絶好調ウェストハムが堂々のダブル!プレミアリーグ10月MVP&最優秀監督は、サコとアラダイス監督!
ここまでのウェストハムがいいのは、的確な補強で得た新加入選手と従来の主力をうまく組み合わせて、攻守ともにレベルアップさせられたからでしょう。GKには、昨季、ヤースケライネンをベンチに追いやったアドリアン。DFラインの軸に指名されたのは、アーセナルなどのトップクラブが獲得をもくろむニュージーランド代表のウィンストン・リードと、急成長のアーロン・クレスウェル。中盤で大きかったのは「よくぞ連れてきました!」と拍手を送りたいバルサからレンタルのアレクサンドル・ソングと、今回イングランド代表にも選ばれたダウニングの獅子奮迅の活躍。さらに忘れてはいけないのは、中盤ならどこでもできて、今季の2ゴールがリヴァプール戦とマンチェスター・シティ戦という「ミスター・ジャイアントキリング」アマルフィタノの存在です。ソングが中盤の底で献身的にパスやドリブルをカットし、DFラインのひとつ前から反撃を始められることが、ダウニングやアマルフィタノがフリーでボールをもらえるシーンを増やし、プレミアリーグ4位となる19ゴールにつながっているのではないかと思います。
そしてまた、中盤からのボールをフィニッシュするFW陣も補強大成功です。メキシコのパチューカでウイングからCFにコンバートされてブレイクしたエネル・バレンシア、フランスのリーグ・ドゥ(2部)所属のメツで20ゴールを挙げたサコ。単独でもゴール前まで持ち込んで危険なシーンを創れる新加入のふたりに、ベテランの域に達したカールトン・コールまで揃った破壊力充分のラインナップでは、最近ケガが癒えて復帰したアンディ・キャロルもなかなか出場機会は得られないのではないでしょうか。
東ロンドンのアップトン・パークに本拠地を構えるウェストハムのサッカーにあまり馴染みがないという方は、機会があればぜひ観てみてください。11月22日のエヴァートン戦などおもしろそうなのですが、これ以外にしばらくは上位とのゲームがなく、次回のJSPORTSでの放映は12月末のチェルシー戦まで待たないといけないかもしれません。せっかくいいサッカーをしているので、年内は何とか好調をキープしていただいて、日本のプレミアリーグファンのみなさんに、いま一度お披露目してもらえればと思います。アラダイス監督、いけますかね?いや、すみません。そんなことはこっちが知りたい、といわれてしまいそうです。3勝1分けスタートのアストン・ヴィラが、その後の6連敗で下位に沈んだのを見ているので、ウェストハムの好調がどこまで続くのか不安ではあるのですが…。
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