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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

2014-15シーズン現地観戦記~(8) コンパクトな街ニューカッスルはスタジアムへもアクセス良好

「偏愛的プレミアリーグ見聞録」特派員の現地観戦レポート第8弾。ニューカッスルの本拠地、セント・ジェームズ・パークは熱狂的なサポーターが集まることで有名です。グーナーの特派員がイギリスに渡ってから、アーセナルはプレミアリーグとチャンピオンズリーグで5連勝と負け知らず。果たして、パーフェクトで帰国となるのか…さっそくどうぞ!

3月21日土曜日、今回の旅で最後のプレミアリーグ観戦はニューカッスルVSアーセナル。以前、FAカップ準々決勝(マンチェスターユナイテッド-アーセナル)の稿でも触れましたが、アーセナルのアウェイ戦のチケット確保はなかなかの難題で、今回もツテを頼って直前に確保ができました。ただ、超人気カードであるオールド・トラフォードのアウェイとは異なり、セント・ジェームズ・パークなら、アーセナルの日本公式ファンクラブ「Arsenal Japan」で取ってもらうことは可能です。(申し込み締め切りがたしか3カ月前と非常に早く、それ以前に会員になっておく必要があるため、かなり早い段階での計画が必要になる点にだけは要注意。詳細はArsenal Japanのサイトをご確認ください)

目指す街の名前は正しくは“Newcastle upon Tyne”。アポン・タインとは「タイン川のほとり」という意味で、その名の通り、タイン川という川のほとりに街があります。ちなみに、ライバルチームはウェア川のほとりに本拠地を持つサンダーランド。一帯はタイン・アンド・ウェア州と呼ばれていて、ニューカッスルとサンダーランドの試合は「タインウェアダービー」という、プレミアリーグでも1、2を争う熱いダービーマッチであるのをご存じの方も多いでしょう。こんな素敵なショートフィルムもあります。これぞダービー!

当初はレンタカーで行こうかと考えていたのですが、マンチェスターよりさらに先、ほとんどスコットランドという北の果てとなれば、もはや飛行機で行ってもおかしくない距離。マンチェスター、スウォンジーと二度のレンタカー旅に若干疲れていたこともあり、今回は電車での移動を選択しました。

ちなみにニューカッスルの観光について調べたり人に聞いたりしてみると、見どころとして挙がるのが「橋」。えっそれだけ?と思うんですが、やはりタイン川にかかる大きな橋が一番の見どころのようです。石炭、造船など重工業の街として栄えてきた歴史が原因なのでしょうか。一方で近年はアートによる町おこしに成功し、お洒落なお店なども増えてきたという話も聞きます。個人的には、この街はローマ時代に築かれた「ハドリアヌス城壁」の東端であり、「ここまでがローマ帝国」という最果ての街であるという興味が大きく、そのハドリアヌス城壁を見て帰るためにも車でと思っていた(さすがに城壁自体は歩いて行ける距離にない)のですが、これは次回以降の楽しみということにしようと思います。

アストン・ヴィラの試合を観にバーミンガムに行ったとき、ランチだ移動だでかなり苦労した経験から、今回はランチタイム+散策時間を見込んでお昼前には着く電車を選択。8時にはKing’s Cross駅からEdinburgh(スコットランド!)行きの電車に乗り込みました。それにしても日中のイギリスの車窓はのどかなもの。牛、ヒツジ、ウマの放牧地に加え、この路線沿いは畑も多く、見ていて飽きません。途中、York駅周辺にやたらカメラを持ったおじいちゃんがいるな?と思ったら、おもむろに蒸気機関車がやってきました。これがイギリスの撮り鉄か!しかし群がっていたのは見事におじいちゃんばかり。こちらでは撮り鉄はリタイア後の趣味なのかもしれません。

そんなこんなで11時前、電車はタイン川を渡って速度を落とし、Newcastle Central駅に到着。駅のホームを渡る通路が立派な橋のデザインになっているのは、やっぱり「橋の街」だからなんでしょうか。駅を出ると広々として人気も少なく、閑散とした雰囲気。ランチでも、と何となく探しておいたパブもすぐに見つかり、「あれ、これはちょっと早く来すぎたかしら?」とちょっと不安になってきました。

ちなみに駅の目の前にも大きめのパブが1軒あり、いかにもアーセナルな格好をした一団が入ろうとしていましたが、入り口でマフラーは取るように言われたらしくみんなで外していましたね。のんびりムードとはいってもさすがアウェイです。

さて、パブのブランチメニューでゆっくり腹ごしらえをしてもまだ12時。駅と反対側のほうにGrainger Marketという大きいマーケットがあるらしいので、そちらに行ってみることにしました。実は筆者はマーケットが大好き。ローカルな食べ物や生活習慣を見て楽しむなら断然マーケットが楽しいと思っています。この地方でローカルな食べ物といえば何なのかしらん?と調べていてこんなページを見つけたのですが、マーケットをうろうろしていたらありましたよPease Puddingなるものが!ちょっと食べてみようと思って“smallest size”とお願いしたら、直径6cmくらいの小さなカップに入れてくれてお値段なんと31p。どれだけ庶民的なんだ(笑)。
あとはちょっとしたお菓子と飲み物でもと思い、大繁盛のカフェテリアで列に並んだら、すごい勢いで客をさばいている(しかしなかなか感じのいい)お兄さんの英語が何だか不思議。ははーんこれが噂に聞くGeordie英語か。

渡英前、友人にニューカッスルでするべきことを聞いて回っていた頃、「橋」のほかに聞いていたのが、「わからない英語を聞いてこい!」「茶色いまずいビールを飲んでこい!」といった内容だったのですが、確かにいかにもローカルっぽい売り子のお兄さんの英語は何だか不思議な調子で面白かったです。

マーケットで少々のんびりしてもまだ時間があったので、マーケットの外に出てちょっと歩いてみると、大きなショッピングモールなどもあってにぎわっている様子。あとで調べてみると、このエリアは街で一番の繁華街だそうで、市内でもここだけは人口密度が高いようです。どうりで駅前が閑散としていたわけだ。たとえていえば、JRの駅前はそうでもないけれど地下鉄駅周辺に繁華街がある、といったところでしょうか。

とはいえニューカッスルの場合、その駅前と繁華街もせいぜい徒歩10分以内。さらにその繁華街エリアからセント・ジェームズ・パークスタジアムまでも徒歩でせいぜい5分ほど。バーミンガムでやたらと大変だったことを気にして時間に余裕を見ていましたが、正直、見すぎました。ニューカッスルはいい意味で地方都市。すべてがコンパクトで、歩きやすい街という印象です。

次回はいよいよ、アーセナルのプレミアリーグ6連勝&特派員の全勝帰国なるか!?のスタジアムLIVEレポート。「2014-15シーズン現地観戦記~(8) 悪夢甦るセント・ジェイムズ・パークでハラハラ勝利!」は明朝、お届けします。

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