なく、ホイルンドとザークツィーを足しても6ゴールです。

来季の巻き返しを見据えて、最初に強化すべきポジションが最前線であることは論を待たないでしょう。トップターゲットは、ウルヴス戦の終了直後にオールド・トラフォードのトンネルでアモリムが話しかけていた男のようです。マテウス・クーニャは、今季プレミアリーグで28試合14ゴール4アシスト。3‐4‐2-1の2列めと最前線のどちらにもフィットしそうと評されています。

ウルヴスには12月のモリニューでも2‐0で負けているという事実は、思い出したくなかったのですが、マテウス・クーニャを語るうえでは、あの美しいオリンピコに触れないわけにはいきません。ドハーティーとブエノに挟まれていたオナナは、明らかに狙っていた左からのCKに触れず、ボールは右手の先を抜けてサイドネットに届きしました。

「アスレティック」のローリー・ウィットウェル記者は、「マンチェスター・ユナイテッドは既に交渉を始めている」と報じており、「スカイスポーツ」のメリッサ・レディ記者は「マテウス・クーニャは前向きな姿勢を示している」とレポートしています。バイアウト条項に記載されている6250万ポンドは法外な額ではなく、個人条件が合意に至る可能性は高いといえそうです。

補強予算が限られているマンチェスター・ユナイテッドにとっては、手が止まりそうなお値段ですが、ウルヴスは分割払いでもOKと伝えられています。アストン・ヴィラがラシュフォードを4000万ポンドで買い取り、サンチョとマラシアも売れれば問題はないでしょう。エリクセンとリンデロフが退団となれば、人件費も軽減されます。

ウルヴスでは3‐4‐2-1の2列めの左が定位置で、5試合はCFとしてプレイしています。繊細なタッチと狭いエリアでも通す精密なパスは、スペースを創れないマン・ユナイテッドにとって効果的な武器になりそうで、90分あたりのオンターゲット1.5本はリーグ9位です。守備のタスクも着実にこなす選手で、ガルナチョは出番が減るのではないでしょうか。

スペースへの走り込みやドリブルでの突破も期待できる10番は、能力は申し分ないのですが、感情のコントロールが課題となっています。イプスウィッチ戦での警備員とのトラブルで、2試合の出場停止。FAカップのボーンマス戦ではケルケズへの暴行でレッドカードを受け、4試合を失っています。マン・ユナイテッドは、トラブルメーカーが好きなのでしょうか…?

アモリム監督の狙いが2列めの強化なら、リアム・デラップやヴィクトル・オシムヘンも獲りにい
く可能性があります。新たなストライカーの後ろにブルーノ、クーニャ、アマド・ディアロが揃うと、ザークツィーやガルナチョ、メイソン・マウントは移籍を検討し始めるのでしょうか。いや、そのあたりはウルヴスの10番が決まってからのお話です。続報を待ちましょう。(マテウス・クーニャ 写真著作者/Rodolfo Vilela)


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