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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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あのロナウジーニョにオファーを出した「イングランド6部クラブ」ってどんなとこ!?

ベイジングストーク・タウンというクラブをご存じでしょうか。私も、このたびの「ロナウジーニョへオファー」というニュースを聞くまで、このクラブの存在は知らなかったのですが、プレミアリーグははるか上の上、イングランドの6部にあたる「カンファレンス・サウス」で3位につけているクラブだそうです。どこまでマジメで、どこから話題作りなのかは何ともいえませんが、ロナウジーニョの代理人である兄のロナウド・アシス氏に連絡をとったというサイモン・フッド会長は、こんなコメントを残しています。

「彼がサッカーの世界に復帰するのにベイジンストーク・タウンはいいチョイスだと思う。ロナウジーニョに来てもらえれば、イングランドにおけるノンリーグのフットボールシーンが素晴らしいものになるだろう」

アトレティコ・ミネイロと揉めて退団し、新しい職場が決まっていなかったロナウジーショに対し、「あれだけの才能が、サッカーをできる場がないのはいかがなものかと思った」というのが大義名分のようですが、さすがにこのオファーは実現せず、ロナウジーショはメキシコ1部リーグのケレタロFCに移籍しました。こちらのクラブも多分に怪しいクラブで、昨年の春、2部降格が決まったケレタロのオーナーは、1部に残留したあるクラブを買収。こちらに「ケレタロ」の名前をつけてホームタウンを移転させるという反則技を使って、現在もメキシコのトップリーグに所属しているクラブです。結果的にロナウジーショが選んだ働き口も、ビミョーなクラブだったことを考えれば、ベイジングストーク・タウンのオファーは、プレミアリーグでいえば「ガナーズが年棒が折り合わずにケディラを断念。惜しい!」というぐらいの大健闘だったのかもしれません。実際のところはわかりませんが。

さて、この話でそもそも気になるのは「イングランド6部ってどのくらいのレベルなの?」ということだったりしますが、やはりすごいんです、母国は。イングランドサッカーは、プレミアリーグを頂点に、何と24部まであるんですね。全国リーグは5部までで、6部はノースとサウス、7部はノーザン、サザン、イスミアン。8部になると、「ノーザンのノースとサウス、サザンのセントラルとサウス&ウエスト…」と6エリアに分かれており、つまり6部以下は地域リーグということになります。なかなかたとえが難しいのですが、ベイジングストーク・タウンのいる場所は、Jリーグの感覚でいえば、「もうすぐJ3」といったところでしょうか。すみません。これもピンときませんね。

イングランドの下部リーグ所属のクラブが、ビッグネームにオファーを出すというのは、数年に1回は起こる恒例のお話で、過去にも元オランダ代表のダーヴィッツや、ガスコイン、ジーコと同世代のソクラテス(入団時50歳!)といった面々が、地域リーグのクラブと契約を交わしています。これだけ聞くと、「そんな金がどこにあるの!?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、多くの場合は「監督兼任」あるいは「最短1日の超短期契約」。既に第一線を離れた元選手であれば、プレミアリーグのような「移籍市場のオープン期間中に交渉する」といったルールや手続きに縛られる必要もないので、みなさんガツガツいってらっしゃるようです。

ちなみに、イングランドでは、4部や5部のクラブの選手でも、年収500万~1000万の選手がゴロゴロいる状態。このレベルでも、Jリーグと同じような規模の経営が成立していると聞くと、その裾野の広さにあらためてびっくりします。そういえば先日、キャピタルワンカップでマンチェスター・ユナイテッドに4-0と圧勝したミルトン・キーンズ・ドンズのホームスタジアムには、プレミアリーグのクラブが来るということもあって、2万人を軽く超えるサポーターが集まってましたね。

イギリスは、リヴァプールぐらいの規模の街でも、日本のような多種多様な娯楽施設はありません。パブと呼ばれる居酒屋&喫茶店のような機能はあっても、カラオケもゲーセンも遊園地もなく、ファーストフード店も地域ごとに数えるほどしかありません。SMAPやAKB48にお金を費やす人もおらず、ゴルフに1回1万円以上かけることもなく、野球や大相撲のようなライバルのプロスポーツもなく。つまりはサッカーにかけるお金と時間のウエイトが高いんですね。旦那をサッカーに取られてほったらかしにされる奥さんを指す「Football Widow(フットボール・ウィドウ=サッカー未亡人)」なんていう言葉があるぐらいの国ですから。6部といえども、こんなサッカー王国の「上位組織のクラブ」なら、元代表のエースとはいえ、34歳で峠を過ぎたひとりのブラジル人選手に声をかけるぐらいは、騒ぐほどのことではないのかもしれません。何しろ、補強候補のリストを見たら、ロナウジーニョの名前があったわけですから。実際に動くかどうかはともかく、連絡してみたくなる気持ちはわかりますよね!?

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“あのロナウジーニョにオファーを出した「イングランド6部クラブ」ってどんなとこ!?” への2件のフィードバック

  1. ジャンパー より:

    リバプールってそんな街なんですか。ビックリです。因みにマンチェスターはどんな街かわかりますか?

  2. makoto より:

    ジャンパーさん>
    リヴァプールは、マテューストリート界隈にはライブハウスやクラブのような店があり、海のほうにいくとミュージアムがあるなど、ミニ横浜・ミニ神戸な雰囲気です。マンチェスターは、リヴァプールよりも中心街の規模が大きく、建物の高さが違います。ライブハウスやミュージアム等も、リヴァプールより数は多いのではないでしょうか。

    一方で、リヴァプールは、ビートルズを記念した店やアトラクションが多いという魅力があります。街を訪れたら、大聖堂、海まわり、マテュー・ストリート、パブはおさえておいたほうがいいでしょう。そしてもちろん、アンフィールドやグディソン・パークも。オールド・トラフォードとエティハドはかなり離れていますが、マージ―サイドの2つのスタジアムは歩いて行ける距離です。

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