2026.10.20 プレミアリーグ観戦記2026-27プレミアリーグ観戦記
オウンゴール、超ロングシュート…またも5発圧勝、神がかりのブライトンは優勝候補か?
絶好調のブライトンに5-0で惨敗。厳しい結果を振り返ったクリスタル・パレスのピエール・サージュ監督は、「チームのパフォーマンスを恥じている」といっています。「立て直す時間はあるのか」。解任を匂わせる容赦ない質問に、「わからない」としかいえなかった監督は、「状況を変えなければならない。やるべきことはたくさんある」と返すのが精一杯でした。
プレミアリーグ7節を終えて、2勝1分4敗で14位。これまでに積み上げた失点は17で、昇格クラブのイプスウィッチを上回るワーストです。とはいえ、オリヴァー・グラスナーの後継者は、時間を与えられるべきでしょう。マーク・グエイ、ラクロワ、ムニョスといった最終ラインの主軸を次々に売却した経営ボードこそが、序盤の混乱の元凶です。
夏に獲得した冨安健洋、ベン・チルウェル、ミンゲサはフリーエージェントで、ディサシとアーノルはローン移籍でした。FAカップとカンファレンスリーグを制してもなお、財政危機に陥っていたクラブは、最終ラインの再構築に投資できずに夏を終えています。大規模なリニューアルを強いられた47歳のフランス人監督には、同情の余地がありますが、いや、それにしても…!
キックオフから10分で3発を叩き込み、勝負を決めたブライトンは、神がかりだったとしかいいようがありません。パスカル・グロスが左からFKを蹴ったのは4分。ゴールに向かう鋭いフィードにぎりぎりで触ったカンヴォは、ネットを揺らしたボールを見て呆然としています。7分の追加点も、GKベニテスが不注意だったと咎める人はいないでしょう。
アダム・ウォートンのミスパスをカットしたボスカリが、センターサークルのディエゴ・ゴメスに預けるまでは、何でもないシーンでした。取り返そうと詰め寄ったウォートンは、3秒後に信じられない光景を目撃します。まさか、あそこから打ってくるとは…!ゴールにまっすぐ向かった超ロングシュートは、GKベニテスが伸ばした手を超え、ネットに突き刺さりました。
50メートル超えのスーパーショットは、2017年11月にウェイン・ルーニーが決めた58メートル以来、9年ぶりです。戦術やモチベート云々で語れる失点ではなく、ゴールマウスにいたのがドンナルンマやダヴィド・ラヤでも、同じ結末となっていたでしょう。3点めは10分、GKフェルブルッヘンのロングフィードを頭でコストゥラスに落としたのはディエゴ・ゴメスでした。
リターンをもらったディエゴ・ゴメスは、右に流れたコストゥラスに再び預けました。打つと見せかけたストライカーは中央に絶妙なヒールパスを通し、足が合わなかったパスカル・グロスの脇に走り込んだアヤリが強引にねじ込みました。このゴールも、MFは無邪気にど真ん中に蹴っており、カンヴォの足に当たって左隅にコースを変えています。
どう見てもベニテスは、ノーチャンス。3点という重いビハインドを背負った直後、右からハライリが放ったシュートは、クリスタル・パレスの唯一のオンターゲットでした。ブライトンの4点めは、後半開始から間もない49分。左サイドで縦パスを受けたパスカル・グロスが中央に折り返すと、アヤリのダイレクトショットはアーノルがブロックしました。
こぼれ球がコストゥラスの足元に出たのは、アンラッキーとしかいいようがありません。左足でプッシュするだけだった19歳のストライカーは、今季プレミアリーグで7戦3発と絶賛ブレイク中です。最後のゴールは、84分のCK。右から上がったボールをファーのヴシュコヴィッチが頭で合わせ、ベニテスが何とか弾いたボールをヒンシェルウッドが蹴り込みました。
プレミアリーグで23ゴールと猛威を振るうブライトンは、公式戦トータルで8勝2分1敗の快進撃で、トータル34ゴールをゲットしています。欧州の5大リーグで彼らを上回るのは、バルセロナとバイエルンのみ。リーグの7試合終了時点で23発以上だった過去の7チームは、1994-95シーズンのニューカッスルを除いて、すべてTOP3でシーズンを終えています。
爆発的な攻撃力だけでなく、安定感がある守備も称えられるべきで、プレミアリーグの5失点はアーセナルと並ぶ最少の数字です。ファビアン・ヒュルツェラーのチームはレスターになれるのか。どこかで落ちてくるのか。最近の素晴らしいアタックと、いつの間にか分厚くなったスカッドを見る限りは、優勝候補として警戒したほうがよさそうですが…。(チャラランポス・コストゥラス 写真著作者/Timmy96)
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