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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ガナーズやスパーズが虎視眈々!?経営危機のサウサンプトンに主力大量放出の噂!

コロナウイルスによるパンデミックがイギリスを包み始めた頃から、その噂は報じられていました。2017年にサウサンプトンが発行する株式の80%を買い取ったガオ・チーシェン氏が、プレミアリーグ14位のクラブを売りたがっているというお話です。中国企業「ランダー・ホールディングス」の会長は、2015年の「Forbes」で総資産額14億ドル(約1512億円)と紹介された大富豪ですが、コロナショックで本業もクラブも深刻なダメージを被ったといわれています。

3月上旬には、前オーナーのカタリーナ・リーベラーさんから買い取った際の2億5000万ポンドを希望していたのですが、財政が逼迫しているのか、今回報じられた売り値は1億5000万ポンド(約196億円)。彼がやってきた2年前までは、プレミアリーグで8位、7位、6位、8位とTOP4フィニッシュをめざせるポジションにいたクラブは、直近2シーズンは17位、16位と低迷しています。

クロード・ピュエルの後釜として招聘されたマウリシオ・ペジェグリーノ監督がチームを混乱させてしまい、マーク・ヒューズは立て直せず。2017年の夏に獲得したベドナレク、ウェズレイ・フート、レミナと、翌シーズンに引き入れたアームストロング、エルユノシ、アンガス・ガン、ヴェステルゴーアのなかで、成功と胸を張れる選手はベドナレクぐらいです。核となる選手を用意できないまま、タディッチとファン・ダイクを手離したのは激痛でした。

「デイリー・スター」によると、ガオ・チーシェン会長が首尾よく株式を売れなければ、サウサンプトンはさらに主力を売りに出さなければならなくなるとのこと。今季プレミアリーグで15ゴールのダニー・イングス、鋭いドリブルで違いを生み出すネイサン・レドモンド、中盤を仕切っていたアカデミー出身のMFジェームズ・ウォード=プラウズが全員いなくなれば、トップリーグ残留は難しくなるでしょう。

彼らに加えて、アレックス・マッカーシー、アンガス・ガン、フレイザー・フォースターのイングランド代表GKトリオも、誰かが抜けることになります。セルティックがほしがっているフォースターが本命でしょうか。キャプテンのホイビュルク、最終ラインを支えるベドナレク、ドリブルが武器のブファルも値段次第で放出されるようで、既にトッテナムがホイビュルク獲得に動き出していると伝えられています。

最大の目玉はダニー・イングス。オーバメヤンとラカゼットに移籍の噂があるアーセナルや、イガロの去就が不透明なマンチェスター・ユナイテッドにとっては、うってつけの得点源です。ウォード=プラウズが機能するのは、33歳のジョアン・モウティーニョの後継者がほしいウルヴスでしょうか。ブファルやレドモンドには、ウィリアンとペドロをセットで失う可能性があるチェルシーのチェックが入るのではないでしょうか。救世主が現れなければ、数年後のセインツはリーグ1(3部相当)で戦うクラブになっているかもしれません。ポチェッティーノ監督とクーマン監督によって、EL出場権争いの常連となっていた時期を知るものとしては、この惨状は寂しい限りです。


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