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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

2014-15シーズン現地観戦記~(4)ちょっとJリーグっぽい?エティハドスタジアム

「偏愛的プレミアリーグ見聞録」の特派員による現地観戦レポート、第4弾はマンチェスター・シティの本拠地エティハドスタジアムです。私のようなマンチェスター・ユナイテッドサポーターは、ダービー以外では近寄りがたい、心の距離が遠い場所ですが、グーナーである彼女は、こと今季は軽やかな足取りで行けることでしょう。1月のプレミアリーグで、エティハドで勝ってますからね、アーセナル。ではどうぞ!

3月3日火曜日にバーミンガムでアストンヴィラの試合を観戦したあとは、さらに北上してマンチェスターへ。4日の水曜日はプレミアリーグ28節のマンチェスター・シティVSレスターを観戦です。カードという意味では、前日のバーミンガムダービーのような迫力には欠けると言わざるを得ません(婉曲表現)が、いかにもお金のかかっていそうなエティハドスタジアムが楽しみです。

バーミンガムからマンチェスターへの移動はBirmingham New StreetからManchester Piccadillyまで特急1本ですが、今回はケチって最安値の切符を買ったため途中で乗り換え。ちなみにイギリス国内の電車の切符は、時間帯や買うタイミングによって細かく値段が変動します。予約にはナショナルレールのサイトを利用。発着駅と時間を設定すると各列車の値段や所要時間がひと目で分かり、そのままクレジットカードで購入できてとても便利です。当日は、予約番号の記されたメールと購入に使ったクレジットカードを持って駅に行き、発券機で番号入力+カード挿入で発券されるという仕組み。Advancedという早割りタイプの切符だと、乗る列車の変更はできませんが結構安くなります。

それにしてもバーミンガムの交通は最後まで分かりにくかった!Birmingham New Street駅は路線の終着駅でないこともあると思いますが、ホームの前寄りと後ろ寄りで全く違う電車が止まっていたり、入線してきた電車の行き先がなかなか表示されなかったり。乗る予定のリヴァプール行きも最後までその電車でよいのかどうか分からず、ドアからきょろきょろ外を見ていたら、やってきたイギリス人のお兄ちゃんに「これってリヴァプール行き?」と聞かれる始末。イギリス人も分からんのかい!乗換駅のCreweでも、予定のホームで待っていたら突然駅員さんに「どこ行くんだ?」と聞かれ、「マンチェスターだけど?」と答えると「あっちのホームに変わった」と言われて他のお客さんと一緒にぞろぞろ移動することに。メジャーな拠点同士を移動する際にのコツは、常に周りの人の動きに注目しておくことかもしれません。

そんなこんなでのんびり到着したManchester Piccadilly駅。10年ほど前に一度来たときは夜も遅く、ずいぶん寂しく感じましたが、南(=都会)方面からの電車が着く駅でもあるせいか昼間はなかなか活気があり、駅のつくりも典型的なイギリススタイルで何だかひと安心。エティハドスタジアムにはここからメトロリンク(路面電車)に乗り換え、市内中心部とは反対側に向かって3駅のところにあります。反対側とはいえ3駅。しかもスタジアムは駅の目の前なので、感覚的には素晴らしく好アクセスです。同じマンチェスターにあるオールド・トラフォードと比べると、ずいぶんラクチンといえるでしょう。

この日の宿はその途中、Manchester Piccadilly駅からメトロリンクで1駅のところに取りました。中心部のホテル集中エリアからは外れているため市内観光にはちょっと不便ですが、少なくともエティハドでのサッカー観戦には最高。ホテルから歩いてスタジアムに向かう老夫婦も見かけました。筆者はホテルから3分程度のNew Islington駅からメトロリンクでスタジアムに向かったのですが、たった2駅で£2.5!市内中心部の移動なら£1.2なのですが、郊外に向かうエリアは高いので要注意。これは歩いたほうがよかったとちょっと後悔しました。(ちなみに帰りはケチって歩いてみましたが、道中にはほんとに、ほんとに何にもありません!歩く楽しさは期待しない方がよいと思います)

さて、最寄駅であるEtihad Campas駅を出ると、もうスタジアムの敷地内。何やら屋外ステージのようなところでライブが行われていたり、EAスポーツのブースがあって大人も子供もFIFA(サッカーゲーム)を楽しんでいたりしています。バリエーションは少ないですが、こうしてアトラクションが用意されているところはJリーグのスタジアムに近いかも。
プレミアリーグの場合、そういう遊びは一切なく、純粋に試合を観に来るだけのスタジアムが多いので、ちょっと新鮮です。郊外の総合スポーツセンターのような立地のためかスペースにも余裕があり、お酒を出すバースペースやフード類を販売する屋台も充実していて、なかなか美味しそう。しかし訳あってここはガマンです(理由は後述)。

オフィシャルショップを覗いてみると、ここぞとばかり1月加入のボニーがフィーチャーされた店内は、商品ラインナップも相当な充実ぶり。これはシティファンの人は買い物が楽しいだろうなあ!と羨ましく見ていたら、最近対戦したばかりのチャンピオンズリーグのバルセロナ戦グッズがあったのですが……両チーム名がデザインされたマッチスカーフ(イングランドの試合ではこれは定番)があるのはよいとして、なんと素のバルセロナのシャツが売られています!!!びっくりして二度見してしまいましたが、こっこれはさすがにアカンやろ!アーセナルのオフィシャルショップ“The Armoury”でこんなもん売ったらファン激怒だよ!シティファンは寛大だなあ。
などと文化の違いを感じつつ、この日はちょっと早めにTurnstileへ。スタジアムの雰囲気にふさわしく(?)入口もなかなかゆったりしています。入口の荷物チェックではペンライトでカバンの中を照らして確認されましたが、例によってカメラもペットボトルもスルーでした。
さて今回のお目当ての一つは、スタジアムのフードを改革しよう!ということで2年ほど前に提供が始まった、カリスマシェフJamie Oliverプロデュースのスタジアム食。「地元食材を使い、健康にこだわって作る」といったあたり、やはりJリーグのスタメシを思い出させます。“Fabulas Fan Fayre”というブランド名だけを頼りに延々コンコースを歩いていくと、メインスタンドのピッチに向かって右端あたりにありました!お値段はイチオシらしき“The Black and Blue Burger”は£6.5(今回のレートで約1300円!)と一瞬ひるむお値段ですが、ここまで来たからにはと思い切って購入。
粗挽きかつスパイシーな分厚いパテに、ブルーチーズマヨネーズ、トマトやレタスにかりかりベーコンとフライドオニオンまで挟まれているところは堂々たるもの。ふつうのスタジアムのバーガーは、ほぼペラっとしたパテとケチャップ&マスタードのみであるのと比べるとさすがに頑張ったなという感じです。お味のほうは、残念ながら作り立てではないらしく温度が残念なのと、日本人的感覚値ではヘルシーというには若干しょっぱい気がしますが、確かにこれは美味しい。

1人だったので他の商品に手が回りませんでしたが、ハーブをまぶしたチップス(フライドポテト)や何やら賞を受賞したパイなど、いろいろ試してみたかったです。あとでもう一度チェックすると、場外(敷地内)の売店でもこのブランドの名を冠したホットドッグなどが売られているようだったので、メインスタンドでなくても食べることができるのかも。“Fabulas Fan Fayre”のロゴを目当てに探してみるとよいかもしれません。

ちなみにスタンド内の売店では、蓋のないケースに乗せられるだけで袋ももらえない(頼んでみたけどダメだった)ので、スーパーの袋のようなものを持っていると便利。独りでカバンやカメラや抱えながら持ち運ぶのはなかなか骨が折れました。

長くなりますので、続きは「2014-15シーズン現地観戦記~(4)応援はスマート&マイルド⁉エティハドスタジアム」でどうぞ。

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