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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

絶好調ウェストハムが堂々のダブル!プレミアリーグ10月MVP&最優秀監督は、サコとアラダイス監督!

9月のプレミアリーグMVPと最優秀選手は、クーマン監督とエースストライカーのグラツィアーノ・ペッレというサウサンプトンのダブル受賞でしたが、10月もまた、同じクラブからのダブルです。 プレミアリーグ3戦3勝の好調ウェストハムから、サム・アラダイス監督とFWディアフラ・サコ。アラダイス監督は、プレミアリーグ開幕前には「解任監督第1号の大本命」「後任はあのデヴィッド・モイーズ」とイギリス紙に書かれていた監督でしたが、9月にリヴァプール、10月にはマンチェスター・シティから勝ち点3を奪うなど、ウェストハムを予想外の5位にまで押し上げています。その快進撃を支えたのが、9月20日のリヴァプール戦からプレミアリーグで5試合連続ゴール、10月に限れば3戦3ゴールのサコの決定力。今回の受賞も、それぞれ文句なしでしょう。おふたりをはじめ、クラブ関係者およびサポーターのみなさん、おめでとうございます!

ここまでのウェストハムがいいのは、的確な補強で得た新加入選手と従来の主力をうまく組み合わせて、攻守ともにレベルアップさせられたからでしょう。GKには、昨季、ヤースケライネンをベンチに追いやったアドリアン。DFラインの軸に指名されたのは、アーセナルなどのトップクラブが獲得をもくろむニュージーランド代表のウィンストン・リードと、急成長のアーロン・クレスウェル。中盤で大きかったのは「よくぞ連れてきました!」と拍手を送りたいバルサからレンタルのアレクサンドル・ソングと、今回イングランド代表にも選ばれたダウニングの獅子奮迅の活躍。さらに忘れてはいけないのは、中盤ならどこでもできて、今季の2ゴールがリヴァプール戦とマンチェスター・シティ戦という「ミスター・ジャイアントキリング」アマルフィタノの存在です。ソングが中盤の底で献身的にパスやドリブルをカットし、DFラインのひとつ前から反撃を始められることが、ダウニングやアマルフィタノがフリーでボールをもらえるシーンを増やし、プレミアリーグ4位となる19ゴールにつながっているのではないかと思います。

そしてまた、中盤からのボールをフィニッシュするFW陣も補強大成功です。メキシコのパチューカでウイングからCFにコンバートされてブレイクしたエネル・バレンシア、フランスのリーグ・ドゥ(2部)所属のメツで20ゴールを挙げたサコ。単独でもゴール前まで持ち込んで危険なシーンを創れる新加入のふたりに、ベテランの域に達したカールトン・コールまで揃った破壊力充分のラインナップでは、最近ケガが癒えて復帰したアンディ・キャロルもなかなか出場機会は得られないのではないでしょうか。

東ロンドンのアップトン・パークに本拠地を構えるウェストハムのサッカーにあまり馴染みがないという方は、機会があればぜひ観てみてください。11月22日のエヴァートン戦などおもしろそうなのですが、これ以外にしばらくは上位とのゲームがなく、次回のJSPORTSでの放映は12月末のチェルシー戦まで待たないといけないかもしれません。せっかくいいサッカーをしているので、年内は何とか好調をキープしていただいて、日本のプレミアリーグファンのみなさんに、いま一度お披露目してもらえればと思います。アラダイス監督、いけますかね?いや、すみません。そんなことはこっちが知りたい、といわれてしまいそうです。3勝1分けスタートのアストン・ヴィラが、その後の6連敗で下位に沈んだのを見ているので、ウェストハムの好調がどこまで続くのか不安ではあるのですが…。

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